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地域に出かける)人間的信頼関係を築くまでのいろいろ
2026/04/23
某大学での授業のメモです。
第3回 フィールドから考える地域:文化人類学のアプローチ
実際に地域に出かけるとどんなことが起こるか。安渓遊地の体当たり経験から追体験してみましょう。主なフィールドは、沖縄県西表島とコンゴ民主共和国の森の村です。正解がない問いを投げかけてくるキャラに次々にであって、それを素早くクリアして進むか退くかを選ぶ、というゲーム感覚でご参加ください。
教科書・第2章 地域社会とは何だろう=森岡清志 を読む(事前事後)
・コミュニティとは、空間境界+成員の相互作用+心のきずな(30頁)
・地域社会の最大のものは市町村や区などの基礎自治体(40頁)
・考えてみよう、あなたが属する地域社会はいくつの層があるか(45頁)
次回への予習
ニューヨーク・タイムズが選ぶ「2024年に行くべき52の場所」という連載記事の3番目に登場した山口市。日本語に訳して約500字+写真1枚のこの記事の効果で、山口市を訪れた観光客のもたらした収入増は、約90億円(山大教員調べ)。1文字あたり1800万円(!)の集客力を生み出したModoさんはどんな人? (https://ankei.jp/yuji/?n=3168)
前年には盛岡市を取り上げることにした彼の迷いと葛藤もいい。そして、記事の掲載後、(交通費支給の申出もあったけれど自費で)4日間訪ねた盛岡市で、マスコミに取り囲まれて質問攻めにされながら日本語で語った言葉がすばらしい。(https://ankei.jp/yuji/?n=3169)
あなた方の街が美しいからです。食事がとてもおいしいからです。市民が心優しく、がんばっているからです。自然が街に溶け込むさまに、晴れやかな気分になるからです。このような街を創り上げてくれたことに、感謝します。あなた方の街を歩かせてもらえて、私は幸せ者です。あなたがたの街に、目に入るものに、そして街中から感じるこの街の根幹を成すものに、私は癒やされます。このような街を創り上げてくれて、そこに私を招いてくれて、ありがとうございます。
20年以上日本に住んで、1万キロを歩いて学んだことを、磨き抜いたことばと映像に載せて発信しているModoさんが、地域の人たちとつむいできた人間的な信頼関係がよく伝わってくる内容で、それはお金には替えがたいものです。上記の二つのブログ記事からニューヨーク・タイムズ記事の原文や取材された地域のようすなどを読んで、地域に密着し、足で稼いだ取材と発信が,宣伝やフェイクニュースとは異質の説得力を持ちうることを味わってみましょう。
課題
あなたが個人的に知っている、山口県内の団体(公共団体・企業・NGO/NPOなど)の活動や場所の魅力を、そこを訪れたことがない人にもわかるように紹介しましょう。300文字程度の日本語で書き(4回目の課題)、それを互いに批評して磨いて発表するというグループワーク(5回目の授業)へ向けた準備を始めましょう。『中国山地』という雑誌に連載されている書式を参考に(https://ankei.jp/yuji/?n=3171)、タイトル・「私が個人的に推すわけ」・URL・写真や絵なども準備していくのですが、今回は、以下の4点に答えるのが課題です。(どうしても山口県内に適当な対象が思い浮かばない人は、あなたがふるさと、第二のふるさとなどとおもっている場所でもかまいません。外国の場合は、郵便番号はもちろんいりません)
(1)所在地の郵便番号(グループワークの班分けの助けにします)
(2)取り上げたい団体・場所1か所の名前
(3)その団体・場所の簡単な歴史と出典(本文100文字以上+URL等)
(4)記事を書いたとしてその内容を授業の中で紹介(条件が整えばネットなどで公開)することへの許諾が、取材対象からいただけそうか、または取材許可は不要か。写真などの引用は、著作権的に大丈夫か。5回目のグループワークの前日までに許諾がもらえたものだけが、グループワークの対象になります。
第2回の資料を以下にはりつけ、プレゼンは pdfでアップロードしておきます。
第2回 フィールドとなる地域のとらえかた
あなたにとって「地域」とはなんでしょう? 今回は、人間が引いた境界線と自然が引いた境界線(バイオリージョナリズム、流域の思想)ということを取り上げてみたいと思います。
行政はめったに市町村や都道府県の境界を越え(られ)ません。一方、企業は世界中を相手に売り買いするのが当たり前です。その中間にあるのが、NPOやNGOではないでしょうか。この授業の後半では、これらのそれぞれの現場からの情報を学びます。授業の前半は、あなたが実際にフィールドに出かける前に、考えておきたいことをお話します。
「地域が教室、地元が先生、キャンパスは地球!」を合言葉に、山口県立大学から学生があちこちにでかける学びを仕掛けた、安渓遊地(あんけいゆうじ・地域学・人類学)と水谷由美子(みずたにゆみこ・服飾美学・服飾デザイン)が、それぞれ4回ずつ担当します。
事前学習で、自分が愛着を感じる場所、住んでみてもいいかなと思う場所、逆に住むのはお断りしたい場所をあげていただきました。そして、「やまぐち」であなたが「地域」を感じる時や所はありますか、とお聞きしました。まずみなさんのお答えを振り返ってみましょう。
教科書・第1章 〈地域〉へのアプローチ=森岡清 を読む(事前事後)
・「地域は大事」と思う私と「地域なんていらない」とも感じる私(9頁)
・「小さな親切」は「大きなお世話」かもしれない・・・・・・(15頁)
・考えてみよう、グローバル経済ほど地域が大切になるわけ(20頁)
次回への予習
文化人類学のフィールドワークってどんなことをするのだろう。まだ学生だった安渓遊地の1980年のアフリカからの帰国報告・ジャングルで魚をとる人々(29分)を見てみよう。https://youtu.be/NUKco4O4OuQ
生成AIに聞いてもたぶん教えてくれない課題(要回答、成績として評価)
愛郷心・愛国心について、あなたの身近な人がどのような発言をしたかを思い出してみてください。あなたの印象に残った理由とともに100字から200字程度で紹介してください。思い当たらなかったら、それがなぜかを考察して同じ文字数で述べてください。プライバシーに触れるようなら、家族構成などを適当に変えて書いてもかまいません。書く前に、パレスチナ出身のサイードの「祖国が甘美であると思う人はいまだ繊弱な人にすぎない」の来た道 https://ankei.jp/yuji/?n=940 の記事を参照してください。



