みんつど)お盆特集の号外ですよー 精霊蜻蛉の巻
2024/08/10
お盆になって、人々は列島を動き回ります。
もちろん、あの世からご先祖も帰ってこられて、沖縄の島々では、毎食の食事の準備など、忙しくなるのを、西表島で見聞しました。
与那国島では、夜に灯火を慕ってあつまってくる羽虫たちは、祖先が帰ってこられるのだといい、とくにトンボ類は、大切に迎えて、台風の前には、あぎだんかくまい(トンボ匿い)と呼んで、蚊帳の中に保護することまでしていました(和歌嵐香N子さんの子ども時代の思い出の絵を添付します)。
「あぎだん」は、日本の古語では「あきつ」といい、「あきつしま/あきづしま」は、本州をさし、ひいては日本全体の別名となるほど大切ないきものでしたが、近頃、農薬と田んぼの水温上昇によって激減していることがわかってきています(添付のpdf1番め)。阿東の家で撮った写真も2枚つけておきます。
天地成行家で、ご先祖を迎える時に、トンボに乗って来られるのだ、ということがはっきりわかる みんつど の号外が出ました。これは、民俗学的にもとても貴重な記録と思います。
(8/11修正 犬のナナちゃんも帰ってきてるというので、最後に小さく入れた最終バージョンにしました。)
しょうりょうとんぼ(精霊蜻蛉) は、ウスバキトンボの別名だそうですが、もっとマニアックに深ぼりしてみたい方には、
『トンボと自然観』という本をご紹介します。品切れですが、図書館にあるといいなぁ。
https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876986385.html
号外)精霊蜻蛉+ナナちゃん.pdf (191KB)