天地と遊地)すまほなくした すまほなくそう + タグを買って財布につけたらタグを失くした
2025/05/17
す ててまえ
ま しんなんぞは
ほ たったれ
京都からの帰りに山口駅で乗り継ぎ。
スマホをなくしたことに気づいたのである。
しまった、蓋を閉めずにカバンを背負ってた。
乗りかけていた汽車をおりて、改札の外へ。
列車は出ていき、次の便は2時間後。
妻は、そもそもスマホを家に忘れて二人で旅にでた。
息子に、徳佐駅での迎えの時間を遅らせてと伝えたい。
見る所、公衆電話がない。
駅前交番に行って電話を借りることにした。
まず、なくしものの届けがいる。
つぎは、交番の電話を使っていいか、許可を本署に求める。
「こちらは山口警察署の〇〇ですが、おとうさんが・・・・・・」
電話受ける方は心臓にわるいわ!
お礼を言って交番を出たら、
目の間にあったわ、公衆電話。
財布の中のとっておきのテレホンカード。
機械がこわれてるのやろ、入っていきません。
やっぱり小銭が大事です。
家にもどり、パソコンでスマホを探してみた。
あった! 津和野駅に。
よっしゃ、とりに行こう。
まてよ、汽車の中だったら、取りようがない。
翌朝見たら、動き出した。
日原を過ぎ、益田まで行った。
津和野駅も益田駅も「この電話番号は現在つかわれておりません」
パソコン画面の上のスマホは、新山口駅に逆戻りするらしい。
新山口駅のおとしもの係に電話して、取りに行くと告げる。
「まだみつかりません」
夕方行ってみたら、
「跨線橋の上で見つかりました」
?
列車の中から跨線橋までスマホさん歩いてきたんか!?
遠隔で画面に「これはなくしたものです」と表示したから
途中で投げられたのやな。
よかったぁ、線路の上に投げられなくて。
こんなはらはらから解放されるには、
どしたらいいか。
天地成行さんのあり方委員会にたずねてみたのである。
おまけ
これからは、大事なものをどんどんなくすだろう。
そして、それを探し回る人生となるだろう。
なにもかもなくす前に、はかない努力をしてみようか。
財布とか鍵束とか旅券とかにつけておくものがあるらしい。
我を忘れるようになったら、自分につけるのですな。
スマホを落としたのにこりて
それをひとつ買い込んで、ひもで財布につけておいたのである。
ところが、気づいたら財布はあるのに、探し物用のタグがない。
妻を送っていった歯医者がある湯田温泉が最後の足跡だとか。
翌日歯痛の妻をまたおくっていったついでに捜索。
駐車場には落ちてない。
歯医者の窓口は知らないという。
スマホで見れば、すぐ近くと教えてくれる。
よっしゃー! ピピピと鳴らすのじゃ。
ボタンを押すと、通りのどこかでかすかにピピピと呼んでいる。
道にも落ちていない。音が響くマンションの自転車置き場でも探せない。
道端のスナックか事務所か。歩きながら耳をすますが、場所の特定まではむずかしい。
それでも、いちばん音が大きい所に立って、心を澄ませる。
ふと振り向いたら、植え込みの中、ちょうど肩のところにぶら下げてあった。
ありがとう! 道に落ちているものを拾わない人たちの住むまち。
こんどは、財布ごとなくすように、財布の中に糊付けしておいた。
