山口市大内地区)県の農業試験場跡地の活用をめぐる山口商工会議所・山口市商店街・山口大学の立場と報道
2024/08/27
2024年9月5日追加
私達の計画とたいへん相性がよいと思われる「プレーパーク」設置をという要望が、特定NPO法人子どもステーション から 8月29日に山口市と山口県に提出されました。代表の臼井さんの了解を得て、以下にシェアして、若干の補足説明を付け加えました。
https://ankei.jp/yuji/?n=2918
2024年9月3日追加
山口商工会議所からの要望(2022年10月27日、山口市に提出)の内容が、公開されていました。https://www.city.yamaguchi.lg.jp/site/youbou/128713.html
本サイトに添付のpdfファイルの4番目です。
https://ankei.jp/yuji/?n=2899 でご紹介している通り、
山口市大内地区の県の農業試験場跡地の活用をめぐって、オーガニックな農業公園構想を提案しているところです。
山口県と山口市が協議して、昨年から、民間企業10社ほどのアイデアを聴取して、まとめた案について、山口商工会議所が、駄目だしをしたことで、足踏みをしているという状況であるということをマスコミの記事で読んでいました。そこで、商工会議所にも、私達の案で署名を集めてもらえませんか、というお願いをしてみたところ、
本日、「商工会議所としては、まだ具体的な内容について踏み込んだ計画をもっていないため、署名はできかねる」という電話をいただきました。現在の立ち位置などは、ホームページに掲載されているとのことでしたので、確認してみました。
関連するマスコミ報道などもつけておきます。
ア. 山口商工会議所が山口市との定例の会合の中で、この問題をとりあげたのは、2023年2月のことでした。
https://www.yamacci.or.jp/activity-post/%e5%bb%ba%e8%a8%ad%e9%83%a8%e4%bc%9a%e3%80%8c%e5%b1%b1%e5%8f%a3%e5%b8%82%e3%81%a8%e3%81%ae%e6%83%85%e5%a0%b1%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e4%bc%9a%e3%80%8d%e3%82%92%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97/
山口商工会議所 ホームページから、
2023.02.20 部会・委員会
建設部会「山口市との情報交換会」を開催しました
令和5年2月13日13時30分より、山口商工会議所5階コミュニティホールにて、建設部会「山口市との情報交換会」を開催しました。参加者は37名。
1.昨年度からの進捗状況について
①市庁舎整備事業の進捗と、早間田交差点周辺を中心とした都市形成について
②新山口の産業交流拠点施設周辺の都市形成について
③農業試験場移転跡地整備計画の進捗状況と大内地域の都市形成について
④(仮称)湯田温泉パーク(多世代交流・健康増進拠点施設)整備事業の進捗状況と、歩道拡幅や道路新設を含めた湯田温泉地域全体の街づくりについて・湯田温泉を中心とした観光誘客促進の取組について
⑤インフラの強靭化及びメンテナンス・更新について
2.これからのまちづくりについて
①山口県立大学南キャンパスについて
②小郡都市核づくりの方向性について
イ. 2023年7月に、山口市と山口県が、企業からのアイデアの募集を開始しました。
山口県農業試験場の跡地利用に関するサウンディング型市場調査の実施
~やまぐちの「未来のまち」づくりへのご提案を募集します という添付pdfファイルにその募集の概要があります。
サウンディング型市場調査とは、耳慣れないことばですが、「市(県)有地の活用方法について、民間事業者はどう考えているかを探りを入れる・協力を打診する」ということだそうです。
https://edit.roaster.co.jp/business/1866/
ウ. 2024年3月の計画発表を受けて、5月に商工会議所が申し入れた内容のマスコミ報道
