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わが師)伊谷純一郎先生が自分流のフィールドワークを語る手紙
2025/11/17
2025年11月19日 お手紙の現物が出てきたので、スキャンをし直しました。
11月17日 文字起こし修正 出来なく → 出来にくく
8月21日、改行やリンクなどを若干手直ししました。
2010年6月24日の記事でした。
山口県立大学国際文化学部には『フィールドワーク実践論』という授業があります。5人の教員が入れ替わり立ち替わり話すというもので、今年はずいぶん熱い感じになってきています。http://ankei.jp/yuji/?n=1041
担当がまわってきました。今日は国内編、来週は海外編。貴子と二人でやってみようか、と思います。
その中で、二人で2000年に出版した忘れられた本『島からのことづて』(葦書房)をお送りしたときの、恩師・伊谷純一郎先生からのお礼状(二〇〇〇年五月四日)を紹介しようと思いつきました。
いつも論文を添削して、意味の通る文章にしてくださった、懐かしい字です。
2頁目。
最初の鹿ノ川(西表島の廃村)を思うとよくぞまあテンベヤしたものだと思います。
のテンベヤは、スワヒリ語の tembea で、直接的には「歩く」という意味ですが、和崎洋一さん(NHKブックス『スワヒリの世界にて』)は、そこにより深い意味を見つけておられました。
3-4頁目。
私の一番身に合ったフィールド・ワークというのは、新しい土地を電光石火のように訪ね歩くことと、地元民の中に融け込んで、ともに生き、あらためて聞きとりなどということを意識せずにすごすことですが、年をとってどちらも出来にくくなりました。
5頁目。
御本のあちらこちらに、純心な若者をそそのかした無責任な師匠が登場し、いささか恥いっております。
ケニアにおいでのよし、どうかよい旅でありますようお祈りしています。お礼まで。
敬具
対談)伊谷純一郎先生が導いて下さったフィールドワーク人生(8回にわかれています)
1回目 http://ankei.jp/yuji/?n=117
2回目 http://ankei.jp/yuji/?n=118
3回目 http://ankei.jp/yuji/?n=119
4回目 http://ankei.jp/yuji/?n=120
5回目 http://ankei.jp/yuji/?n=121
6回目 http://ankei.jp/yuji/?n=122
7回目 http://ankei.jp/yuji/?n=123
8回目 http://ankei.jp/yuji/?n=124
追悼)西表島での伊谷先生語録
http://ankei.jp/yuji/?n=8
書評)安渓遊地・安渓貴子著『島からのことづて』by Shuuji
http://ankei.jp/yuji/?n=792





