「足下からの取り組みとならんで大切なこと」 基礎セミナー授業の担当者仲間の教員たちに送ったメールから
2007/05/29
足下からの取り組みとならんで大切なこと
こんなメールを書きました。
以下引用
基礎セミナー関係者のみなさま
安渓遊地です。ひとつの気づきです。
学生の感想や質問へのコメントの中で「ひとりひとりの足下からの取り組みが大切」
というように書きたくなりますよね。それはもちろんOKなんですが、それが、お買い
物袋を断ることや、ゴミ箱のチェックや節電に終わってはいけないのではと
思っています。そんなことは(例えば都内のゴミ箱チェックや、「石油の一滴は血の
一滴」スローガンの)東条英機も戦争遂行のためにやっていた。
例えば二酸化炭素。排出量が多いのは産業分野。そこの改革を進めないと、家庭で
やる部分は気休め程度にしかならないし、
ドイツが原発撤廃へ舵を切ったのは、政府が事故の被害想定を正直に発表したあと
でした。
ようするに、大企業の環境への努力や(さぼりや)政治をいかにしてグリーンなも
のに変えていくか、という問題に目をつぶったままでは、本当の解決への道は見えて
こないのでは、ということです。
先日、アースデーに光市で田中優さんの講演を聴いてつよくそのようにおもいま
したことです。
(中略)
以下はご参考までに、今回書いたコメントから。
学生の感想例
ドイツのような、プラスの循環が日本のなかでも広がっていくといいなと思いまし
た。
それへのコメント例
←そのためには、ひとりひとりの取り組みやそれを、NGOなどの市民活動に広げた
ものに参加することも大切。たぶん、一番大切な問いは、「私たちの政府は国民に環
境についての正直な情報を届けているか、それとも、なにかを隠そうとしているか。」
だろうと思います。もうすぐ参政権を得て、主権者(=この国の主人公)になったら、
本当の情報をただしく公開する政治家を選挙で選びましょう。例えば、アスベスト、
例えば原発、例えば緑資源林道などの問題が起こったとき、特定の人たちの利益を守
ることではなく、正直に情報が公開できる政府をもつこと。それがドイツ型の変革へ
の第一歩になると考えられます。(安渓)
引用終わり
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