清掃という仕事)三宅商事のHさんへの山口県立大卒業生からの感謝の言葉「これからも県立大学をよろしくお願いします」
2016/09/29
2016年夏の、江里理事長発の山口県立大学の学内報「桜畠だより」に、以下の記事が掲載されました。学部長・学科長などのメッセージとならんで、大学内の清掃を担当してくださっている、株式会社三宅商事のリーダーの方に執筆を依頼されたもので、一読してたいへん感動いたしました。
関係のみなさんにお願いして、ここに再録させていただけることになりました。これからも山口県立大学をよろしくお願い申し上げます。
Hさん(株式会社三宅商事)
私が株式会社三宅商事の社員として、県立大学にお世話になって早いもので約13年が経過しました。私たちが毎日させていただいている清掃という仕事は、誰かがしなければならない大切な”しごと”です。決められた時間に、決められた場所を、チームで責任をもって作業しています。
5年前からは現場の責任者として命を受けながらも、最初は慣れていなくていろいろご迷惑をおかけしたと思っています。今でも毎日忙しくしていて、なかなか思う通りに動くことが出来ず、もどかしいときもあります。そんなとき、先生や職員の方々、学生さんにいろいろ声をかけていただき大変ありがたく、嬉しく思って作業しています。
「お早うございます」と挨拶すると「お早うございます。いつも綺麗にしてくれてありがとうございます」と言っていただき、すごく励みになり、さあ、今日も一生懸命がんばろう、という気になります。
こんなこともありました。先日、階段の掃除をしているとき突然、「覚えていますか?3年前の卒業生です。いつも綺麗にしてくれてありがとうございました」と言っていただき、思わぬ感謝の言葉に感動しました。卒業しても私たちのことを覚えていただいていることに改めて嬉しく思ったところです。
また、私がお世話になって忘れられないのが、今年の卒業生5人から色紙に感謝の言葉を書いていただいたことです。 一緒に写真を撮り「これからも県立大学をよろしくお願いします」と涙ながらにお願いされ、このときばかりは県立大学にお世話になって本当によかったと痛感しました。
この他にもたくさんの感謝の言葉をいただき、私にとって県立大学は大切な働き場所になっています。そして、清掃という仕事を通じて、多くの縁をいただきました。いたらない所もあると思いますが、これからもスタッフ一同で頑張ってまいります。お気づきの点はどうぞご遠慮なく教えていただきますようお願いいたします。これからも、よろしくお願いいたします。
(以上、引用終わり)
補足説明(安渓遊地)
株式会社三宅商事さんは、http://www.city.yamaguchi.lg.jp/cms-sypher/www/event/detail.jsp?id=17378 にあるように、「やまぐち教育応援団」「障がい者雇用推進」「高年齢者雇用確保」「子育て応援」「そっと見守り隊」「ほっと安心SOSネットワーク」「やまぐち道路愛護ボランティア」など、数々の活動を通じて、社会への恩返し活動を実施されておられます。県立大学ではたらいておられる社員のお姿から、社員への教育もきちんとしておられるとお見受けしております。
以下は、蛇足です。
2014年4月に大学新入生のオリエンテーションで、学科長として安渓遊地が話したことから
ある組織がちゃんとしてるかどうかは、どこで判るでしょう。ゴミの出し方やトイレのきれいさで、いちばんよくわかります。そこをいつも見て世話をしてくださっている方に、敬意をこめてきちんと挨拶をすること、これがあなたが身に付ける人間としての力の第一歩でしょうね。
江里健輔理事長(当時は学長兼任)とのメールのやり取りから。
用務員Kさんの挨拶(http://ankei.jp/yuji/?n=1973)は最高でした。教職員の方々はきっとびっくりされたと思います。
Kさんが
「私がすこしづつキャンパスを綺麗にしようと一生懸命頑張っているのに、片っ端から汚くして歩いている人がいる。学長さんも大変でしょう」
と言われたことほど、心に届いた言葉はありませんでした。
先生の言われる通りで、キャンパスを綺麗にして下さっている方々に教職員の方々は挨拶されていますかね??