#空き家活用_)#山口市_の「空き家×_#交流_」コンペ 公開プレゼン に出場します。電気も_#自給_できる #阿東つばめ農園_・_#おひさま交流館_RT_@tiniasobu
2019/08/10
2019年8月8日 阿東つばめ農園・おひさま発電所 での営農型太陽光発電が、系統連系されて、送電が始まりました。その時にあわせたようにうれしい知らせが届きました。
山口市地域生活部 定住促進課が実施する 空き家活用コンペ に 応募しました。書類審査が通って、2次審査は、公開プレゼンです。
空き家問題で頭が痛い方、中山間地の活性化に興味がある方、たべものとエネルギーの地産地消に興味がおありの方、震災からの移住・保養の場所を探しておられる方、等どなたでもふるってご参加ください。
また、阿東つばめ農園では、応援団員募集中です。いなかでのんびりしたり 腰がいたくなるまで田んぼの草取りしたり とれたての野菜を食べたりするのが好きな方はどうぞご連絡ください。 ワーキングホリデーへのご参加歓迎いたします。 ご連絡は、メールで y◎ankei.jp まで(◎は@アットマークです)
私たちの応募タイトルは、「電気も自給できる 阿東つばめ農園・おひさま交流館」です。
日時 2019年8月30日(金) 14:30-14:50(プレゼン10分 質疑10分) 14:10には開場のはずです。
場所 山口市役所 本庁3階 第10会議室
出席
安渓大慧(阿東つばめ農園 オーナー)
安渓貴子(阿東つばめ農園 従業員)
安渓遊地(阿東つばめ応援 従業員)
宮本ももこさん(阿東つばめ農園応援団長)
応募書類の一部です
(1)事業の目的
? 応募の背景(地域の課題やニーズ)
2005年、スペイン北部ピレネー山麓の草深い田舎に、一軒の民宿「Kaa醇oo
Etxea(小さいお家)」がオープンした。電気も水道も通じていないことを逆手にとり、古民家をエネルギー自給の家として改装したところ、1年で500組もの宿泊客があった。ありきたりでない、環境に配慮した持続的な暮らしへのオーナーの強い思いが、ヨーロッパ中から宿泊客を引き寄せた結果だった(安渓、2009)。
「阿東つばめ農園」では、2012年から山口市北部の阿東徳佐高原の棚田で、地域の環境を守り、地球的な視野で持続可能性のある暮らしをめざして、一切の化学物質を使用しない小さな家族農業を実践中である(エコ100やまぐち申請予定)。現在は、約1ヘクタールの棚田で、自給用の野菜と、販売用のお米と白大豆を栽培している。
2019年7月末から、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を導入して、水田での稲作と同時に、20年にわたって一定の収入が保証される「換金作物」としての「グリーン電力」を生産するはこびとなった(阿東つばめ農園・おひさま発電所)。山口県第一号の認可を得たのを励みに、食料とエネルギーの分かち合いを目標に、同じ集落内の空き家を整備して、まちとむらの、若者と高齢者の、やまぐちと他の地域とのゆたかな交流の拠点として活用することにしたのである。
15年近く山口市徳地や阿東の住民と大学生で継続してきた月例の「地域作り達人塾」や、大学生の民泊型農村体験授業、小中学生の田んぼの生き物調査受け入れなどの経験と人脈を生かして、多彩な活動を持続的に展開できる準備が整っている。
? 事業を実施して、実現したい将来ビジョン
A.いざという時に頼りになるやまぐちの田舎の底力を育てる場
まちの暮らしは便利だが、ひとたびライフラインが途切れるともろい。たとえ電気がなくても飲める水が流れ、水洗トイレが使える。主食や野菜と、風呂・暖房の燃料も薪と太陽熱を基本として自給。空き家をそんな魅力ある、災害に強い拠点に変えたい。自動車やトラクターの動力はまだ地域自給できないが、売電のソーラーシェアリングとは別に、送電線につながない自立系の太陽光発電+蓄電池の導入で、エアコンのいらない阿東高原の日常の生活を支える電力にプラスして、まずは充電式の草刈り機と電動アシスト自転車から導入をはかり、次は軽トラックを電気自動車にするなど、その夢も一歩ずつ近づいてくるだろう。
B.魅力に惹かれて集う人びとの受け皿となる継続的な活動拠点
阿東つばめ農園での農業体験で「地域自給の夢」に出会った大学生たちは、卒業後も通ってくる。そこにつどう多士済々のネットワークに出会って、実際に空き家の掃除や修理を経験しつつ、その活用を考えることで、都会生活から「半農半X」への乗り換えがしだいに現実味を帯びてくるのがわかる。その中から、交流から双住へ、さらには定住へという道が開けてくる。
C.若者世代が環境を守り地域を支える経験を積めるプログラム
若者も、食料とエネルギーの地域自給の現場にたって、まずは身の回りの草刈りができるようになれば、地域での出番が増えてくる。仕事としては、定番の福祉サービス以外にも、地域で必要とされ、地域の魅力を高めるあらゆる分野で若者の参入と後継創業の道がある。そうした若い知恵と力の集まる場所から、過疎ではなく適密適疎の山口市における、魅力ある交流地点でありあらたな仕事場ともなる農産加工所・農家レストラン・農家民宿が花開くであろう。こうした取り組みを今後少なくとも20年にわたって継続して支えうるのが、このたび阿東つばめ農園が、どこからの補助金にも頼らずに導入したソーラーシェアリングのもつ力のひとつなのである。
