上関)使用済み燃料の中間貯蔵施設の環境影響評価へむけて
2024/01/30
まだ建設するかどうか、その可能性を調べているだけである、というのが事業者の説明であり、町長の説明です。
大島九州男(くすお)参議院議員(れいわ)の1月18日の、上関室津での発言では、
「永田町の常識では、調査に関する補助金を受け取ったけれど、建設はお断りする、というような態度はありえない。」
上関原発計画の敷地は、当初の予定がどうしても買えない共有地などによって、海側に押し出されてしまったために、半分海を埋め立てるという、他に類をみない立地計画となってしまったものです。固くてもろい、大きな破砕帯がある地質です。
その地層の割れ目に沿って陸からの地下水が、海底湧水となって涌くことで、「奇跡の海」といわれる海の生物多様性が維持されているということがわかってきたわけです。
基本的にはそこと同じ地質と思われる場所での、中間貯蔵施設の建設計画ですが、原発の建設に差し支えないという立ち場の事業者ですから、あらたな施設についても問題なしという結論に至っても、驚くにはあたらないでしょう。
すでに、原子力発電所の環境影響評価の中で、新しい予定地とその周辺の調査もしているから、という事業者の言葉と関連がありそうな、2000年の環境影響評価の書類をいくつかアップロードしておきます。
くわしくは、以下の記事をごらんください。
上関)電力会社側と学会・研究者側の見解の相違が生じた道筋をたどる
https://ankei.jp/yuji/?n=899
以上、
日本生態学会 自然保護専門委員(エネルギー問題担当)
上関要望書アフターケア委員長
安渓遊地
上関アセス潮間帯生物調査地点4.2-51.pdf (123KB)
上関アセスカクメイ科貝類の調査地点4.2-52.pdf (203KB)