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お話しました) #山口県立大学 の「#異文化交流 論」で『#やまぐち から考える #世界史 』を題材に
2025/10/31
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2025/11/1) 受講生からの感想や質問を末尾に追加しました。プレゼンのpdfに鍵のことばを掛けました(受講しなかった方も、以下のサイトを読むとヒントが得られるはず https://ankei.jp/yuji/?n=3102)。そのかわりに、ページの画像を増やしました。
山口県立大学の国際文化学部に、「異文化交流論」という講義があります。
担当の岩野雅子さんから、2025年10月31日は韓国への出張で留守なので、副読本に使っている『やまぐちから考える世界史』(えにし書房)の執筆者として、40人あまりの学生に話してくれないか、という依頼があり、貴子と二人で出かけました。
この本の目次は、以下に紹介しています。https://ankei.jp/yuji/?n=3065
その中で、安渓遊地と安渓貴子は、以下の3つの章とひとつのコラムを書きました。
第Ⅱ部 近世・近代
第1章 朝鮮通信使との文化交流―漢詩の交換で平和をつくる:安渓遊地
《コラム7》倭徳山・鼻塚・地蔵墓:安渓遊地
特集 自然・ひと・文化
特集2 リンゴから世界が見える:安渓貴子
特集3 やまぐちと世界を結ぶ塩の物語:安渓遊地
受講生には、これらのうちの一つを読んでくるように、と課題を出してあるよしです。
今日の進め方です。
アクティブラーニング(30分)
安渓遊地・安渓貴子の二人の自己紹介は、本の巻末の執筆者プロフィールの265ページを見てください。
読んできましたか? いくつ読みましたか? 複数読んだ方も、気になる内容があった章ひとつを選んで、挙手して教えて下さい。「漢詩(+鼻塚)」・「りんご」・「塩」 の物語の読者の仲間を見つけて、2,3人で相談できるように場所を移動してください(5分)。
同じ章(やコラム)を読んだ人どうしで、自由に相談して、感想などを話し合ってください(5分 遊地がオカリナを吹いている間)。
それらの中から、執筆者(貴子・遊地)・編集者(遊地)に聞いてみたいことがあったら聞いて下さい。お答えします。(20分)
手をあげてもらった結果、2つ読んできた人がお一人。ひとつだけ選んだ章は、ほぼ8割がりんごの章で、漢詩、塩と続きました。りんごのお話が読みやすかったのかもしれませんね。
安渓貴子 プレゼン(20分)
リンゴから世界が見える――栽培植物という生物文化多様性の大切さ
(栽培植物の品種の多様性を失ったアイルランドの #ジャガイモ飢饉 の悲劇と、現在進行中の食糧危機についても最後に触れました。Wikipediaにもありますが、以下のサイトなどが読みやすいかも。
https://www.y-history.net/appendix/wh1202-048.html
https://gigazine.net/news/20250402-irish-famine/)
安渓遊地 動画紹介(20分) みんなちがってみんな変――生物・文化の多様性と交流への道
〝純粋な人種〟の幻想を打ち砕く「DNAの旅」日本語字幕を選択 5分 (デンマークの小さな旅行会社Momondoの一連の作品の総集編) https://youtu.be/tyaEQEmt5ls&
多言語アフリカ5分(安渓遊地撮影・安渓貴子協力) https://youtu.be/3xkJ0X2dq98
フランス人の「ンダモシタン小林」2分(宮崎県小林市移住促進動画) https://youtu.be/jrAS3MDxCeA
日本人が南京でフリーハグしてみた 5分(桑原功一さんのチャンネル) https://youtu.be/6F93Jtu7IiA
1. 「異文化交流論」のめざす内容(岩野雅子教授のサイトから)
