中間貯蔵施設)上関町の動き 2023年8月14日の中国新聞など RT @tiniasobu
2023/08/15
8月にはいって、多くの上関町民にも、山口県民にも寝耳に水の、福井県から持ち出しを迫られている関西電力の原発使用済み燃料を、「核燃料サイクルが動き出すまでの間」一時的に保管する、中間貯蔵施設を誘致するという計画が発表されました。
周到に準備して、どさくさに決めてしまおうという町長の姿勢が報道されています。中国新聞を例に、ごらください。
許しがたいことと考えます。理由は、https://ankei.jp/yuji/?n=2715 と
https://ankei.jp/yuji/?n=2713 に書いた通りです。
2023年8月18日(金)午前9時、町長の専権で調査の受け入れを決定する可能性が強まりました。山口県全県から、上関町役場を取り囲む人々の集まりにしましょう。という呼び掛けが届いています。
原子力資料情報室の共同代表である伴英幸さんの「中間貯蔵施設の問題点」をめぐる講演会も企画されています。情報を広めてください。
日 時 2023年8月26日(土) 13:30~
ところ 上関町総合文化センター
入場料 無料
お話のあらましは、以下のような内容を詳しくうかがえるものと期待しています。
関西電力の使用済み燃料をわざわざ山口県の上関町まで運んで貯蔵するのは、筋違いといえます。
貯蔵容器は百トンを超えるので、陸上げのための専用港+巨大クレーンと専用道路が必要になります。海域への影響や森林伐採など環境への影響は大きいと思います。
以下は、新聞から。画像は、中国新聞と、政治山というサイト(https://seijiyama.jp/)からの選挙結果の報告です。
どのような顔ぶれで、物事を進めようとしているのか、を知ることも大切と思います。
中国新聞 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/346802
中間貯蔵施設の調査受け入れの可否、上関町長が18日にも中国電力に伝達へ
2023/8/14(最終更新: 2023/8/14)
報道陣の取材に応じ、中国電力に18日にも回答する考えを示した西町長
中国電力が原発から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設を建設するため山口県上関町に申し入れた調査を巡り、同町の西哲夫町長は14日、調査の受け入れの可否について18日にも中電に伝える意向を示した。西町長は町議会の臨時会を18日に招集し、町議の意見を聞いた上で、町の方針を判断するとしている。
調査が始まれば国の交付金が入り、西町長は「町の財政が大いに安定するのは間違いない」と期待を示している。町議会でも、中電が町内で計画する原発建設の推進派が過半数を占めている。
西町長は14日の町議会議会運営委員会に出席した後、報道陣に「まだ調査段階なので議会の議決が必要な案件ではない」と述べ、受け入れの可否を採決する議案を提案しない考えを表明。「(8日の)全員協議会、臨時会で議員の意見を聞いて総合的に判断する」とし、「18日中に中電へ回答したい」と述べた。
議会運営委員会は非公開で約1時間15分あり、臨時会の日程を18日の1日間と申し合わせた。山村泰志委員長や岩木和美議長によると、臨時会で西町長が中電の申し入れについて自身の考えを含めて報告し、岩木議長を除く町議9人がそれぞれ意見を述べる。質疑応答はしない。
この日、町議会から要請を受けた中電の幹部たち4人が、中間貯蔵施設や調査について町議に説明するため町役場を訪れた。しかし、調査に疑問を持つ住民たち約30人が役場前に集まり、町議会は説明会の中止を決め、幹部たちは説明できずに引き返した。
町内で原発の準備工事が止まる中、町から新たな地域振興策を要請された中電は2日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設を関西電力と共同で建設するため、町内の所有地で調査する方針を町に申し入れた。(山本祐司)
中間貯蔵施設申し入れ「意義がある」 岸田首相が書面回答 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/346829
2023/8/14(最終更新: 2023/8/14)
岸田首相
岸田文雄首相は14日、中国電力による山口県上関町への使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設調査申し入れについて「使用済み燃料の貯蔵能力の拡大に対する取り組みとして意義がある」との考えを示した。4日の記者会見で指名されなかった中国新聞の質問に書面で回答した。
