![]()
地域のお店)周南市の茶肆たなか を 訪ねて #おまつり新報 #天地成行
2025/11/17
2025年11月17日 取材先からのご指摘などあって、12日の記事を若干修正された版に変更しました。
京都では、子供のことをひとりでも「お子たち」といいますが、「茶くれはん」という言い方もあります。「茶くれ」「茶くれ」というからだと母は言っていました。
大正時代に宇治で育った母は、お茶をつくる職人さんたちが家に来て、新茶を作ってくれる場面を見ました。蒸し上がったお茶の葉を一枚一枚掌に乗せて、指で擦るとくるくるっと丸まって、それが乾くとお茶になるのです。
ところが、丸めるたびに、職人さんが指につばをつけてやっているのを見た母は、子ども心にきたないと思ったのでしょう、「あれやめさせて」としつこく母親に頼んで、その年は、なにか海綿のようなもので指を湿して作ることになったとか。
ところがところが、その年のお茶は、さっぱり味がしなかったというのです。それで、次の年からはまた、従来の職人さんの唾液の酵素入リのおいしいお茶にもどったそうです。
グルタミン酸ソーダ入りのお茶を買ったり、ペットボトルばかりという向きもあるでしょうが、本物のお茶をていねいに淹れたものは、本当の芸術品です。私も、母につれられて、宇治の興聖寺を訪ねたときに、河村みちよさんという人にごちそうになって、玉露のすばらしさを知りました。
濃いお茶といえば、マリ共和国のニジェール川沿いでいただいた、緑茶を思い切り濃く淹れて、ミントと砂糖をしこたまくわえたお茶を思い出します。甘くしないと飲めないほどの強いもので、お酒を飲まない建前の人たちにとっての濃茶の極限のような味わいでした。
さて、山口にも最高級のお茶を作って販売するお店があります。周南市の茶肆(ちゃし)たなかです。周南市の新聞記者・天地成行さんが、脳内会話のあり方委員会方式のひとり3役取材班を結成して訪れた記事が送られてきました。
周南市を訪れたら、一度訪ねてみられるといいですね。
記事にも案内がありますが、定休日があります。
「茶肆 たなか」
周南市糀町2-15 TEL:0834-31-1287
営業時間/10:00~18:30
定休日/日曜日