山口放送 2024年5月27日 19:22
https://news.ntv.co.jp/n/kry/category/society/kr4e288bfa58e646d48d2497fefa945de3
中心市街地とバランスをとった開発を…山口市の県農業試験場跡地利用 地元経済界が要望
山口市大内の県農業試験場の跡地利用について現在、県や山口市はその方法を検討していますが、地元の経済団体は27日、中心市街地の活性化とバランスをとった開発を行うよう山口市に要望しました。
山口市大内の県農業試験場は去年、防府市の農業大学校に移転・統合されました。
土地を所有する県や山口市は18.7ヘクタールの跡地の利用方法を検討していて、ことし3月に①集合住宅や子供の遊び場などを備えた「共生共創ゾーン」。②小売店舗やカフェを備えた「活力創造ゾーン」など4つのゾーンの導入を検討していることを公表しました。
その公表を受け今回、要望を行ったのは山口商工会議所と山口市商店街連合会です。
要望では跡地の活用自体に賛同する一方で、「消費活動の拠点が大内地域に移動し中心市街地のまちづくりに影響を及ぼす」との懸念を示しました。
(山口市商店街連合会 川口 雄一郎会長)
「商店街内の世代交代など若い人たちが前向きにまちづくりに取り組む姿が増えてきています。これは山口市の持続可能性の芽が少しずつ出てきたところだと考えています」
山口市中心商店街の空き店舗の割合は現在10%未満に抑えられていて、商業集積地としての魅力は向上しているとし、「消費活動の拠点である中心商店街とバランスのとれた開発が望ましい」と要望しました。
(山口商工会議所 河野 康志会頭)
「具体的にどういう計画、どういう企業がどういうものを誘致するかによって変わると思っておりますので。できればそういったことにつきましても商店街の方々との協議の場がどちらかでとっていただければ非常に安心感が出るかなと思っております」
県や山口市は最終的な基本計画をことし10月ごろに策定する方針です。(引用終わり)
要するに、山口市の中心商店街に客が来なくなるような商業施設は困る、と釘をさしたのです。添付したpdfの3番目の文書が商工会議所のホームページからダウンロードしたその要望書です。
エ.山口市中心商店街の心配
5月7日づけで、山口市中心商店街の意見が添付されているのが注目されます。大内地区に「ゆめタウン」が開店して、中心商店街への客足が半分になり、百貨店が倒産したということを述べています。
中⼼商店街では、30 年前に⼤内地域へ⼤規模商業施設が進出した際に、中⼼商店街の百貨店が破綻するなど極めて⼤きい影響を受け、商店街通⾏量の減少や、空き店舗数が増加し、厳しい状況となりました。(引用終わり)
6月になると、山口大学も手を揚げました。山口放送と中国新聞の記事を紹介します。ただし、跡地の全体を構想するほどのエネルギーは感じられません。
オ. 山口大学の動物と触れ合える山口ウェルビーイング構想の報道
山口放送
https://news.ntv.co.jp/category/society/kr75a50f0dffb94ceb9d5662506f006c88
社会
県農業試験場跡地に利用に新たな構想~山口大が動物とのふれあい通じた「山口ウェルビーイング構想」を提案
山口放送 2024年6月27日 12:01
県農業試験場跡地に利用に新たな構想~山口大が動物とのふれあい通じた「山口ウェルビーイング構想」を提案
山口市の農業試験場跡地で計画されている「未来のまち」づくりについて県は山口大学から新たな構想を提案されていたことを明らかにし、「方向性は一致する」としました。
県と山口市は大内地区の県農業試験場跡地18.7ヘクタールに「未来のまち」を作るとして多世代が交わる集合住宅や小売店舗など4つのゾーンの導入を検討しています。
きのう(26日)の県議会で県はこの跡地利用について山口大学から人と動物のふれあいを通して幅い広い世代が幸福に生活できる「山口ウェルビーイング構想」を提案されたことを明らかにしました。
(永富 直樹総合企画部長)
