みんつど)48号 当事者が家族の思いを聞く 天地成行さんの母上の聞き書き始まる
2024/06/28
沖縄島の首里那覇の名物のお菓子をご存知ですか?
首里の儀保(ジーブ)の「のー饅頭」。月桃の香りの白い丸い手のひらほどの餡饅に、赤くあざやかに「の」の字が書いてあります。首里の赤平に住んでいた時には近くなのでよく見かけました。
もうひとつは、やはり首里の「山城(やまぐしく)饅頭」これは、薄皮まんじゅうです。
そして、那覇の久米の「天妃前(てぃんぴぬめー)饅頭」。これは、天妃宮の前にあったからそう呼ばれたのでした。
https://okinawa-repeat.com/gourmet-naha-manjyu/
久米は、もと久米村。島ことばでは「くにんだ」と呼ばれ、中国からやってきて、琉球王国の外交と貿易を担った36姓といわれる人々が住んだ場所です。彼らが信じる道教の世界でもっとも尊い地位を占めるのが、媽祖(まそ・マーズー)様です。
今日の福建省の湄州島に10世紀に生まれたという媽祖は、幼いころから霊力がある娘でしたが、航海者の守護神としてあがめられ、モンゴルから東南アジアにいたるまで、中華の民の暮らすところでは篤く崇敬されてきました。
彼女は、やがて「天妃」と尊称され、さらには、「天后」「天上聖母」と呼ばれるまでに神様の道を上り詰めました。
台湾西岸の中央付近の古い町の鹿港(ろっこう・ルーガンと表記されるけれどルーカンと聞こえた)の媽祖廟などは、実際に訪ねてみると大したにぎわいでした。https://taiwanwalking.com/taiwaninfo/japan/syuri-tianhougong/
連想が飛躍しましたが、「みんつど」の新しい号の紹介です。
沖縄の久米村と同じ名前をもつ、周南市久米にくらす、はるみさんは、息子の天地成行さんにとって、文字通り「天上聖母」でありつづけている方です。そのはるみさんへの、インタビューの連載が開始されました。
精神疾患の子どもによりそって、ケアを続けてきた母親の記録であるとともに、当事者によるインタビューと対話の記録は、たんに家族の会話の書き留めをはるかに超えて、稀有のものであり、広く読まれるに値する内容と思います(安渓遊地 A)。
プレッシャーにならないように、みんなでゆるゆるとみまもりたいと思います(安渓遊地 B)。
シリーズの進行にあわせて、映画化が期待されますね(安浮游池 C =やすうけあっそーいけ! しー for クリエーション)。