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書きました)共に生きるための「国際文化学」 [7-6]災害と伝承【西表島の事例】 #昭和堂
2026/02/03
日本国際文化学会で事典を作ろうとして教科書になったのでした。
依頼されて、西表島のことを書きました。校正刷りを添付しておきます。
国際文化学って何を学ぶの?――日本の韓流ブームや世界にひろがる日本アニメのように、「文化」が違う国の人と人をつなげる架け橋になる一方で、差別や不平等を生みだす原因になることもある。この複雑な文化間の関係性を、社会科学と人文学の多角的な視点から読み解く、国際文化学の入門書。文化の力を知り、異なる立場の人と共に生きるための道を考える。
●国際文化学にはじめて触れる人はもちろん、卒業論文のテーマ決め等にも役立つ1冊!
●各章のテーマを概観できる「総論」と、興味深いトピックの「各論」で構成。
●各章末に、「国際文化学的に考察するポイント」を掲載。
●巻末に、各テーマをもっと知りたい人のための「リーディングリスト」を掲載!
(以上はAmazon.co.jpからの引用)
http://www.showado-kyoto.jp/book/b669711.html からの引用で、
目次
序 章 共に生きるための「国際文化学」
第1章 国家と国際文化交流
[総論]国際文化交流の諸相―個人、国家、国際体制
[1-1]「国際文化」の理念【国家、INGO、国際組織の相互作用】
[1-2]戦前期日本の国際文化交流【キリスト者たちによる取り組み】
[1-3]戦後日米文化交流【政府と財団が生み出した「文化冷戦」の舞台】
[1-4]パブリック・ディプロマシーのデジタル化【諸国家によるソーシャルメディアの利用】
[1-5]「未知との出会い」としての文化交流
[1-6]日米協会と民間交流【100年の経験を未来へ】
[1-7]国際交流基金と東南アジア【日本とASEAN のパートナーシップ】
[1-8]フランスの「文化影響力外交」
[1-9]イギリスの文化外交【揺曳する国家イメージ】
[1-10]ドイツの「ゆるい〈文化外交〉」
[1-11]文化交流政策としての「韓流」
[1-12]中国の対外宣伝、公共外交、文化交流【国益と普遍性の狭間で】
[1-13]ユネスコのアドボカシー活動【国連機関による文化交流と多様性保護】
第1章「国家と国際文化交流」…国際文化学的に考察するポイント
第2章 中心・周縁と文化政策
[総論]文化政策にみる主体の〈際/あいだ〉と多様性の創出
[2-1]戦後日本と文化国家【文化政策と日本国憲法】
[2-2]多文化主義とインターカルチュラリズム【多様な人びととの共生を目指す考え方】
[2-3]媒介空間としてのミュージアム【ドイツからの“文化”翻訳と移殖】
[2-4]脱植民地化と美術【独立後のマレーシア】
[2-5]ハイブリディティ【シンガポールのプラナカン】
[2-6]現地化と再生産【日本の中華街の歴史から】
[2-7]植民地建築遺産【台湾の桃園忠烈祠】
[2-8]文教政策と文芸【沖縄の組踊の歴史背景】
[2-9]先住民と文字文化【ハワイ王国における識字導入】
[2-10]マージナリティへのまなざし【エスニック・マイノリティとしてのタイ山地民】
[2-11]文化的グローバリゼーション
第2章「中心・周縁と文化政策」…国際文化学的に考察するポイント
第3章 人の国際移動と文化
[総論]人の国際移動をめぐる文化間関係
[3-1]帝国とディアスポラ【イギリスと南アジア系移民】
[3-2]脱植民地化とナショナリズム【在日朝鮮人を例に】
[3-3]「敵性外国人」【ハワイの沖縄系移民】
[3-4]〈きわ〉をつくる戸籍【台湾における「他者」】
[3-5]移民の文化的権利【〈きわ〉の可視化と不可視化】