「ウェルビーイングを実現する社会をつくるという考え方は農業試験場の跡地利用の検討においても、目指すまちの姿の一つとして想定しているように」「大きな方向性と一致するものと考えています」
県執行部は様々な機能を持った未来のまちを構築するにはその手法を見極める必要があるとして今後、大学と連携し、検討したいとしました。
基本計画の素案策定はことし10月としていますが、山口市が商工会議所などから中心市街地との共存を求める要望を受け「検討の時間が必要」と県に連絡しています。
中国新聞 2024/6/26
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/485959
動物とのふれあいやペット避難、山口大が利活用を提案 山口市の県農業試験場跡地
山口県と山口市が利活用を検討する県農業試験場跡地(同市大内氷上)を巡り、山口大が動物とふれあえるエリアや災害時のペットの避難場所などを設ける「山口ウェルビーイングパーク構想」を提案していることが26日、分かった。共同獣医学部がある同大の強みを生かし、動物と楽しく過ごせる場とするのが狙い。
県や同大によると、構想ではドッグランや管理研修棟も設け、感染症を考慮した動物との接し方や命の大切さを学べる場にする。災害時には施設をペットシェルターとして使うことも想定。県立大(同市)などとも連携し、パークを利用する学生の山口への愛着を育んで、卒業後の県内定住にもつなげる。
この日の県議会一般質問で明らかにされた。県の永富直樹総合企画部長は山口大の構想について「ウェルビーイングの考え方は県が取り組む諸施策の大きな方向性と一致する」とした上で「連携を図りながら対応を検討していきたい」と述べた。
跡地は18・7ヘクタール。県と同市が基本計画の策定を目指している。3月には県内外の10事業者から募ったアイデアや意見を踏まえ、四つのゾーンに分けて整備する方針を示した。賃貸の集合住宅や地場産品のマルシェなどを設置候補に挙げている。
跡地の利活用を巡っては、山口商工会議所が中心市街地や跡地がある大内地域と連動して活性化する方策の検討を同市に求めている。(藤田龍治)
カ. 7/5 山口市が、山口商工会議所と山口市中心商店街の意見を聴取
しばらく頓挫していた計画を前に進めようと、山口市では、5月に意見書を出した、山口商工会議所と山口市中心商店街から、もう少し詳しくききたい、という場を設けました。それが、商工会議所のホームページに載っていますので、pdfで添付します。以下はその抜粋です。
会議所&商店街からの意見は ①元来、この土地は山口県所有であり、基本構想でも「公」による跡地利用が言及されていた事を踏まえ、山口県なり山口市による跡地利用を求めたい。
②「消費活動」の場としての雇用創出ではなく、別の形での雇用創出を生む跡地利用を求めたい。雇用の場が生まれる事は、若者流出対策にもなり、重要な跡地利用と考える。
③元々農業試験場であった事から、農地としての利用、例えば就農体験や大規模農地の実験場などとしての利用を求めたい。山口大学から「山口ウェルビーイングパーク構想」の提案が出されているが、興味深く思っている。
以上の3 点を伝えるとともに、跡地利用で何をするにおいても、まずは、
・雨水排水対策や交通渋滞対策は、最優先で行ってほしい事
・併せて大内地域交流センターの整備なども最初に進めてほしい事
を伝えました。
他の意見として、
・大内地区でも空家が相当数増えており、これ以上の新規住宅が必要なのかとの声が多く、会議所に届いている事
・山口市と山口県との協議会に出席させてほしい事。
(引用終わり)
このような流れで、8月1日に、山口県と山口市に要望書を提出した私たちの会「山口市有機・環境保全型農業公園を造る会」も、山口市から、詳しく話をうかがいたい、という意向が届いているのだとわかりました。
以上、山口市有機・環境保全型農業公園を造る会 会長 安渓遊地 でした。
山口商工会議所要望20240527shityouyoubou.pdf (442KB)
山口商工会議所の意見shikenjyouatchi_hiaring.pdf (85KB)
山口商工会議所からの意見2022年10月.pdf (357KB)