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#和歌嵐香 N子)いのち湧く島・#与那国 の紹介文 #美術ペン #アール・ブリュット
2026/09/08
和歌嵐香N子さんの画文集『ぬ‘てぃぬかーら・どぅなん』(いのち湧く島・与那国)の紹介文を紹介します。
2023年8月31日発行の「美術ペン」169号です。北海道の同人誌のようです。
編集代表 柴橋伴夫
副編集人 嵩文彦とあります。
嵩文彦さんは、同じ号の別の記事では アールブリュットという箱に押し込めることに対する否定的意見も紹介しています。
文中、二箇所ほど修正したい場所がありました。
ぱんきあがり → はんきあがみ
染色工房 → 染織工房
アートブックを読む『ぬ‘てぃぬかーら・どぅなん いのち湧く島・与那国』
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所(LINKAGEプロジェクト)発行
この出版物は、台湾有事にそなえて自衛隊が派遣され、基地化が進められている、そして、島民の多くは過疎化を防ぐべく、それを望んでいる与那国島で生まれ育った、和歌嵐香N子(わからんこ・えぬこ)がこの三十年あまり、幼児期から島の年寄りから教えられ、それを実践してきたことを記録したものの一部を、安渓遊地と安渓貴子が画文集にまとめたものである。絵の選択は、渡久地健が担当した。この二人に届けられた資料は与那国語の語彙カード約四千枚、高さ一メートルを越える伝承ノート、七百枚の絵、祈りや歌の録音・録画など膨大な量になるという。
彼女の母は、N子を妊娠中、その継続が困難なほど重い状態にあった。分娩も難産であったが、N子は仮死の状態でなんとか生まれることができた。生のあやうい子であったので「ちゆ(露)」と呼ばれた。N子は幼時になると、癇の強い子に育っていた。「強烈な感情を爆発させる子」、与那国語で「はんきあがみ」と呼ばれる子となった。しかし、常に植物や枯葉と遊び、生き生きと親しむ子どもであったので、島の食物となる植物の栽培・収穫の一切を統括する役割を担うように教育された。だが、島外で高校教育を受けたのちは、那覇・四国・京都・佐賀と遍歴したが、その後、島に戻り、自然素材を生かした染色工房を設立した。二〇一一年北海道に移住、現在に至るという人生を送ってきた。
彼女の思いと活動は、すべての生き物とヒトは対等の命をもち、ヒトがすべての生物のうえに君臨し、なすがままにすることが許されているという「思い上がり」からは、はるかに遠い所から発しているのである。それは、西洋の、一神教に対すアニミズムとは異なる、あたたかでけなげな、土臭い情念に源泉をもつ。
彼女の絵画は、分類すると、アール・ブリュットに入るものであるが、先入見なしに自由に楽しんでいただけたらいいと思う。(なお、編者への連絡を希望するかたは、a(at)ankei.jpあて、用件の送信をおねがいします。 (嵩文彦)
2023年3月15日発行
著者 和歌嵐香N子(わからんこ えぬこ)
編者 安渓遊地、安渓貴子、渡久地 健
RIHN LINKAGE Arttbook02
このほかの紹介文は、以下にあります。
八重山毎日新聞に 松田良孝記者が書いてくれたのが https://ankei.jp/yuji/?n=2690
安渓貴子・安渓遊地 日本語で書いたのは https://ankei.jp/yuji/?n=2750
英語で書いたのは、https://jmic.online/issues/v12n3/6/