異文化交流に必要な想像力・理解・共感・寛容性を身につけ、地球市民の概念を認識することを通して国際教養を涵養し、異文化交流に必要な知識や能力、スキルについて学びながら、専門教育への動機付けを行なうための科目です。人・物・情報の国際移動や文化のグローバル化が進む今日において、多様化する人間の生き方や考え方の様相とそれに伴う諸課題について、個人や家族、集団の人間関係を取り上げます。異文化適応、異文化受容、集団や組織のなかの異文化共生、異文化間の仲介者、言語や非言語コミュニケーション、接遇マナー、そして多元価値社会のなかでの「自分」の確立について取り上げます。
2. 受講生からの感想や質問の抜粋と、簡単なお答え
「異文化交流」とは、海外の人々と会話するなどのような何らかの形で関わりを持つ中で、互いの文化や歴史を知っていくことだと考えていた。しかし、言葉がつうじなくても人々と関わりをもち、心を通わすことはできるということに気付いた。「りんご」という1つのものから、ここまで世界とのつながりを実感できるのだと知り、驚いた。食物という捉え方のみであったが、歴史を知る中で身近な存在のものが大きな存在であり、世界の架け橋になっていると感じることができた。
←大切な気づきですね。ありがとうございます。
りんごにも様々なルーツがあるように、人種にもたくさんのルーツがあって、一見全く別の世界・人だと感じてしまったり、優劣や偏見をもってしまいそうになるけど、本当はもっとお互いを身近な存在として関わっていくことができるのではないかなと思いました。
←理系・文系とわけないで学ぶことが大切ですね。
様々な世界のリンゴを食べて一番おいしいと感じたリンゴの種数(類?)を知りたいです。
←それほど試食したわけではありませんが、フランスのノルマンディーの友人の家にホームステイしたときに小さい実をもいで、いっしょにコンポートを作った経験とその味わいは心身をあたためてくれるような貴重なものでした。
朝鮮通信使と山口は密接に関係していますか?
←対馬藩は別格ですが、長州藩では、下関と上関という2つの港でお迎えしましたから、交流の機会も他の藩よりたくさんあったのではないでしょうか。
今の韓国と日本が仲良くなるにはどのようなことをするのが良いと思いますか?
←貴方がたは、留学というチャンネルをとおして、親しい友人をもつ機会にめぐまれています。親友の住む国と自分の国が、もしも戦争をはじめようとしたら、あなたも友人も全力で止めようとするでしょう。ですから、個人的な友情を育むことが、世界の平和のいしづえのひとつだと考えています。
中国でのフリーハグの動画で少し泣きかけました。SNSやYoutubeでは、中国の悪い部分しか見えないため、直接みてないのに負のイメージが根付いていました。ですが最近中国人留学生の友人もでき、自分が狭い範囲でしか生きていなかったことが分かり、価値観がが変化しつつあり、また先入観だけの己を反省することができたので良かったです。
←すばらしい気付きです。授業でも遠慮せずに泣いたり笑ったり、歌ったり、踊ったりしていいんですよ。すくなくとも、私たちはそんなふうにおもってきました。
民族間で嫌ったり、偏見を持ったりするのではなく、知ろうとしたり、言葉が通じなくてもコミュニケーションをとろうとすることが大事だなと感じました。
安渓さんが今まで世界や日本の人々に出会った中で一番印象に残ったり感心した人はどんな人ですか。
←名画『ローマの休日』の終わりで、同じ質問をされたアン王女様が「いずこの国もそれぞれに忘れがたく、どれかひとつを選ぶことは困難で・・・・・・」といつものセリフを言いかけたあと、「ローマです! 断然ローマです。」と言い切る場面を覚えていますか(https://www.imdb.com/title/tt0046250/quotes/)。
病気をしたり、お金が突然無効になったりして、とっても大変な日々だったけれど、コンゴ民主共和国の村で、ソンゴーラ人の人々に家族として受け入れてもらって、森の智恵や大河で魚をとる暮らしを教えていただいた(https://ankei.jp/yuji/?n=2629)ことは、生きている限り大切にしたい経験です。















