怒りのコントロール)はらだたしい気持ちを紙に書いてポイまたはシュレッダーにかけると効き目あり
2024/04/11
怒りという感情は、強い酸。注ぐ相手より容れ物である自分自身をよりひどく傷つける。普通、マーク・トゥエインが言ったとされるようですが、古代ギリシャの哲人・セネカの言葉らしい。(https://en.wikipedia.org/wiki/De_Ira)
理不尽な扱いを受けたと思ったら、怒りのあまり紫色になって失神する子どもだった私。https://ankei.jp/yuji/?n=2050
フィールドワークで地域の人と話すというときに、大学にもどって教員という仕事をしているとき、怒りをコントロールして、出したりひっこめたりできるようにならないといけなかったわけです。
強い者たちのしわ寄せを受けてひどい目にあっている人たちのことを話すときは、こちらが怒ることなく、聞き手が主権者としての怒りにめざめるように、できるだけ淡々と話します
ただし、これは体に堪えます イージス・アショアの「ふあんくらぶ」チラシを作ったあと、心臓のバイパス手術をしました。 https://ankei.jp/yuji/?n=2345。
そもそも民衆の間に「怒り」がなくなることは、為政者にとってはもっとも望ましいことなのですから。
https://ankei.jp/yuji/?n=2584
それでも、なんだかむしゃくしゃすることは、日常的にあるもの。そんなときに、どか食いをしたり、包丁や卵やお皿を投げたりするのは、やってみた人はわかると思うけれど、すかっとします。けれど、体に悪いし、危ないし、おサイフにも環境にも負担大。
お手軽なガス抜き法が発見されました。以下、新聞報道から。
怒りを静めるには紙とゴミ箱、シュレッダーでも可! 名古屋大が実験
桜井林太郎記者 朝日新聞デジタル 2024年4月9日 (無料は途中まで)
https://www.asahi.com/articles/ASS48320RS48PLBJ001M.html
英語の原著論文そのものは、オープンアクセスです。
https://www.nature.com/articles/s41598-024-57916-z
怒りを覚えたらその思いを紙に書いて、ゴミ箱に投げ捨てたりシュレッダーにかけたりすれば気持ちを静める効果があると、名古屋大の川合伸幸教授(認知科学)らの研究グループが実験で確かめた。職場や家庭で簡単かつ有効に怒りを抑制できる方法だとすすめる。研究成果が9日付の科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載される。
怒りを覚えたときに、どうすれば気持ちを静められるか、様々な知恵や方法が提案されているが、科学的な根拠があるものは実は少ない。
豊臣秀吉とゆかりがある愛知県清須市の日吉神社には、自分の捨てたい思いを封じ込めたお皿を割る「はきだし皿」という催しがある。同じように、怒りを感じた状況を紙に書いて捨てることで怒りが収まるか、研究グループは二つの実験をしてみた。
まず名古屋大の学生50人(平均21・1歳、うち女性16人)を対象に、「公共の場での喫煙」などをテーマに随筆を書いてもらった。先輩にあたる博士課程の大学院生がその随筆を「知性」「親しみやすさ」「合理性」など6項目で評価、9段階で下から2~4番目の低い点数をわざとつけた。さらに、「大学生が書いた文章とは思えません。この人には頑張って大学で勉強してほしいです」とコメントした。
学生たちには、受け取った評価とコメントを2分間読んだあとに、どう感じ、なぜそう思ったかを紙に書いてもらった。50人のうち半分には紙を裏返して机に置いてもらい、残り半分には紙を丸めてゴミ箱に投げ捨ててもらった。
この二つのグループには、①随筆を書いた直後②先輩から低い評価を受けた直後③紙を机の上に置いたりゴミ箱に投げ捨てたりした直後――の3段階で、様々な怒りの感情の度合いを1~6点で評価してもらっていて、その変化を調べた。