みんつど)天地・大橋対談本が沖縄県立図書館に配架
2024/11/29
かみだーり という言葉が沖縄にはあります。心身の不調が続いて、病院で見てもらっても簡単には治らないことが続く場合、原因は、神様がついて、からだを「だれさせている」のではないか、という考え方です。人の苦しみをケアする霊能者の仕事を修行しなさいという印じゃないか、というのです。
そういう神がかりを感じさせる方面の言動が少ない場合は、なかなか開業までは結びつきませんが、いずれにしても沖縄や奄美では、天地成行さんのような人は、ユタとか物知りと呼ばれる職業的霊能者に連れて行かれたり、ユタになったりすることが普通にあります。
田頭(1979)の研究によると、統合失調症者をもつ家族の約80%が患者の疾患についてユタへ託宣を受けに行き、家族の中でユタの必要性を否定したのは、わずか10%だったそうです。
田頭政三郎、一九七九「沖縄における比較文化精神医学的研究」『神戸大学医学部紀要』四〇(一)、七三〜九〇)https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572360557806720