みんつど)1-24号の2年間の集成版ができました。一挙公開 みんなでつどえる新聞 #Mintsudo RT_@tiniasobu
2021/10/21
知る人ぞ知る、地域情報誌 『みんつど』 2年分の集成版が印刷できました。その表紙をご紹介して、モノクロで印刷された本文のカラー版pdfをここに公開します。
440メガバイトほどありますが、dropboxに登録されていなくても、どなたでも 無料でダウンロードしていただけます。
冊子版が欲しい方は、添付の表紙4ページ目の天地成行さんのアドレスへお問い合わせください。送料のみのご負担で先着300冊までお送りいただけるとのことです。
切手などでカンパを送っていただくことは大歓迎のよしです。
みんつど1-24号 カラー版(表紙つき)
https://www.dropbox.com/s/ysjtnugrd7rg4ty/Mintsudo01%E2%88%9224inColor.pdf?dl=0
以下は、発行の趣旨です。
みんつど・心の病気があってもなくても「みんながつどえる」ミニコミ誌
この冊子は、私の統合失調症からのリカバリー活動の軌跡のひとつである。
東京で新聞記者だった男は、2014年7月半ばに精神科の急性期病棟に入院し、同年9月12日に退院。40歳で無職となり、どん底の状態。私は、自分を社会の疣(いぼ)と思い込み、入院中から始めた自由律俳句づくりに没頭した(詳しくは拙著『わたしは山頭火!?』(くるとん出版)参照)。
下松市の河村正浩先生、次いで防府市の富永鳩山先生という二人の素晴らしい師匠に恵まれて、ある大会で入賞をしたり、テレビで紹介されたりした。次第に自信を回復して「こんな自分でも社会にいて良いのだ」という失われた感覚を少しずつ取り戻してきた。約5年で500句ほどの作品が生まれ、2019年4月には、若手三人で句集『ベクトルのはじまり 自由律三人句集』を上梓することもできた。
その後、自由律俳句とはいったん距離を置いて、別の活動を始めた。きっかけは、下松市の大橋広宣さんの講演だった。ご自分の発達障害にまつわる話を聞き、お互い元新聞記者ということで話が合い「自分自身の事を紙面で発信されたらいかが?」というアイデアをいただいた。なんとかして、持病である統合失調症の事を誰かに知ってほしい、つながりが欲しい、働けないもどかしさを伝えたい、といった思いから押入れの奥のノートパソコンを取り出した。会社時代に制作部の方に教えていただいていた無料組版ソフトを使って『出会い通信』という題字で自分の疾患のことを赤裸々に書いた。2018年の事だった。これが案外に好評で毎月に1~2号のペースで作ると、少しずつではあるが当事者の人を始めとして、読まれるよ
になった。感想もいただいて励みにして14号まで作り上げ、自分の疾患としっかり向き合う事ができた。
そして、2019年末に下関市の統合失調症当事者で「楽描(が)きイラストレーター」を自称する金光光雄さんと、山口市の視覚障害者の村岡正さんのお力添えで、みんながつどえるミニコミ誌(A4版4ページ)の『みんつど』を制作し、2020年の1月号として100部発行した。ウェブ版として発行しはじめて2年が無事に過ぎ、24号分をまとめて今回の冊子制作となった。今回は、経費のつごうでイラストや写真がモノクロ印刷なのは申し訳ないが、オリジナルのカラー版は、地域のことを深く学びたいと模索するなかで巡り合った山口県立大学名誉教授の安渓遊地氏のブログ
http://ankei.jp/yuji/?n=2538 に掲載していただいている。
こうした活動に並行して、なんとか再び働けるようになりたいとずいぶん考えてもがいてきた。しかし、現役時代の体力や気力に戻ることはなかった。退院して7年、精神疾患を持ちながらなしえたことは本当に微々たるものである。それでもなお、社会に関わることは、こういう形でしかできない特殊な人間だということを痛感し、納得するにいたった。ある意味では諦めて、私が東京で獲得したスキルを生かして、精神疾患者と健常者の架け橋の一助を担う存在でありたいと痛切に願う。人と人のつながりに感謝しながら……。
2021年11月 天地成行