使用済み核燃料の再処理をはじめとする「核燃料サイクル」政策については、政府がエネルギー基本計画で推進方針を明示していると強調。具体的な取り組みとして、青森県六ケ所村にある再処理工場の建設やプルサーマル計画も挙げた。
また原子力を再生可能エネルギーなどと同じ「脱炭素電源」と位置付け「わが国の安全と豊かさを維持するために不可欠」と指摘。関連するエネルギー政策を「着実に進めていく」と訴えた。
上関原発の建設計画には「事業者(中電)による検討や自治体との調整、地元からの要請が行われてきた経緯があり、関係者の検討状況を注視していきたい」と答えた。(樋口浩二)
山口県上関町議選、新議員10人決まる(無投票)【2022年2月15日】
中国電力、所有地の南東中心に調査か 上関・中間貯蔵施設 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/342758
2023/8/5(最終更新: 2023/8/5)
中国電力が山口県上関町に申し入れた使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に向けた調査を巡り、中電幹部が上関原発の建設予定地に近い自社の所有地のうち南東部分を軸に調査を進める方針を示していたことが4日、分かった。
大瀬戸聡常務執行役員上関原子力立地プロジェクト長たち3人が2日、西哲夫町長に面会した時に示したという。中電は2日の記者会見でボーリング調査を10本程度予定すると説明したものの、調査エリアは原発の建設予定地よりも東側の部分と述べるにとどめていた。中電上関原発準備事務所は具体的なエリアについて「回答は差し控える」としている。
中電は調査について、町の承諾を得た上で少なくとも1カ月の準備期間を設けて始め、半年ほどかけると見込む。(山本祐司)
2022/2/15(最終更新: 2022/2/15)
15日に告示された山口県上関町議選は候補者が定数と同じ10人にとどまり、24年ぶりの無投票となった。中国電力上関原発の計画は停滞し、高齢化や人口減は深刻化しているが、選挙を通じた論戦は広がらなかった。
買い物客たちが集う室津の道の駅「上関海峡」周辺では候補者たちが第一声を上げた。推進派で初当選した無所属新人の古泉直紀さん(63)は「準備工事はストップしたが、若者が住める町を目指すのに原発は必要。交付金を活用したまちづくりに取り組みたい」と語り、選挙カーに乗った。
「原発計画で分断された町で育ち、推進派、反対派の壁で悲しい思いをした。子どもに同じ経験をさせたくない」と支持者約20人に訴えたのは、反対派で初当選した無所属新人の清水康博さん(31)。「原発交付金に代わる財源を見つけたい」と意気込んだ。
無投票で論戦は広がらず有権者には不満の声も。推進派の40代男性は「原子力を争点にしっかり訴えるべきだ。静かな選挙では町の意見が国に届かない」。反対派の60代女性は「原発の安全性は確保されていない。自然を生かした6次産業の推進を」と望んだ。
町の人口は2020年の国勢調査で約2300人と20年間で半減した。室津の漁師、小浜鉄也さん(63)は「まちづくりへの意欲を選挙戦で聞きたかった。若い人が移り住み、町で受け入れる未来をしっかり築いてほしい」と注文した。(山本祐司、川井直哉)
上関町議選当選者 ※丸数字は当選回数。写真の下は、肩書(主な経歴)▽現住所。敬称略
右田千賀子(みぎた・ちかこ)75無現③
海運会社社長(県商工会女性部連合会副会長)長島
山村泰志(やまむら・やすし)72無現③
社会福祉法人理事(町観光協会理事、町民生課長)長島
古泉直紀(こいずみ・なおのり)63無新①
呉服店経営(町まちづくり連絡協議会事務局長)室津
岩木和美(いわき・かずみ)62無現⑥
無職(副議長、保護司、町更生保護女性会会長)長島
山谷良数(やまたに・よしかず)70無現⑩
漁業(全国離島振興市町村議長会副会長、議長)長島
山戸孝(やまと・たかし)44無現②
農水産業(町農地利用最適化推進委員、町農業委員)祝島
清水康博(しみず・やすひろ)31無新①
ガス販売店経営(運搬船従業員、JA南すおう職員)祝島
秋山鈴明(あきやま・すずか)29無新①
漁業(農業アルバイト、消防団員、NPO法人学生職員)祝島
海下竜一郎(かいした・りゅういちろう)57無現④
漁業(議会運営委員長、県漁協青壮年部連合会長)長島
西哲夫(にし・てつお)74無現⑧
運送業(議長、町観光協会副会長、町消防団長)室津
以上、掲載は、安渓遊地@生物文化多様性研究所 でした。