お話しました)百年後を見すえてここで今を生きる――『みんなでつくる中国山地』紹介
2023/12/27
訂正:ナバラ自治州の人口密度は、山口県の6分の1ではなく、4.5分の1程度でした(面積1.5倍、人口3分の1程度、2005年調べ)。ただし、州都パンプローナの人口は、山口市とほぼ同じ19万人程度ですので、田舎の人口密度はこれよりは低いと思われます。
2023年12月27日、夕方、Zoomでお話ししました。 動画は、以下からごらんいただけます。38分です。
https://youtu.be/Qck4Q03kkMg
一般公開ではなく、山口民主医療機関連合会(山口民医連)の理事会のみなさんとの意見交換ですが、中国山地百年会議の紹介をしてほしいという依頼でした。インターネットのリンク先への便宜のために配布資料をここに貼り付けておきます(添付のワードファイルは、印刷の便宜のために、やや省略したところがあります)。西表島の人口変遷図は、竹富町史・西表島編のために準備したもので、印刷物としては未発表ですから、まだ引用等をされないようにお願いもうしあげます。
百年後を見すえてここで今を生きる――『みんなでつくる中国山地』紹介
安渓遊地・安渓貴子・安渓大慧(阿東つばめ農園)
問いかけ 世の中の変動に耐えて生き残れる地域のそなえるべき条件とは?
1. 現状をどう見るか――世界の中で
・山口県の6分の1の人口密度。スペイン北部のナバラ自治州に過疎はなかった
・人口19万人のドノスティア/サン・セバスティアン(バスク自治州)は、世界の美食No1に
2. 百年後をどう見るか――歴史の中で
・大津波や復帰後の人口流出に耐えて祭りを続ける西表島の村々
西表島の人口変遷図(安渓遊地 原図)
3.百年後を見すえてここで今を生きる――みんなでつくる中国山地百年会議の取り組み
・持続可能な地域社会総合研究所の藤山浩(ふじやま・こう)さんが阿東つばめ農園・おひさま発電所へ
・「中国地方の過疎は終わった」をテーマに百人が島根県邑南(おうなん)町につどった
・コロナ下でも年24回のつどいを重ねて毎年1冊の本を出す『みんなでつくる中国山地』
参考文献
1. 安渓遊地・安渓貴子「スペイン北部の山村の風土を生かして――ナバラ自治州で出会った持続可能な暮らしへの挑戦者たち」『山口県立大学大学院論集』7:1-29(2006)。https://ypir.lib.yamaguchi-u.ac.jp/yp/55
2. 石垣金星『西表島の文化力――金星人から地球人へのメッセージ』南山舎(2023)。
「人間もこの自然の中で生きている生き物のただひとつにしかすぎない。ということを西表に来たら、いやがおうでも感じないといけない。これは、昔もいまもこれからも、絶対変わらんし、変えちゃいかんこと。祖納(そない)の場合は、五〇〇年前の歴史がわかっている。だから五〇〇年先が見えるわけよ。だから、心配はしとらん。」(金星人のことば『映画・生生流転』より https://youtu.be/EhFaUtqDUvU)
安渓遊地編著『廃村続出の時代を生きる――南の島じまからの視点』南方新社。https://www.nanpou.com/?pid=116285859
3. みんなでつくる中国山地百年会議のサイト(注文もできます)
https://cs-editors.site/
中国山地百年会議紹介.pdf (11,205KB)