11/9 山口かんぽ研)見学交流ツアーは、長門市方面です。参加者大募集
2024/11/09
山口かんぽ研の「見学交流ツアー」を開催します!
2021年に長門市の江原達也市長が再任され、長門市を有機野菜の一大産地とするとの声明を発し、楽天グループ(株)及び楽天農業(株)と農業連携協定を締結されました。その後、長門市は有機農業推進計画を制定し、山口県下では唯一、「オーガニックビレッジ宣言」をされました
かんぽ研では、2021年11月2日、市長の熱い思いを聞くべく、視察研修を実施したところです。
今回の見学交流ツアーでは当時の担当職員に、その後の経過をお聞きすることや、周辺の有機栽培やハーブ園、塩づくりの等の見学を計画しました。猛暑がようやく秋めいてきました、秋空のもと楽しい見学交流ツアーに参加されますようご案内いたします。
☆見学交流スケジュール
・日 時:2024年11月9日(土)
・集合場所:長門市役所
・移動手段 自家用車に乗り合わせ
・参加費:会員500円 非会員1000円
8:30-9:30 長門市役所(予定) 長門市のオーガニックビレッジの現状の話を歴代の担当者に聞く
移動15分
10:00-11:00 かんぽ研理事の中野茂樹さんの耕地見学(米作り10俵/反)
移動20分
11:30-12:15 「草々」で食事
移動15分
12:30-13:00 棚田の花段 (ハーブ園)
移動20分
13:30-15:30 百姓庵の井上さん(塩づくりと森の豚見学) 研修・見学と買い物 (容器を持参されれば、農家用のにがりを1リットル500円の特価でわけてくださるそうです。)
現地解散
久原漁港の裏山は道元山です。ここは、屋久島の詩人・山尾三省さんが幼い日々に暮らし、その湧き水を飲んだ場所です。
以下は、2001年12月に発行された、屋久島の季刊誌『生命の島』第58号に掲載された、追悼記事からの抜粋です。
山尾三省さんと流域の思想については、以下をご覧ください。
https://ankei.jp/yuji/?n=2452
ほんそう児、三省
黒瀬静江(くろせ しずえ/母方伯母)
平成十三年九月初旬聞き書き文責 姪 長屋のり子
私は三省の母方の伯母であります。山口県油谷町という今も日本海の波が静かに岸辺を洗う山陰のおだやかな湾の一隅、久原という在で九十二歳の身を、いまだ此の岸にようようつながせていただいて暮らしております。この波音の絶えず響かう半農半漁の海の村に、小まい三省がやってきたのは、あれの数え五歳の折だったと記憶しております。「食料物資の乏しい東京に、総領息子を置いておくわけにはいかん」という、あれの祖父の強硬な意見で、祖母がいそいそと東京に赴き、母親からもぎ取るようにして、その頃二昼夜近くかかる汽車の旅を難儀ともせず、連れ帰ってきたものであります。 ・・・・・・
縄文杉と云うちゃあ、詩人三省と云うちゃあ、その由緒来歴をさかのぼれば、祖父との植樹、祖母との万葉でありましょうが、自給自足とやらの源流も油谷湾での生活にあったようであります。草履を編むやら、藁縄をなうやら、包丁を研ぐやら、手刀を研ぐやら、魚採り貝掘り、魚の捌き、田植え稲刈り稲こぎ等々、祖父母は詩歌にとどまらず、日常のこまごました事どもも熱心に教えよられました。息子三人を戦争にとられ一人を幼年学校に送ったあれの祖父母は、その寂しさを一途に三省への愛情に変えている風でありました。日々、それは沸騰点をあげてたぎる風でありまして、人の口の端にのぼりよるほどの熱い厚いものでありました。小まい三省は、そのどれもを習得して上手うこなしよりました。・・・・・・
この背戸の湧き水は、まっことまことよき水でありまして、それはそれは美味しうありました。 「山紫水明ちゅうはこの地のことぞ、甘露云うはこの水のことぞ」と祖父の自慢げに云うをわたしらは何千回聞かされましたことか。祖父は朝々の茶事に長時間を割かれよってからに、ほんそう児三省を足間に入れて、天を仰いでは、啜るごと、相好を崩してお茶を召しあがっておられました。 近隣の家からも汲みに来られるほどの千金値の水にてありました。 三省が年長じて美しき水求め歩いた云うも、この背戸の水に原点があるがが・・・・と、いっそ(常に)思いよります。波の音と読経の響こう道元山の広い百姓家での数年の生活が、 この先の三省の歩きよらした道の修行僧にも似たそれの、とにもかくにも出発点でありましたろうことは、東の空より日が昇り西の空に日が沈むほどに確かなことと思うております。