みんつど)26号 やっぱりまったりぼちぼち号 みんなでつどえる新聞 #Mintsudo RT_@tiniasobu
2022/02/16
先日、天地成行さんが、阿東まで来てくださいました。雪がなくてよかった! 大橋マニーさんの こころテレビの取材でした。
薪ストーブ焚いて、焼き芋たべて、天地さんは、なかなか雄弁に24分話されました。私も、アフリカのタンガニイカ湖畔での経験をお話しました。
村長さんの家の一室を借りて寝ているんですが、毎晩夜中に隣の部屋のご婦人が、大声で叫び出されるんですよ。村長はやってきて何やら根気よく話しているのですが、
天井がないので、音がつつぬけで、こっちは、眠れません。たまったもんじゃありません。何日目かに睡眠不足のわたしは、村長さんに、精神安定剤を差し出しました。「すやすや眠れますから」と渡そうとしたら、
村長さんのお返事は「いや、病気なら薬がきくんだけれど、これは霊だから。」というものでした。騒ぐご婦人はこころの病気じゃなくて、じつは、アラブの武人の霊が出現して、
そのご婦人が、夫の不在中に、みんなと船にのって結婚式にでかけたのはけしからん!とせめて居られるというんですね。
村長の監督不行き届きで、今後こんなことがないように、じゅうじゅう気を付けますから、どうぞお鎮まりください、と説得を試みるしかないというのです。
人類学者なら、そりゃー面白い、とばかり、霊の言葉を聞こうとするのが正解だったかもしれません。タンザニア方面では、ひとつの村に50種類も霊が出るというじゃありませんか。そのときの私は、漁業とそこで捕れる魚の名前や、出世魚があるか、なんて研究をしていましたので、なかなか不規則な暮らしで、
夜寝られないと体力がつづかなさそうだったのでした。
それでね、結局は、自分と貴子が、ご婦人に飲ませようとしていた精神安定剤(抗不安薬、プロマゼパム、商品名レキソタン)を飲んでやっと眠れたのでした。
「何が病気か、誰が薬を必要としているか、それは、社会によって違う」ということが身にしみました。
「みんなちがってみんな変」と思っていたら大丈夫じゃないでしょうか?
てな話をしたりしました。
今号の、3人の天地さんたちに見習って(4面)、やりたいことが多すぎで煮え詰まっているわたしも、そろそろ、自分のあり方委員会を開いてみようかなと思います。
1-24号は、以下でお読みいただけます。
http://ankei.jp/yuji/?n=2539
25号は、http://ankei.jp/yuji/?n=2549
生物文化多様性研究所・天地成行ぼちぼちファンクラブ 安渓遊地