朝日新聞・山口版)維新の志士も飲んだ? 献上カワラケツメイ茶完成という記事がでました
2024/12/11
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2024年12月11日
製品に添付している「口上書」をpdfで添付しました。
2018年4月18日初出の記事でした。
新聞記事になる前の、紹介記事は、以下にあります。https://ankei.jp/yuji/?n=2302
4/18-19) 補足1
山口県中部版は、18日、東部と西部版は、19日だそうです。カワラケツメイ茶の写真は、とくぢ健康茶企業組合の提供で、実際の撮影者は、北川武典さん(現在、とくぢの南大門店長)です。
4/19) 補足2
この記事は、https://static.yamaguchi-ebooks.jp/actibook_data/201803281120_kendaicoc8hikari/HTML5/pc.html#/page/2
の 8章として書いた、「新ブランド・献上カワラケツメイ茶のできるまで」に興味をもった朝日新聞山口総局の棚橋咲月記者が、追加取材をして書いてくださったものです。
4/19) 山口県立大学で「フィールドワーク実践論」を受講している方は、オリジナルと新聞記事を読み比べて次の課題をやってみましょう。
1 長い文章を短くまとめる技術を盗みましょう。
2 オリジナルにはない独自取材の部分はどこか、探して見ましょう。
山口)維新の志士も飲んだ? 献上カワラケツメイ茶完成
棚橋咲月記者の取材です。アースデイのぽかぽか温かい草の上でお話をきいてもらい、木によりかかって写真をとってもらいました。首の下には、ケニア山のふもとの盲学校の生徒がバナナの幹の皮でつくったネクタイと、鼻笛です。昨晩、電話で確認をしていただきまました。大きな記事になってびっくり!
https://digital.asahi.com/articles/ASL4J4W10L4JTZNB019.html_requesturl=articles%2FASL4J4W10L4JTZNB019.html&rm=360
2018年4月18日03時00分
歴史を訪ねて山口県にやって来る人たちに手にとってもらおうと、新たなお土産が販売されている。「献上カワラケツメイ茶」。山口市の徳地で昔から飲まれているお茶に、関係者が歴史をさかのぼって「いわれ」をもたせた。幕末のロマンが漂う逸品に生まれ変わらせた。
カワラケツメイは漢字で「河原決明」と書く。本州以南に自生するマメ科の植物で、全体を天日干しにして焙煎(ばいせん)し、お茶にする。ザラ茶とも言われ、健康によいとされてきた。
お土産品開発のきっかけは昨年、県がJRと手がけた観光キャンペーンでの公募。新たな土産を募ったもので条件には「県ならではのお土産としてストーリーを語ることができる」とあった。「とくぢ健康茶企業組合」を立ち上げた1人、安渓遊地(あんけいゆうじ)さん(67)は、カワラケツメイ茶で応募しようと考えた。
さて、どんなストーリーがあるのか。調べると江戸期、長州藩士がこのお茶を飲んでいたことが分かった。元号が明治に改まってから44年後に出版された本「長州之天下」(1912)には、長州藩が財政難にあえぎ、倹約令を敷いた江戸後期についてこんな一文がある。
倹約の一例をいへば、茶は贅澤(ぜいたく)だとあつて、ザラ茶と称する野生の草を煎じ出して飲んだ。(中略)肥満した人が痩せ薬として用ゐ…
倹約を率先したのが、藩主の毛利敬親だった。敬親の業績をまとめた「忠正公勤王事績」(1911)には、藩主自ら衣食住を切り詰める様子が記されている。
安渓さんは、藩士が倹約のために飲んでいたお茶を、倹約の先頭に立った毛利公への献上品に見立てられないかと考えた。完成した口上がこうだ。「スラリとした長州藩士の健康を支えたカワラケツメイ茶を、毛利公への献上品にみたてて蘇(よみがえ)らせました。山口市徳地の地から全国のお姫様・お殿様にお届けします」
しかし、「長州之天下」にはこんな記述もあった。
身體(しんたい)には害のあるものらしい、それかあらぬか、一體に長州人は肉附(づ)きが薄い
カワラケツメイ茶は体に良いのか、悪いのか。
県立大の人見英里教授らのチームは2012年、カワラケツメイの効果を調べた論文を発表した。実験によると、ポリフェノールは焙煎した茎、葉、種いずれも焙煎前より高くなった。比較したよもぎ、びわの葉、柿の葉、どくだみより脂肪の吸収を抑える効果が高かった。
安渓さんたちは自信をもって土産品を完成させ、昨秋、毛利家当主の毛利元敦さんに献上した。「うまかった」と喜ばれたという。
2グラム入り15袋、1箱3千円(税抜き)で昨年9月から販売を始めた。「1年は続けたい」と組合の増田久美子理事長(64)は話す。
問い合わせはとくぢ健康茶企業組合(0835・52・0199)。
(棚橋咲月)