10/12) 「有機農業公園」にかける夢 魚住道郎さん(日本有機農業研究会理事長)のセミナーを小郡ふれあいセンターで開催します
2024/10/12
2004/10/10 追加
0.魚住さんのお話のレジュメ、1.魚住さんのお話で使う、足立区農業公園の有機農業の1年というスライドのpdfを追加します。2.当日資料として配布する予定の、久保田裕子さんの、「『有機農業公園』をつくろう」の記事、「やまぐち有機農業公園の夢」(日本有機農業研究会の機関誌『土と健康』の次号・農業公園特集への投稿記事)pdfではりつけました。レジュメとともに御覧ください。
9/26 朝 広報開始します。
開催まで2週間ほどですが、以下の要領で地域づくりセミナーを開催します。
https://ankei.jp/yuji/?n=2899にも掲示しました。
地域づくり実践セミナー 入場無料
『有機農業公園』にかける夢足立区都市農業公園20年の経験から
セミナーの趣旨:下松市生まれで『「有機農業公園」をつくろう』の著書(共著)のある魚住道郎さんを迎えて、山口市大内氷上の山口県農業試験場の跡地を、自然に学び・自然と遊び・自然とともに生きる場所として子どもたちに贈りたいという私たちの願いを実現に一歩ずつ近づける方法について、具体的に学びます。亀岡市など、有機農業公園づくりの全国への広がりについても紹介!
日時:2024年10月12日(土) 13:30 開場 セミナー14時ー16時ごろまで
場所:小郡ふれあいセンター2階会議室(山口市小郡下郷1440番地1 )
定員:先着50名
講師:魚住道郎(うおずみ・みちお)さん(日本有機農業研究会理事長)
主催:山口市有機・環境保全型農業公園を造る会 (代表安渓遊地・山口県立大学名誉教授)
講師プロフィール
1950年山口県下松市に生まれる。東京農業大学農業拓殖学科卒。在学中、アルバート・ハワードの『農業聖典』を読み、1970年より田畑30アールで有機農業の実証。1974年より「たまごの会」の専従スタッフ。1980年より独立し、茨城県石岡市で有機農家となる。現在、長男夫婦、孫3人の家族農業。平飼い養鶏500羽、田畑3ヘクタールを有機農業。20年前に東京都足立区都市農業公園での指導を日本有機農業研究会が受託して以来積極的にかかわる。現在、日本有機農業研究会理事長。各地で講師として活動。2013年2月、第17回環境保全型農業推進コンクール大賞(農林水産大臣賞・有機農業部門)受賞。
お問い合わせ:事務局(副代表)原田正暁090-4652-1178FAX 083-927-2061https://ankei.jp/yuji/?n=2899
写真は、東京都足立区都市農業公園の有機の田んぼでマグワを引く子どもたち(『土と健康』2024年7・8月号から)
まだ印刷されない投稿を先行しておよみいただけます。以下は出版までは引用禁止です。
やまぐち有機農業公園の夢
私たち「山口市有機・環境保全型農業公園を造る会」は、一八ヘクタールを超える山口県農業試験場跡地を農業公園にすることを提案しています。有機の農地が広がり、ハウスもあって、動物たちとふれあえる。循環型の堆肥づくりから収穫された食材を食べるところまで体験して、学び、遊び、自然とともに生きる。研修・宿泊棟やテント村があり、県産材の本館棟は地域のコミュニティセンターを兼ねる。子どもたちが朝から晩まで過ごしたくなるそんな農業公園の夢を一枚の地図にまとめました(図、カラー版は、https://ankei.jp/yuji/?n=2899)。
「造る会」の代表をお引き受けした私は、四〇歳になる息子を中心に、島根県の津和野町まで一〇キロほどの山口市北端の高原にある「阿東つばめ農園」(写真1)で二〇一二年から有機の家族農業を実践している、もと大学教員です。「やまぐちの種子を守る会」の世話人である妻の安渓貴子とともに、瀬戸内海の「奇跡の海」上関町での原子力施設計画への生物多様性保全活動も続けています。
昨二〇二三年四月、山口市大内地区の山口県農業試験場は、防府市にある県立農業大学校敷地へ合同移転し、跡地の再開発計画策定を山口県と山口市がコンサルタントに委託。参入したい企業の希望を聞く「サウンディング型市場調査」によって、同年一一月に脱炭素のスマートシティとしての商業施設と住宅地開発の計画案が発表されました。この案に、山口市の中心商店街の店主たちは怒りました。一九九七年に大内地区に郊外型ショッピングセンター・ゆめタウンが進出したあと、商店街の人出は半減し、歴史ある百貨店も二〇〇八年に閉店。この計画は、商店街にとって死活問題であるだけでなく、郊外への人口流出を加速します。人口減少と空き家の激増が進んでいる地方都市で、市民の意見でなく企業の希望だけを聞いた結末の昭和のバブル期のような計画案は、山口商工会議所を通じた強硬な反対で頓挫しました。
市民サイドからの提案を模索する中で、有機農業公園のアイデアが浮上。いまある農地やハウスや林地をできるだけ活かし、生物多様性国家戦略の「保護区」にもなりうる案を、今年八月に山口市と山口県に申し入れました。同時に開始した署名活動(写真2)には、子どもたちが自然の中で自由に遊べるプレーパークを求めてきた人たちも賛同し、共感が広がっています。
時代を吹く風は変わったのです。有機給食への要望も高まっています。二〇五〇年に農地の四分の一を有機にするという国の目標に沿うオーガニックビレッジ宣言へ向けて、県内の市町が取り組む起爆剤にしたいですね。一〇月一二日には、日本有機農業研究会理事長の魚住道郎さんを山口市にお迎えして、足立区都市農業公園での長年の実践を「『有機農業公園』にかける夢」としてお話していただきます。有機農業なんて非現実的と思ってきた山口県民の意識が変わることを楽しみにしています。
山口市有機・環境保全型農業公園を造る会・代表 安渓遊地
図1 わくわくしていつまでも見ていられると市民に好評のやまぐち農業公園(仮称)見取り図(©芥川愛子)
写真1 山口県初の営農ソーラーを導入した阿東つばめ農園での水田の除草(©岡本公一)
写真2 山口市中央商店街での署名活動に参加した市民たち(2024年9月27日)
写真3 筆者近影(©全京秀)
魚住講演スライド足立区都市農業公園の1年.pdf (3,991KB)
魚住道郎セミナー挨拶やまぐち有機農業公園の夢(安渓遊地).pdf (847KB)
記事 久保田 有機農業公園をつくろう 『住民と自治』 2023年3月号.pdf (1,673KB)