農業公園)山口市と山口県に署名の第一次集約分を提出します (11月18日)
2024/11/18
足立区都市農業公園子どもたちがマグワを引く
農業試験場と山々(c)平松禮治さん
農業試験場正面入口
農業試験場本館西側
parque_yamaguchi_03_0 ©Govierno de Pamplona
山口市内にある18.7ヘクタールの農業試験場跡地を、自然と共存できる農業公園に、という私たちの願いに賛同して、たくさんの署名を集めてくださったみなさまの声を、主権者である、地域住民・市民・県民の声を、公僕(みんなのためにはたらくめしつかい)である、県知事と市長にあてて、直接届けることができるようになりました。以下は、申し入れの文章と、マスコミ向けの補足です。
11/15 追加 情報公開しないという、県・市の決定が法律に反しているという意見(法律の解釈ですから異論もありうることは承知のうえで)を松林俊治さんが県庁で述べる予定ですので、その文章を追加しておきます。
署名集めは、12月末の第二次集約をめざして、引き続きおこなっていきます。以下のサイトに、趣意書や署名簿のワードとpdfでのファイルがありますから、よろしくお願い申し上げます。https://ankei.jp/yuji/?n=2899
以下引用です。
2024年11月18日
山口県知事 村岡嗣政 様
山口市長 伊藤和貴 様
山口市有機・環境保全型農業公園を造る会
代表 生物文化多様性研究所 所長 安渓遊地
副代表 おさば有機農業研究会 会長 原田正暁
山口市南出荷組合 組合長 田島徳明
山口市中央学校給食出荷組合 組合長 的場知之
白石山ファーム 代表 能美忠治
子どもたちへ希望ある未来をつくる山口市有機・環境保全型農業公園の実現に向け第一次集約分賛同署名の提出について
2024年8月1日「子どもたちへ希望ある未来をつくる山口市有機・環境保全型農業公園の実現を」の要請書を提出しました。これまでに個人・団体等へ賛同署名を呼び掛けた結果、本日までに寄せられた第一次集約分賛同署名 ◎◎ 筆を提出します。(注、たぶん2500近い数ですが、ぎりぎりまで待って、提出直前に書き入れます)。
賛同署名をしてくださったみなさんからの声の多くは、せっかくの緑地や農地を次の世代のためにも極力残すべきで、現在検討されているという集合住宅建設と商業施設誘致を柱とする計画案は、短期的に企業の金もうけにはなるかもしれないとしても、これからの時代の要請にみあわないというものでした。
地球規模の気象危機の中で、環境破壊や健康被害が拡大し、生態系も大きな打撃を受けて、人類が世界的な食料危機に直面しているという現状を変えるために、世界が求めている趨勢に、せっかくの緑地帯をコンクリートで埋めるような商業施設や集合住宅の建設はそぐいません。
本年7月31日に山口県が公開した「生物多様性やまぐち戦略」や、国の「みどりの食料システム戦略」にはっきりうたわれている通り、自然を壊すこれまでの営みを2030年までには完全に停止し、2050年にはすっかりよみがえった自然の中で、農地の4分の1の100万ヘクタールが有機農業に転換した日本で、人々が豊かな生物多様性に守られて暮らすという世界との約束へ向けた着実な実行こそが求められています。
未来を担う子どもらの生存のためにも、憩いと学びの場、自然の中の食と農の交流の場等、未来世代に豊かな農業と環境を引き継ぐためにも、山口市大内地区のコミニュティーセンターとして多目的機能を持つ農業公園の実現を願い、賛同署名をもって要請するものです。県民の貴重な財産である農業試験場跡地を一部の企業のためでなく、地域住民・山口市民・山口県民のために活用して欲しいとの声を真剣に受け止められ、現在検討中の再開発案の抜本的な見直しを含め、計画を再考されるよう改めて要請します。
以上
以下は、マスコミへの情報提供です。
報道関係資料
子どもたちへ希望ある未来をつくる山口市有機・環境保全型農業公園
の実現に向け第一次集約分賛同署名の提出について
1. 日 程 2024年11月18日(月)
9時00分 山口市への提出 窓口(総合政策部スマートシティ推進室)
10時30分 山口県県への提出 窓口(総合企画部政策企画課)
11時15分 記者会見(県庁2F県政記者クラブ記者会見室)
11時45分 終了
2. 出席予定者
山口市有機・環境保全型農業公園を造る会
代 表・生物文化多様性研究所所長 安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
副代表・おさば有機農業研究会会長 原田正暁(はらだ・しょうあき)
会員・企画コーディネーター、デザイナー 芥川愛子(あくたがわ・あいこ)
会員・情報公開担当 松林俊治(まつばやし・としはる)
会員・大内畑小組 石原晃子(いしはら・てるこ)
3. 参考資料
市および県への要請書・賛同署名については 別紙(注、このブログの前半部)を添付します。
当会のこれまでの活動は https://ankei.jp で「農業公園」を検索してください。
当会の活動のまとめと見取り図 https://ankei.jp/yuji/?n=2899
ヒ素や青酸化合物の意図的な廃棄があったという証言や
https://ankei.jp/yuji/?n=2919
情報、計画案の公開要請と県も市も非公開とするというゼロ回答の情報も見逃せません。
https://ankei.jp/yuji/?n=2971
4️.問い合わせ先など(ネット上では省略しています)
安渓遊地 (あんけい・ゆうじ、山口県立大学名誉教授・地域学)
原田正暁(はらだ・しょうあき)
以上(引用終わり)
写真は、足立区都市農業公園で、昔の農具のマグワ(馬鍬)を、馬や牛になった気分で曳いて喜んでいる、子どもたちの写真です(日本有機農業研究会提供)。
そのあとは、もと職員平松禮治さん撮影の
1970年代なかばの雪化粧の山々にかこまれた情景と、中国山東省からの研修生の記念写真です。いまはコンクリートの建物の地上部がほぼ取り壊された、山口県農業試験場が国際的な交流の場であったことも思い起こしてみましょう。
蛇足
以下は、国際交流に関心がある、安渓遊地の個人的な思いです。市や県の申し入れでは言いませんが、本気でそう思っています。
話は急に飛ぶのですが、山口県が姉妹提携しているスペインのナバラ自治州の州都・パンプローナ市は、山口市との姉妹提携の長い歴史を踏まえて、市内に5ヘクタールもの、ヤマグチ公園を設置して、その中にはヤマグチ映画館もあるなど、市民にとっての憩いと学びの場になっています(写真を、パンプローナ市のサイトhttps://www.pamplona.es/turismo/parqueyamaguchiから借用しました)。
山口市内には、サビエル記念聖堂や、ザビエル公園(いまはサビエル公園と発音)はあるものの、スペインとの姉妹提携の印としては、市内の萩山口信用金庫本店のそばにある、10メートル四方ほどの「友好の広場 Rincón de amistad」があるばかりで、さみしいかぎりです。看板だけでもいいので、農業公園が実現したら、そこに、Parke Iruñea-Nafarroa Parque Pampolona-Navarra パンプローナ・ナバラ公園 の看板も掛けたいものです。