環境問題)2005年度後期の授業予定少し変更です
2005/03/25
科目名 環境問題
担当者名 安渓 遊地
コード0103200
開講年次 1~4年後期
授業形態 講義
単位数 選択 2
教室は、C12を予定しています。
3/26の変更点
日本海漁師の 茂刈さんは、海が荒れる時期の方が講義に来やすいということで、12月7日に変更しました。
授業概要
公害・薬害・原発事故などが起こった時、偉いと言われる先生方がどのような発言を繰り返したか。現場の声にとことん耳を傾けて、マスコミには載らない情報に触れてみましょう。さまざまなマインドコントロールを越えて、自分の生活そのものを再点検しながら深く考え、足下から暮らしを変えていきましょう。
学習目標
1)地球規模の環境問題をめぐるさまざまな言説の嘘を見抜く力を身につける。2)どうしてメディアまでが真実を語れないのかその背景を理解する。3)環境問題解決までの自らの暮らしを守る方法を実践例などによって学ぶ。
成績評価の方法と基準
気付き点=隠された真実を見抜く力とそれにもとづいて自分のこととして考え、できるだけ実践する力を重視。授業中の発言は成績に加算する。
授業の項目と内容
(1)10/5)こうしてあなたはだまされる!
メディアや専門家が本当のことを言えない場合。CMは、メディアへの口止め料(船瀬俊介)かもしれない。
(2)10/12)わたしの夢と実践
県産財の産直で建てた価格破壊の自然住宅づくりと「第三種兼業農家」としての四季の暮らし(安渓遊地)「知るは難く行うは易し」
(3)10/19)自然エネルギー利用の最先端
山口県と姉妹提携しているスペイン・ナバラ州では40%の電力を風力発電でまかなっています。その現場を見てきた報告をします。
(4)10/26)食糧生産の現場からの証言
山口市の北60キロにある阿武町から。農業と農薬をめぐる白松博之さんのお話とおいしい白菜の試食
(5)11/2)林業の現場からの証言
缶コーヒー1本よりも安い杉の木が山の中でどんどん捨てられている現実をどう見るか(白松博之さんのお話)
(6)11/9)学生耕作隊の力
ふるさとのお茶畑を荒廃から救うために立ち上がった近藤紀子さんは、学生耕作隊を組織しました。起業する若者のパワーに学びます。
(7)11/16)最大の環境破壊は戦争である
なぜ次々に戦争が引き起こされるのか。そんなことをいっしょに考えてみよう。
(8)11/30)工業の現場からの証言
マレーシア・ブキメラ村での日系企業による放射能被爆を内部告発し続けた村田和子さんのお話
(9)12/7)漁業の現場からの証言
2週間もナホトカ号の重油流出現場のボランティア。「日本海漁師」茂刈達美さんのお話
(10)12/14)自然の声に聞く
瀬戸内海最高の海と原発予定地・長島の自然を守る。長島の自然を守る会・高島美登里さんのお話し
(11)12/21)西日本最後の渓畔林・細見谷を守る
広島フィールドミュージアム・金井塚務さんのお話し
(12)2006/1/11)あなたこそ日本とその環境の未来だ
アフリカの森の守り手たちと屋久島で出会う。メッセージと写真紹介を通して考える。
(13)1/18)いま私にできることは?
質疑応答や実践のアイデアの交換など
(14)1/25)学生による発表会
1グループ(最大3人)質疑応答をふくめて10分程度、6組程度までで調整。
履修要件及び備考
看護学部は開講しない。また、生活科学部栄養学科は、自由科目です。地域の方々にも公開する授業です。講師の方のお話しにお話を聞いて興味をもったら、現場を実際に訪ねて、ボランティアやインターンシップ等の臨地実習系科目等とも有機的につなげられるかもしれません。
テキスト、参考書、教材
使わない。随時、参考文献やウェブサイトなどを紹介する予定。でも、本当の教材は地域とその環境であることに気づいてほしい。
受講生へのメッセージ
きっとまだ間に合うから、希望をもって、できるところから始めてみましょう。