(2)事業内容
?空き家の活用方法や活用予定
A. ワークショップとしての空き家再生
空き家の改修への参加がすでに活用の始まりである。痛んだ床の張り替えや、トイレの改修、太陽熱温水器の設置などは、専門家の指導を受けながら、若者たちが中心となって担う。無放流タイプの水洗便所、廃屋撤去後のサイクルステーションとその屋根へのソーラーパネルの設置、それを使った電動アシスト自転車の接続の方法や、石油に頼らない充電式の草刈り機なども、実際に体を動かしながらその背景となる理論から学ぶ。
B. 食とエネルギーの自立の豊かさを体験し発信する
合宿等のワークショップでは、農園自給の野菜・米・大豆を生かした食事を参加者が自ら作る。薪とドラム缶の釜で焼く手作りピザは、若者にも外国人にも非常に好まれるメニューのひとつである。空き家の修復が完了したあとは、毎月1回を目途に、地域づくりの達人を講師に招くワークショップ形式の交流会を実施する。希望者は、再生した空き家に宿泊して、送電線につながらない災害に強い家づくり、自転車での徳佐地区探訪、大豆の収穫・選別作業や、薪づくり、手作りのロケットストーブなど、頭と心と体で、山口市北部・阿東高原の魅力をまるごと味わえるプログラムに参加して、その経験をSNSなどで情報発信する。
C. 農産加工のあらたなメニューの開発
近い将来に、農産加工所・農家レストラン・農家民宿としてのサービスが開始できるための準備として台所その他の水回りの改修を行うことを踏まえて、月例のワークショップ参加者とともに、あらたなメニュー・特産品の開発につとめる。『防長風土注進案』などの歴史史料に基づく新たな健康茶(徳地)や、イタリアレストラン、スペイン風シードルなどの開発のこれまでの歩みと、農産加工に長い経験をもつ近隣の農園・加工所との連携を生かして、和食だけでなく地中海食さらにはアフリカ料理などのこれまでになかった視点からの研究と実践を踏まえたあらたな魅力あるメニュー、産品を試作していく。
? 想定する対象者や対象者への活用方法
第一に想定するのは、未婚の、あるいは生き苦しさ中で結婚をイメージできないでいる若者たちである。これまでの阿東つばめ農園の訪問者では、大学生および大学を卒業して数年程度の人たちが多い。学校では学べない、地域の底力とそれを生かして自らが大きく成長できる可能性をつかんでもらいたい。これまでも、山口県立大生・山口大生・慶応大学藤沢キャンパス卒業生などが実習に訪れている。第二は、地元の地域住民と山口県各地の地域づくりのリーダーたちである。理論と経験の両方について、ワークショップを牽引できる高い識見のある方々に呼びかける。専門分野を列記すれば、環境保全型農業と農産加工・農家民宿漁家民宿・村のトイレ屋さん・再生可能エネルギー・薪と灰の活用・竹の自転車・図書館と友達
の会
地域伝承と紙芝居・藍作研究会など、多士済々のメンバーとのネットワークがある。とくに山口市徳地や仁保、近隣の阿武町や萩市、津和野町、瀬戸内側では防府市富海などと強い人脈があり、県内外各地にも呼びかける。第三は、この二者の中間に位置する人たちで、阿東地区への移住者や、地域おこし協力隊の隊員、プログラム終了後地域に定住している人たちである。世界の田舎を経験してきた青年海外協力隊のつわものたちも、協力隊を育てる会の連携のもと参加してくれる予定である。
? 今後3年間どのように事業を実施していきたいか。
毎月定例のワークショップをおこなう。天候によって戸外での体験と農産加工などの室内プログラムを実施し、夕方からは簡単な食事をとりながら、地域リーダー等の講話を柱とする交流会「地域づくり達人塾・井戸端会議」をおこない、希望者は宿泊もできることとする。各年の事業の柱はおおむね次の通りである。
1年目は、県内外のソーラーシェアリングをつなぎ、若者の雇用と定住への効果を追求する。
2年目は、やまぐち薪活クラブ主催の「薪活で婚活」で、薪づくりと薪焼きピザづくり等。
3年目は、農産加工による新たな特産品の開発と農家レストラン/農家民宿の開業に向けた準備。
? 事業の効果と成果
宿泊する若者にとって高いハードルとなっている汲み取り式便所を解消し、地域資源を生かす活動に参加しながら何度でも泊まりにきたくなる場所となる。地域づくりの萌芽的なアイデアを実らせる苗床としての拠点を確立し、それを確かなネットワークでつなぐ。交流活動の具体的な成果は、パンフレットとブログ(http://ankei.jp
現在延べアクセス数740万回)やSNSで積極的に発信する。
(3)管理・運営体制
? どのような体制で管理・運営を行うか。(メンバー、人数、運営方法)
「おひさま交流館」の日常的な管理は、環境保全型農業とソーラーシェアリングを事業の柱とする「阿東つばめ農園」の個人事業主である安渓大慧が中心となり、税務上従業員として登録されている安渓遊地・安渓貴子が加わって、3人の家族農業の一環として、交流館のまわりに所有・借地している約30アールの水田・畑の管理とあわせておこなう。達人塾やワークショップにあたっては、当農園が加わっている「阿東ゆうきの会」のリーダーである、隣接する上宇津根集落の吉松農園(GoogleMaps)の吉松敬祐氏の全面的支援・指導と、?に述べる連携相手の、大学生・大学院生と卒業生を中心とする「阿東つばめ農園応援団」(当面10人程度)の積極的な参加によって実施する。(後略)
広報担当・安渓遊地