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大人の事情)はじめての海外旅行は 科研費
2026/09/04
大きなものの板ばさみになる。
そんなことはよくある話。
このたび亡くなられた秋山豊寛さんは、宇宙飛行士になる身体検査で、胃潰瘍の跡がみつかってだめになりそうだったけれど、
「胃潰瘍になるような経験のないサラリーマンっていますか?」と開き直って通ったとか。
https://ankei.jp/yuji/?n=70
まだ学生だったとき、はじめて文部省の科研費で、アフリカに行けることになりました。
年度内にお金は使うという役所のしばりがあるから、早めの7月に出発して翌年3月までという計画が認められて、準備をしていました。
隊長は、京都大学教養部教授の米山俊直さんでした。
ところが、
文部省のお役人「大蔵省から、予算は8月からしか執行できないと言ってきました。」
米山「それなら出発を8月にしましょう」
文部「いいえ、予定通り出発してください」
米山「安渓君、ということで、とりあえず借金して頭金ほどのお金を作ったから、コンゴ=ザイール行きを延期してケニアで待っていてください。」
安渓「はい。お宅を担保に大金を借りてほしいとはもうしません」
首都のナイロビからインド洋岸の Mombasa まで寝台列車で行き、Lamu島を訪ねたりして1か月を過ごし、スワヒリ語会話に励んだりして、お金を受け取りました。
帰国後
文部省のお役人「なぜ、予定にないケニアに一月もいたのですか? 計画変更の始末書を出してください」
米山「コンゴ=ザイールとの比較の観点から、ケニアの海岸部のフィールドワークを実施することにした。」
元来怒りっぽくて、いろいろぶっつかる性格でしたが(https://ankei.jp/yuji/?n=2050)
大人の事情っていろいろあるんだ、と知ったのでした。
米山俊直さん
秋山豊寛さん 御冥福をお祈りします。



