阿東つばめ農園)環境への負荷を小さくする取り組み(2024年)
2024/10/27
2024年10月27日の投稿です。
環境への負荷を軽減する農業については、国からの補助金が支給されます。
その条件として、さまざまな取組がきちんとできているかの審査があり、写真をそえて報告することが求められています。
阿東つばめ農園は、阿東ゆうきの会という団体に属して、その会を窓口に、環境直接支払いを受けています。面白いことに、メンバーには隣の県の津和野町在住の方もあるのですが、ひとつの団体で、国からの支払いは、山口市と津和野町を通してで、なかなか頭がやらわかい方式です。
また、営農型太陽光発電のパネルの下でもきちんと農業ができていること、のチェックも毎年きびしく行われています。去年の報告は、次のリンクをご覧ください。https://ankei.jp/yuji/?n=2823
基本的には、みどりの食料システム法にのっとって、どこまでできているかを見るものです。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/kurokon.html
以下は、提出用書類からの抜粋です。
阿東つばめ農園の2024年の状況についての報告
環境保全型農業直接支払い交付金実施要領に基づく環境負荷低減のチェックシート
(1) 適正な施肥
① 肥料の適正な保管
写真①-1 魚と米ぬか原料のバイオノ有機Sは、ネズミの入らないコンテナ倉庫に保管
写真①-2 乾燥鶏糞は、今年度から屋根のある倉庫に保管
② 肥料の使用状況等の記録・保存に努める(来年度の取り組み)
③ 作物特性やデータに基づく施肥設計を検討
写真③ 硝酸態窒素測定機・pHメーター・簡易土壌検査キットで土壌検査をおこなう
④ 有機物の適正な施用による土づくりを検討
写真④-1 昨年度マニュアスプレッダを導入(山口市地域循環農業促進支援補助金)
写真④-2 堆肥舎とストックヤード建設(山口市地域循環農業施設整備支援補助金)
(2) 適正な防除
⑤ 農薬の適正な使用・保管
写真⑤ 除草用食酢と散布用具の倉庫内保管
⑥ 農薬の使用状況等の記録・保存(来年度の取り組み)
⑦ 病害虫・雑草が発生しにくい生産条件の整備を検討
写真⑦ 水の湧く山側の溝を掘り直し水田の排水をよくすることで病害虫対策
⑧ 病害虫・雑草の発生状況を把握した上で防除の要否及びタイミングの判断に努める
写真⑧ 稲の窒素含有量を葉色チャートで推定する
⑨ 多様な防除方法(防除資材、使用方法)を活用した防除を検討
写真⑨-1 野菜の虫除けに防虫ネット
写真⑨-2 カラスよけの黒テグス
写真⑨-3 動物避けに電気柵とその下の除草
写真⑨-4 フェロモンを使用したハスモンヨトウの誘引・駆除
写真⑨-5 果汁・アルコール・酢による蛾類の誘引・駆除
写真⑨-6 畑作物のカメムシを石鹸水に落として捕殺
(3) エネルギーの節減
⑩ 農機、ハウス等の電気・燃料の使用状況の記録・保存に努める(来年度の取組)
⑪ 省エネを意識し、不必要・非効率なエネルギー消費をしないように努める
写真⑩ 草刈り機3台耕運機1台を充電式にして可能な限り太陽光発電で充電
(4) 悪臭及び害虫の発生防止
⑫ 悪臭・害虫の発生防止・低減に努める
写真⑫ 堆肥舎にシャッターを設置して悪臭が近所に漂わないようにしている
(5) 廃棄物の発生抑制、適正な循環的な利用及び適正な処分
⑬ プラ等廃棄物の削減に努め、適正に処理
写真⑬ プラスチックマルチを、草マルチや堆肥マルチに置き換えていく
(6) 生物多様性への悪影響の防止
⑭ 病害虫・雑草の発生状況を把握した上で防除の要否及びタイミングの判断に努める(再掲)
⑮ 多様な防除方法(防除資材、使用方法)を活用した防除を検討(再掲)
写真⑨参照
(7) 環境関係法令の遵守等
⑯ みどりの食料システム戦略の理解
写真⑯-1 営農型太陽光発電装置の下での稲作(2019年から継続中)
写真⑯-2 法面の草が刈れるリモート草刈機を導入(山口市がんばる農業支援助成金)
⑰ 関係法令の遵守
写真⑰-1 あらたに購入した倉庫内の期限切れ農薬約300キロを適正に処理
写真⑰-2 農協での受付が難しいものについては、マニフェスト発行の業者に委託
⑱ 農業機械等の装置・車両の適切な整備と管理の実施に努める
写真⑱ 使用期間が限られる機械は使用前後に整備・清掃を励行
⑲ 正しい知識に基づく作業安全に努める
写真⑲ ヘルメットとバイザー、安全手袋などをすぐ使える場所に常備
作成・阿東つばめ農園 小遣い 安渓遊地でした。