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記録映画「米軍再編・岩国の選択」上映日程/2007年1月~4月
2007/03/17
西山正啓(まさひろ)カントクからのお知らせがとどきました。
記録映画「米軍再編・岩国の選択」シリーズ製作上映ニュース
上映日程/2007年1月~4月
◎2月11日(日)東京三鷹市協働センター(0422-46-0048)19時
上映
問合せ0422-44-0364(谷島光治)
◎2月24日(土)神奈川県大和市生涯学習センタ-13時30分(開場)
主催/厚木基地爆音防止期成同盟・原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川を
めざす県央共闘
問合せ042-752-4544(相模原地方自治研センター)
◎2月26日(月)東京世田谷区烏山区民センター(京王線千歳烏山駅)
19時より上映/問合せ03-5313-1525(石田)
◎3月1日(木)神奈川県藤沢市民活動推進センター/18時30分より上映
問合せ0466-34-5843(島田)
◎3月4日(日)神奈川県民センター会議室405(横浜駅西口)17時30分
主催/日本ジャーナリスト会議神奈川支部/問合せ03-3726-0680(保坂)
◎3月5日(月)千葉県市川市教育会館研修室18時30分
主催/戦争はイヤだ!市川市民の会/問合せ047-337-5786(菊池)
◎3月25日(日)沖縄宜野湾市立中央公民館2階ホール(宜野湾市役所となり)
13時30分上映/問合せ090-1088-3007(高橋)
◎4月21日(土)
【昼の部】日本基督教団兵庫教区クリスチャンセンター/13時~15時上映
【夜の部】神戸YWCA/17時~19時上映
主催/沖縄から米軍基地撤去を求め「教団合同のとらえなおし」をすすめる連絡会・
兵庫
協賛/日本基督教団兵庫教区「社会部委員会」「沖縄交流委員会」
神戸学生センター・神戸YWCA
問合せ078-795-7445 090-3999-0039(竹内富久恵)
◎新作ドキュメンタリーの撮影を始めました。試写会を企画してください!
住民投票から一年、
新市庁舎建設への補助金カット、愛宕山開発ニュータウンの米軍住宅転用問題など、
次々押し寄せる無理難題の数々。
「悲願の沖合い移設」「そのための愛宕山開発」だった、筈である。
神社を移し、鎮守の森を削ってまでして同意した地域開発だった、筈だ。
強引に進められる米軍再編、その最前線で今、何が起きているか。
これらの不条理に岩国市民はどう立ち向かおうとしているか。
今度のタイトルは少し長いでのすが、
「消えた鎮守の森~ニチベイ教頭と山口センセイと岩国くんの美しい地域づくり」
(仮題) 4月中旬に完成!乞うご期待!
2月8日横須賀市議会が「原子力空母配備の是非を問う住民投票条例案」を31対10で
否決した。その原子力空母艦載機59機の受入れ是非について住民投票を実施したの
が山口県岩国市。戦後60年国の政策を従順に受入れ米軍基地と共存してきた筈の人々
が住民投票で“もうこれ以上の基地強化はイヤだ!”と堰を切ったように意志表示し
たのです。それから一年、住民投票時に全国から殺到したマスコミの喧騒がウソのよ
うな静けさの岩国で今何が起きているのか。
基地騒音から逃れ、広葉樹と竹林に覆われたなだらかな愛宕山丘陵に“終のマイホー
ム”を求めた人々がいる。なだらかな丘陵の頂きには由緒ある愛宕神社が祀られ鎮守
の森が里山に暮らす人々の心を癒していた。毎年春になると桜の満開の下で繰り広げ
られる奉納子ども相撲大会の歓声が里山に響き渡っていた。その鎮守の森が開発によっ
て削られることになった。
「悲願の沖合い移設、そのための愛宕山開発」
この10年間、岩国市民はこう思いつづけてきた。米海兵隊航空基地滑走路を沖合
いに出すことで戦闘機騒音は軽減され、沖合移設工事によって街の経済は潤う。その
埋立て土砂を取るために愛宕山を削るのは仕方がない、と。完成の暁には“東京の田
園調布”を凌ぐ夢のようなニュータウンが出来るのだから、とも。
住民投票から一年、この美辞麗句に謳われたからくりが明らかになってきた。
そして今、岩国市は国・県によるあの手この手の策略とイジメにあっている。一つは
現在建設中の新市庁舎への補助金カット。国は米軍再編推進特措法をつくってまで非
協力の自治体、特に岩国市と沖縄名護市には交付金を支給しないのだという。これは
言うことを聞かない自治体はこうなるのだというあからさまな見せしめである。
もう一つは1月30日に突如発表された愛宕山開発地域を米軍住宅に転用するという
ものだ。もしあなたの家のすぐ目の前にフェンスが張られ、“治外法権”同然の米軍
住宅が建てられたら、と想像してほしい。周辺住民、土地を提供した人たちが怒るの
は当たり前だ。
庭先に造成地のフェンスが広がる家の主婦が「あ・た・ご・や・ま」パズルを解く
ため積極的に自治会活動をはじめた。彼女は騒音軽減のためなら愛宕山開発も仕方が
ない、と造成工事に同意した一人だ。しかし工事が始まるとダイナマイトの振動で育
児に悩まされ、砂ぼこりで洗濯物も外に干せないなど生活環境の激変で愛宕山開発に
疑問を抱くようになった。そしてその疑問符は次第に沖合い移設と米軍再編のからく
りへと向かうようになった。
「戦闘機騒音の軽減」「悲願の滑走路沖合い移設」「土砂埋め立て」「愛宕山ニュー
タウン造成」「売れない宅地」「住民負債」「国が買い取り」「米軍に提供」「米軍
住宅建設」。
彼女は家族を守るために始めた活動なのだと言う。それが自治会活動、住民投票へ
とつながっていった。
住民投票を経験したからこそ気づいたことがある。見えてきたことがある。
この国の政府は約束を平気で破る。非協力の自治体をあからさまにイジメる。
住民説明会で自治会役員の主婦は問う。本来は学級担任の山口センセイが止めなけれ
ばいけないのに、どうしてニチベイ教頭と一緒になって岩国くんをイジメるの?
普段はおだやかな自治会長さんが申入れの席で言う。この国の首相は美しい国づくり
というけど、有刺鉄線が張られ、米軍住宅が建てられた地域を美しいと思いますか?
国の言うことを信じて素直に従ってきた岩国の人たちが本気で怒っている。
住民投票後の岩国の住民感情はこの国の民主主義のあり方を試す強烈なリトマス試験
紙だ。それをいちばん良く知っているのは「消えた鎮守の森」なのかも知れない。
へこたれるな岩国くん!


