留学生はいま)マオリのすばるの祭りマタリキと七夕の関係を考える #Matariki_#Maori
2015/08/29
ただいまニュージーランド滞在中のゼミ生、国際文化学部国際文化学科のN.O.さんからのレポートです。
ニュージーランドの先住民族マオリには、プレイアデス(すばる)の祭りというのがあって、新年なんだそうです。
寒さがピークを迎え、暖かい春に向かう祭なんでしょうね。そんな質問を受けながら、日本語を教えるために頑張っているレポートです。
http://www.matarikifestival.org.nz/
蛇足ですが、パソコン上でマオリ語のキーボードをインストールしておくと、日本語の長音などが自由自在につけられて、とても便利ですよ。
2015年6・7月の報告
安渓先生、こんにちは。お元気ですか?
ニュージーランドに来て、ちょうど4か月が経ちました。ニュージーランドは今冬ですが、日本ほど寒くはありません。こちらの生活にもだいぶ慣れてきて、今はオークランドガールズグラマースクールで、生徒のコンバセーションの録音に取り掛かっているところです。生徒一人一人の性格も分かるようになり、コミュニケーションも来たときに比べると、だいぶ測れるようになってきました。(自分の英語力の面でも。)
7月3日に2学期が終了して、2週間ほど休みがあったので、その休みの間に、南島のクイーンズタウン、ダニーデン、クライストチャーチに行ってきました。
今回は、日本語TA生活のことと、その旅行での気づきを中心に書いていきたいと思います。
6・7月のオークランドガールズグラマースクールの日本語TAとしての生活は、生徒の会話(コンバセーション)の録音をしたり、生徒のアサイメントの修正をしたり、オークランドガールズグラマースクールの姉妹校である、大谷中学高等学校の生徒がうちの学校を訪問して、生徒と交流したり、忙しいけれど充実した日々が続いていました。
7月の日本の七夕に合わせて、教室に笹を持ってきて、Year9からYear12までの生徒が七夕について学習しました。中でも、Year9で七夕について教えている最中、生徒が「どうして7月7日なのか。」や、「マタリキとどう違うのか。」という質問をしていました。マタリキとは、マオリの言葉で、おうし座のプレアデス星団のことを指して、ニュージーランドでは、6月中旬頃、この星座を見ることが出来、日時が七夕ととても近いこともあってか、生徒はマタリキと七夕の違いについて疑問を抱いていました。また生徒は習った文法や単語を使って、笹に各々の短冊を飾りつけていました。マタリキという言葉を知らなかったので、この七夕の学習を通して、七夕とマタリキの関連について学習することが出来、とてもいい機会になり
した
7月の旅行では、クイーンズタウン、ミルフォードサウンド、ダニーデン、クライストチャーチに行きました。その中でも、クイーンズタウン郊外にあるアロータウンの中のチャイニーズ・セトルメントが私としてはとても興味深かったのでそのことを書いていこうと思います。チャイニーズ・セトルメントは、1860年代後半のゴールドラッシュに沸いた時代に、一攫千金を求めてアロータウンに移住した多くの中国人鉱夫が設立した居住区跡であり、これらの住居を見て、当時の中国人鉱夫の貧しい生活が伺えました。ゴールドラッシュという言葉は知っていたものの、一攫千金を求めていた人たちがどんな生活をしていたのかということまでは知りませんでした。なので、今回チャイニーズ・セトルメントを訪れて、ゴールド
ラッ
ュ時にどれだけの人々が、別の国に移住したのか、またそれにはどれだけの貧しい生活を要したのか、などの歴史の背景を深く知ることが重要だということが分かりました。
今は、オークランドガールズグラマースクールの生徒のために、TAとして自分が生徒のためにしてあげられることは何かというのを模索している最中です。TAという仕事をしながら気づいたことは、言語を学ぶに当たって、その母国話者の人と話したい、友達になりたい、この人が何を言っているのか知りたい、という単純な目的が、言語を学ぶにあたって一番重要なことである、ということです。そういった単純な目的が、自分の言語学習意欲を引出し、向上してくれるということが分かりました。私も今、生徒にもっと日本のことを教えたい、生徒にもっと日本語を上手に教えてあげたいという思いで、自分の英語能力を向上させようと自分なりに努力しているところです。