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学術振興会への要望書)ナイロビセンターの存続を!
2008/03/26
日本学術振興会では、世界に連絡事務所を設けていますが、アフリカにはカイロとナイロビの2箇所にあり、それぞれ非常に重要な役割を果たしてきました。
日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター
http://www.jspsnairobi.org/index-j.html
日本学術振興会カイロ研究連絡センター
http://www.jspsnairobi.org/index6-j.html
ところが、行政改革ということで、「みなおし」がなされるということなので、日本アフリカ学会が中心となって、存続運動をはじめています。
県立大学では、大学院の研究科長からの手紙という形で提出してもらうことになりました。
以下は、その文面です。
2008年3月20日
行政改革推進本部事務局 行政改革推進室長殿
行政改革推進本部事務局 行政改革推進室次長殿
総務省行政管理局長殿
総務省行政評価局長殿
財務省主計局長殿
文部科学省事務次官殿
文部科学省官房長殿
文部科学省科学技術・政策局長殿
文部科学省研究振興局長殿
日本学術振興会ナイロビ研究連絡センターの存続に関するお願い
山口県立大学院国際文化学研究科
研究科長・相原次男
公立大学法人・山口県立大学大学院・国際文化学研究科は、山口の地域と世界を結ぶ研究・教育を実践しております。
本年度からは、大学が文部科学省の現代GP(地域の活性化)の支援を受けたことにより、大学院が中心となって、山口地域の国際化に資するための「国際文化学研究会」の活動も始めたところです。
また、教員・大学院生にはアフリカ研究を専攻するものがあり、その中でも、安渓遊地教授は、日本学術振興会ナイロビ研究連絡センターの駐在員として、1998年に4ヶ月滞在して、ニュースレター「ふくたーな」の創刊に関わるなど、日本人研究者や、アフリカ人研究者で日本との交流を行う人たちへの支援を積極的に行い、その成果を本研究科における教育や研究に生かして活躍しております。
このたび、2007年12月に「独立行政法人整理合理化計画」が閣議決定されたおりに、日本学術振興会のナイロビ研究連絡センター(以下「ナイロビ・センター」)は、「効率的な業務運営の観点から、独立行政法人評価委員会による評価等を踏まえながら、活動状況の検証に努め、廃止等見直しを検討する」ことになったとうかがいました。アフリカにおける学術の国際交流を推進するために、ナイロビ・センターは非常に重要な任務を担っているとの認識のもとに、その存続を切にお願いいたします。
日本とアフリカの諸関係は、昨今、ますます緊密になり重要性を増しております。たとえば2007年版政府開発援助(ODA)白書では、地球環境問題ともにアフリカの開発支援が重点事項として強調されていますし、日本政府は今年の5月に横浜市で開催される第4回アフリカ開発会議(TICAD)を活用して、国際的なリーダーシップを発揮しようとしております。
ナイロビ・センターは1965年に設立されて以来、とくに東アフリカ諸国と我が国とのあいだの学術に関する国際交流を促進するために、中心的な機能を果たしてきました。わたくしどもは、これまでにナイロビ・センターが果たしてきた重要な役割を高く評価しておりますし、また、将来の日本の国際戦略とアフリカ諸国との学術に関する国際交流、そして日本におけるアフリカ研究の進展のために、ナイロビ・センターは、決定的に重要な役割を担う存在だと認識しております。
以上により、ナイロビ・センターの存続について、格別のご高配をたまわりますよう、お願い申し上げます。