[3-6]流動的・多義的な「市民」【シティズンシップ教育】
[3-7]「移動」する/させられるロマ【国際文化における他者化と主体化】
[3-8]移動と定住の〈あいだ〉【中国朝鮮族の生存戦略】
[3-9]「共棲」の国際文化①【在日外国人の子どもの教育】
[3-10]「共棲」の国際文化②【在日ベトナム人の宗教】
[3-11]「共生の技法」【在日外国人とコミュニティ・アート】
第3章「人の国際移動と文化」…国際文化学的に考察するポイント
第4章 ことばと境界
[総論]ことばと文化
[4-1]言語接触と言語変化【トランシルヴァニア・ザクセン語の事例】
[4-2]言語接触と異文化受容【レシュティの溝】
[4-3]言語接触と文化の変化【文化接触による社会的な意味的価値の変化】
[4-4]国語の成立と翻訳【文化運搬者である翻訳者・翻訳テクスト】
[4-5]紛争と翻訳通訳【平和的な国際関係構築に向けた課題】
[4-6]多文化共生社会とコミュニティ通訳【異文化仲介者がとりもつコミュニケーション】
[4-7]翻訳文学の機能【戦時中日本における中国文学の受容】
[4-8]音声言語【音、音声、音韻】
[4-9]地域語と地域語学校の戦略【フランスを事例に】
[4-10]外国文学受容【異質な文化の超越】
[4-11]異文化交流と言葉の壁【言葉の境界を超えるとき】
第4章「ことばと境界」…国際文化学的に考察するポイント
第5章 大衆文化と境界
[総論]隔たりと交わりが生み出す変容―国際文化学から考える大衆文化と境界
[5-1]大衆文化の発展とマンガ【子どものための物語から新しい文化へ】
[5-2]大衆文化とアイデンティティ【世界を理解するための視座】
[5-3]大衆とツーリズム【『自文化』を客観視する視点を学ぶ】
[5-4]日常生活と文化の「際」【シンガポールのホーカーセンターにみる分断とつながり】
[5-5]大衆と共に生きる妖精
[5-6]映画による日本像の発信【戦前の「国際映画」製作】
[5-7]『ハイジ』、国境/境界を越える【翻訳とアダプテーション】
[5-8]世界を駆け巡る日本のシティポップ【国・地域と時代を越えた「懐メロ」】
[5-9]アメリカの大衆運動の歴史【「多様性」をめぐる対立と境界】
[5-10]大衆メディアと移民イメージ【語られない空白に希望を見出す】
第5章「大衆文化と境界」…国際文化学的に考察するポイント
第6章 フェミニズム、ジェンダーと文化
[総論]「あいだ」から生まれる―「あなたとわたし」がつむぐ未来
[6-1]生殖とジェンダー【排除と包摂の構造】
[6-2]女性器切除とジェンダー【ケニアのFGM/Cの事例】
[6-3]戦時性暴力とジェンダー【「慰安婦」問題を通して】
[6-4]性別役割分業と近代家族【纏足からの解放と新たなプレッシャー】
[6-5]学校とジェンダー/ダイバーシティ【価値観が衝突する現場】
[6-6]ルッキズムとメディア【「正常」な身体から多様性へ】
[6-7]スポーツとジェンダー【なぜ、男/ 女の区分にこだわるのか】
[6-8]気候変動/環境問題とジェンダー【周縁化される女性とケア】
[6-9]老いることとジェンダー【「正しく」生きること、多様に死にゆくこと】
[6-10]映画のなかのジェンダー【結婚の表象とその変容】
第6章「フェミニズム、ジェンダーと文化」…国際文化学的に考察するポイント
第7章 環境・災害と文化
[総論]環境・災害と文化―自然と人間の〈あいだ〉の変遷
[7-1]自然と文学【エコクリティシズムの思想的源泉】
[7-2]自然と美術【フィンランド風景画にみる意識】
[7-3]文化と環境思想【鶴見和子と人間以上の世界】
[7-4]原発事故後の地域再生【飯舘村からの報告】
[7-5]災害と復興【景観の記憶と防災】
[7-6]災害と伝承【西表島の事例】
