田布施)まちづくり新聞最新号 にみる 観光へのメッセージ を紹介します
2013/07/16
月刊の 田布施町まちづくり新聞編集部の 英智郎さんから
あたらしいニュースがとどきました。
全文は添付のpdfにあります。以下には、観光の部分を抜き書きします。
観光協会がリニューアル
田布施町観光協会が、今年度から民間主導の組織へとリニューアルされることになっ
た。それに伴い、これまで町長が兼任していた会長職には、民間からワークショップ
「ナカイチ」のオーナーである中市氏が就任することになった。事務局も町の経済課
内に居候していたような格好だったが、6月1日から郷土館に移転し、町の職員と兼
務だった職員も専任が常駐し、事務局長は週3回張り付いて仕事をするということだ。
最初から立ち上げるような感じで活動を進めていくため、まだまだ緒についた感じで、
郷土館に事務局が移ったといっても、看板すらない状態だ。
これから、会員を増やして組織の充実を図るとともに、3つの委員会を設置して活発
な論議をし、実行力のある組織体制を作るんだという。
私も早速口出しができる正会員となり、1口1000円の会費を3口払っておいた。いず
れ、3つの委員会のどれかに所属するようになろうが、昨年度大島商船高専が募集し
ていた起業家養成の島スクエアでは、体験型観光起業コース(海コース)を受講して
いたので、
それが活かせるような委員会に所属したいと
思っている。
クールポロシャツを着てアピールを
観光協会では、手始めにクールポロシャツなるものを作成し、田布施町をアピールし
ようと販売を始めている。デザインは田布施町地域おこし協力隊員が前職の特技を活
かしてのもので、左袖にはハートのマークに特産物を、左胸には「TABUSE」の
文字が、背中には山口県の地図と田布施町の地図があしらってある。
色はカラー6色で、サイズはSS~5Lまで8サイズ揃えている。郷土館の事務局に
は見本サイズが置いてあるので、実際に着てサイズ合わせをして買うことができる。
観光協会の会員や町の職員が早速着て仕事をしている。何かユニフォームのような感
じで、そんな利用の仕方もありだが、田布施町をアピ-ルするには、できるだけ町外
で着るようにした方がいいのではないかと思う。
私もネイビーのLサイズを購入して、早速山口市であった講演会に着て行った。その
後の交流会で、披露をしたのは言うまでもない。これから中国・四国川柳会が岡山市
であるが、それにも着て行くし、8月には納涼同窓会もあるのでその時にも着て行く
つもりだ。
田布施町出身者で都会に出ている人に着て貰うと、いい宣伝になると思う。例えば、
タレントの田布施町出身の松村邦洋さんを観光大使に任命して着て貰うという手もあ
る。
また、広島行きの高速バスで、観光協会の会員がこのポロシャツを着て田布施町の特
産品を提げて広島に繰り出すのもいい。私がファンであるカープの応援だったらもっ
といいし、特産品やポロシャツを入場者にプレゼントするという手もある。
折角作ったんだから、内々で使うよりできるだけ外へと繰り出した方がいいと思うん
だけど、どうなんだろう。
ブータンに見る観光業
先日、新聞を見ると「ブータンに見る、小さな地域の産業戦略」という見出しで、「
幸せの国」として知られるブータン王国の記事が載っていた。(毎日新聞)その記事
を引用すると、こう書いてある。
「人口70万人のブータンは、インドと中国という人口10億人を超える大国二つに挟ま
れている。大量生産の産業を展開しても勝ち目はない。ブータンのような小国が生き
残るには、付加価値の高い商品やサービスを提供し、ハイエンド(高級志向)な市場
で勝負できるようになるしかない。
高級時計を作れる小国スイスの人たちと違って、手先が器用ではないから製造業には
進出せず、主に観光産業に注力したい。それも価格は安くしないが、来てくださった
人に最高のおもてなしをするという方針で、観光客には専属ガイドやドライバーがつ
いて国を案内するという独自のシステムをとり、観光客は、“国のゲスト”として大
切に扱いたい。」
これから観光を目玉として田布施町の活性
化と生き残りを図るにはこのブータン王国のように、価値を上げて人を惹きつけるよ
うにしなければならないし、付加価値の高い本当に欲しいと思われるものを作って、
それを提供しなければならないんじゃないかと思う。
田布施町は以前にもこの新聞で書いたことがあるが、観光客が訪れたり、泊まったり
する人数は、県下で隣りの平生町とドベ争いをしているんだという。そういえば、宿
泊施設は駅前の旅館と馬島のキャンプサイト、貸別荘位しかない。外に繰り出すだけ
でなく、町内の観光資源も開拓し、整備しておかないと観光客に来て貰ったはいいが、
価値あるものがないでは困ってしまう。今の状態からすると、なかなか来て貰っても
腰を落ち着けて町内を観光して貰うということにはならないと思う。当面、規制の緩
くなっている民泊という手を使って、修学旅行生を相手にする体験学習を組み込み、
農家や漁師の家に泊まるということならできそうだ。
今回の田布施町観光協会の活動指針には、「地域づくりとは『与えられるものではな
く、住民が自ら作り出していくもの』」と書いてあり、集落共同システムの再現には
「人・物・お金・心の交流」が必要であるとしている。それには、「活性化させるに
は、住民が一つになれる昔のような共同体システム」、「独力で地域再生を行うプロ
ジェクト」、「お金ではなく、人間が動くことで生まれる豊かさを大切にする」とい
うように書いてある。会員みんなが本気になってこの田布施町をどうにかしたいとい
う気になっている事が伺える。
しかし、初めにも書いたように観光協会の活動もまだ緒についたばかりであり、中長
期の見通しを持って着実に歩んで行くことが望まれる。前例主義ではなく、「新しい
酒は新しい袋に盛る」の精神で、多くの若い人が今回リニューアルした組織に積極的
な参加を!
