すばらしき日曜日)田の除草をして二宮尊徳が初夏のナスに秋ナスの味がすると顔色を変えたわけを聞く
2015/07/14
怒濤の週末
金曜日、午前中公開授業・環境問題。会議をはさんで、午後は、10箇所でのべ100人の学生がお世話になった「地域共生演習」の発表会。プレゼン5分、質疑2分という忙しさ。そのあと、今年度の反省と来年度へ向けての懇談会。いかにして地域の課題にともに挑戦していくのかという視点がはっきりした発表が増えてきていると地域のみなさんが、感心してくださる。ちょうど3年生のゼミの時間なので、ゼミ生を全員呼んできて、地域の方のお話をきき、自己紹介もしてもらう。こんな出会いが卒論や就職につながることもある。学生発のドリームアドベンチャープロジェクトでゼミ生がやっている、大学の森を整備して間伐材でベンチを作る「モリカツ」プロジェクトを取材にこられた新聞記者さんにもつきあってもらう。学生・
者さ
んと大学の「夢の森」に行き、インタビューを少しうける。
土曜日、朝5時半に家を出て、東京へ研究会に行く妻を徳山駅に送る。その足で午後の公開講座の材料をいただきに防府市富海へ。自宅にもどり、公開講座の準備。道聴途説もいいところ。午後、美祢市で国際文化学部の公開講座最終回担当。「台湾で活躍した山口人」というテーマで、昭和初期の台湾総督上山満之進が行わせた、原住民族の文化史と言語の記述的研究のこと、同時代に京都帝大で学び、「差別され山の中に押し込められている人々が、実は台湾の主人公なんだということを考古学で立証してやろう」と思った國分直一先生の決心が、実は上山満之進の支援を受けた学者たちと共通だったということなどを紹介した。日本が台湾の文化力や文化行政に注ぐ予算において、負けていること、今後ますますあやういこと
話し
。
日曜日、朝7時半に島根県にほど近い徳佐の家を出て、大学へ。学生6人が参加する農業体験の実習は雨の中になりそう。大学の8人乗りのバンに乗り換えて、徳佐へもどる。師匠の吉松啓祐さんの有機ブドウの袋掛け作業。2時間半。昼はごちそうになり、有機栽培圃場を示す看板のアイデアだし。晴れ間をみて、有機田の草取りに入るが、チェーン除草ができなかったために、イネより高いオモダカやりっぱにそだったコナギを抜いていく。台風の風のなか。1時間ほどの予定が、途中でやめない学生たちと夕方6時まで働いてしまう。
食事時に吉松さんから聞いた話。二宮尊徳さんを今読んでおられるというので、初夏のナスに秋ナスの味がするというので、尊徳さんは冷夏を予測し、田のイネをやめてヒエを植えさせたという話を出してみた。吉松さんによると、昔はナスを大きくしてから食べることが多かったが、夏の間は、種が大きい。秋になると再生産の見込みがなくなるので、種もめだたなくなる。そういう食べ方だから、違いがはっきりしたのでしょう、という。長年の疑問が氷解する思い。欲張りな荒神さまのお札が天井裏にいっぱい充満している話、そこらにすまう貧乏神の話もおもしろい。作神はとしとこさま(歳徳と書くらしい)。あとは、サルタヒコの庚申さま、主神の天照大神と、旧家にはカミサマ多し。
月曜日、本来は大学に行かない日だが、会議で呼び出し。もと同僚がなくなったので、仁保の自宅で喪服に着替えて、式場経由。片道50キロ。目がくらくらする日。学部のパンフレットの改訂増補版の作業。学科のパンフもやらなければ。7月19日がオープンキャンパス。