予約募集中)食いしん坊には見逃せない『地中海食と和食の出会い──バスク人サビエルと大内氏の出会いを生かして』(南方新社)のご案内_RT_@tiniasobu
2019/02/15
定年になっても本作りから離れられなくて、いま、3、4冊本を手がけていますが、トップを切って、スペインにどっぷりはまって、こんな美味しい本づくりのお手伝いをしています。完成は3月末ですが、早めにご予約をおよせいただいて、出版の冬の時代を生きのびようとしている地方出版社を応援してください!
地中海食、聞いたことない? サビエル知らない !? そりゃいけません。すぐご予約を。
地中海食:2013年にユネスコは、イタリア、モロッコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、キプロス、クロアチアの食文化を無形文化遺産として登録。オリーブ油を用い、野菜・魚介類・肉類をバランスよく摂るだけでなく、共食の習慣があいまって、同年に登録された「和食」とともに健康的なものとして注目されています(詳しくは第8章)。本書では、その中で、スペイン北東部のバスク、ナバラ、ラ・リオハ各自治州と、歴史的にはポルトガルの食文化を取り上げています。
聖フランシスコ・サビエル:日本では多く「ザビエル」と表記されます。現在のスペイン語ではハビエルですが、やまぐちでは、バスク語の発音に近いサビエルが主に使われ、サビエル記念聖堂の名前などとして公式に使われています(詳しくは第3章)。本書では、引用をのぞき、サビエルを用いました。
編者の一人、エフラインさんの言葉から
私のふるさとのバスク地域の人はパエリアを食べないし、フラメンコも踊らない。もともとパエリアは、地中海に面する南東海岸のバレンシア地方の名産に過ぎず、全土スペインで頻繁に食されるわけではない。また、私自身もバスク出身であるため、家庭では食べたことがない。そればかりか、経験している限りでは、バスクにおいてはバル(スペイン語:
bar, バスク語:
taberna)でパエリアを提供しているところには今まで出会ったこともない。面白いことに、日本に来てからというもの、日本人の要求から、パエリアを作る機会が断然多くなった。むしろ実際には、来日がパエリアの作り方を覚えるきっかけにさえなった。また、フラメンコに関して言えば、ほとんど知識がなく疎いのだが、唯一言えるのは、フラメンコはスペイン南部、アンダルシア地方(Andaluc醇^a)に起源を持つ音楽文化である。特に、ジプシー文化の一環として発達した音楽スタイルで、とても複雑な音楽要素や即興ギターの様式を備えており、多くの人を虜にしたスペイン発祥のジャンルである。
日本ではスペインはいわゆる「情熱の国」というイメージがずいぶん浸透しているようだが、スペイン人全員がシエスタ(昼寝)するとは限らないし、当然欧米人なら英語が得意だろうとか、一般的な日本人のスペイン像とは実際非常に異なる部分が多くあると思う。また、バスク地域では闘牛が行政によって禁止されているところもあるし、近年の人気低下に伴い、闘牛場が廃れて新たな町市場や雑貨屋さんに転換する箇所も決して珍しくない。私自身の出身地であるビルバオにおいては、闘牛の残酷さを発信し、反対運動の普及をめざす専門店が開店するほど、バスクでは闘牛に反対する人が多い。
この本を読めば既成のイメージがガラガラとくずれることを保証する。ご愛読を。
定価2,160円(税込み)のところ、特別価格1728円(税込み)でご案内します。
この注文票にてご注文の場合は、1)特別価格、2)送料無料、3)郵便振込用紙同封にて、出版社からお送りいたします。
注文は、直接出版社・南方新社 info◎nanpou.com (◎を@に変えて送信) 宛に申し込んでください。チラシを印刷して、ファックスしていただくこともできます。
お近くの本屋に持って行かれてもいいですが、割引きにはなりません。
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書名:『地中海食と和食の出会い』
冊数:定価 2,160円(税込み)のところ
特価 1,728円(税込み)を( )冊
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■概要
タイトル:『地中海食と和食の出会い』
監修者:安渓遊地 編者:溝手朝子 Efra醇^n Villamor Herrero
仕 様:A5判並製 250頁
定 価:2,160円(本体2,000円+税)
発 行:図書出版南方新社
■内容(目次より)
目次
カラー口絵 4頁
序 本書のめざすもの 溝手朝子
はしがき 日本とスペイン、相互の思い込みを越えて エフライン
第一部 いくつもの食文化・出会いと葛藤
第1章 サビエルは日本で何を食べたのか──大内氏時代の食材と宣教師の暮らし 溝手朝子+安渓遊地
コラム1 日本初のキリスト教会となった大道寺 エフライン
第2章 サビエルのころのスペインの生活──多文化共存から排除へ 安渓遊地
第二部 美食世界一のバスクで暮らす
第3章 ようこそバスクへ!??姉妹都市やまぐちで暮らすバスク人の本音 エフライン
第4章 食はバスクにあり
1 ナバラ自治州の暮らし??在パンプローナ25年の経験から 溝手朝子
2 バスク自治州の暮らし??在サン・セバスティアン10年の経験から 溝手朝子
コラム2 ピンチョスが魅力のバスクのバルを120%楽しむ方法 エフライン
第三部 「なつかしい未来」を求めて
第5章 サビエルの心をわが心として??ナバラ自治州の持続可能な暮らしへの挑戦 安渓遊地+安渓貴子
第6章 バスクのおもてなし??泊まり歩いてみた農家民宿の魅力 安渓貴子+安渓遊地
コラム3 リオハワインの故郷を訪ねて 安渓貴子
第四部 交流から創造へ
第7章 日本とスペインの新たな交流へ向けて
1 山口県立大学とナバラ州立大学の学生交流・学術交流 溝手朝子
2 ナバラと山口の架け橋最前線・国際交流員という仕事について エフライン
コラム4 バスクのクリスマスと日本のクリスマス エフライン
第8章 バスク料理と和食の出会い
1 地中海食と和食を結ぶ 大野正博
2 バスク料理への和食からの提案 溝手朝子
3 山口の食材で創るバスク料理の世界 エフライン
おわりに みんなちがってみんな変?? 食文化の共存への道 安渓遊地
引用文献
参照ウェブページ
資料・山口と京都でのサビエル
索引
執筆者プロフィール
奥付