[7-7]災害と語り【災厄の語り直し】
[7-8]先住民族の伝統知と環境管理【オーストラリアIK にみる新たな可能性】
[7-9]「環境保全の国際化と地域社会」【アフリカ類人猿と熱帯林保護の課題】
[7-10]地球市民社会【国家主義・国民意識を「初期化」する】
第7章「環境・災害と文化」…国際文化学的に考察するポイント
第8章 記憶の共同体
[総論]記憶の〈あいだ〉に生きる―文化がつくる、動き合うつながり
[8-1]記憶を喪失する【植民地化とローカリティ】
[8-2]記憶を選別する【歴史的賠償・謝罪】
[8-3]記憶をすり替える【ルワンダのジェノサイド】
[8-4]記憶を語る【『星の王子さま』の語りの構造】
[8-5]記憶を永続させる【非核自治体宣言による継承】
[8-6]記憶を継承する【ユネスコ「世界の記憶」事業】
[8-7]記憶を辿る【建築に宿る記憶】
[8-8]記憶を惟る【存在の証が辿る未来】
[8-9]記憶を共有する【移民社会における自文化の継承】
[8-10]記憶を食べる【食文化がつなぐ/わけるもの】
第8章「記憶の共同体」…国際文化学的に考察するポイント
リーディングリスト―各章のテーマ、トピックをより詳しく知りたい人へ
■ 執筆者紹介(*は本書全体の編者)
松居竜五[序章]、齋川貴嗣[第1章総論、1-13]、高光佳絵[1-1]、湯浅拓也[1-2]、大山貴稔[1-3]、張 雪斌[1-4、1-12]、芝崎厚士[1-5]、飯森明子[1-6]、小川 忠[1-7]、岡 眞理子[1-8]、渡辺愛子[1-9]、川村陶子[1-10]、鄭 榮蘭[1-11]、*菅野敦志[第2章総論、2-7]、中村美帆[2-1]、飯笹佐代子[2-2]、秋野有紀[2-3]、石松紀子[2-4]、奥村みさ[2-5]、王 維[2-6]、照屋 理[2-8]、目黒志帆美[2-9]、齋藤大輔[2-10]、川崎賢一[2-11]、*加藤恵美[第3章総論、3-9]、都丸潤子[3-1]、崔 紗華[3-2]、上地聡子[3-3]、鶴園裕基[3-4]、稲木 徹[3-5]、杉村美紀[3-6]、土谷岳史[3-7]、趙 貴花[3-8]、野上恵美[3-10]、南田明美[3-11]、高橋 梓[第4章総論、4-10]、アーント沙羅[4-1]、大喜祐太[4-2]、増渕佑亮[4-3]、齊藤美野[4-4]、坪井睦子[4-5]、水野真木子[4-6]、朱 琳[4-7]、安藤博文[4-8]、松井真之介[4-9]、岩野雅子[4-11]、鈴村裕輔[第5章総論、5-8]、植 朗子[5-1]、小阪裕城[5-2]、藤田賀久[5-3]、坂口可奈[5-4]、木原 誠[5-5]、中川拓哉[5-6]、葉柳和則[5-7]、深松亮太[5-9]、倉 真一[5-10]、相原征代[第6章総論]、石川照子[6-1]、宮地歌織[6-2]、大和裕美子[6-3、第8章総論、8-5]、須藤瑞代[6-4]、土屋明広[6-5]、四方由美[6-6]、*吉岡剛彦[6-7]、鴫原敦子[6-8、第7章総論]、中山佳子[6-9]、橋本美波[6-10]、熊本早苗[7-1]、田中佑実[7-2]、丹羽一晃[7-3]、若林一平[7-4]、山本博之[7-5]、安渓遊地[7-6]、西 芳実[7-7]、友永雄吾[7-8]、鈴木 滋[7-9]、奥田孝晴[7-10]、斉藤 理[第8章総論、8-7]、中野 聡[8-1]、阿部 純[8-2]、鍋島孝子[8-3]、小林文生[8-4]、山口祐香[8-6]、関根理恵[8-8]、月野楓子[8-9]、山脇千賀子[8-10]
内容説明
韓流ブームや世界にひろがる日本アニメなど、文化は人と人をつなぐ力をもつ一方で、差別や不平等を生みだす力ももつ。この複雑な文化間の関係性を、社会科学と人文学の多角的な視点から読み解く、国際文化学の入門書。異なる立場の人たちが「共に生きていく」ための道を考える



