地域公開授業)山口県立大学・環境問題(安渓遊地ほか井原勝介さんなど豪華キャスト) #ecology #genpatsu #univeristy RT @tiniasobu
2011/04/04
環境問題という授業をやっています。
金曜日・10時20分から11時50分まで、山口県立大学の新キャンパスの坂を上って左下
の建物、F204教室です。
地域公開で実施します。地域の方は1回500円で、10回以上は5000円です。事前
申し込みは、山口県立大学地域共生センターにお問い合わせください。
〒753-8502 山口県山口市桜畠3-2-1 TEL083-928-0211 FAX083-928-2251
(当日でも席があれば受講可能ですが)
以下は授業の概要です。予習のためのリンクつきの詳しいものは添付のpdfをごら
んください。
授業のあらまし
このたびの東京電力の原発事故は「環境問題は専門家にまかせておくしかない地球
レベルの問題だ」という”常識”が生んだともいえる。身の回りの物事を根本から問
い直し、身近な環境問題を足元から解決するための知恵と経験にまなぶ。身の回りで
何か問題が起こったら、と想像できる感性を育て、みずからの暮らしを守るために行
動に移す勇気を培う。衣食住のうちで、とくにこれから問題となってくる「食生活と
環境」をひとつの柱に、現場の声に耳を傾ける。マスコミには載らない情報に触れる
ことで、さまざまなマインドコントロールを越えて、自分の生活そのものを再点検し
ながら深く考え、足下から暮らしと環境を変えていくきっかけをつかむ生活者となる
ことをめざす。
あなたの到達目標
1)環境問題をめぐってなぜメディアが真実を語れないのか、その背景を理解する。
2)最高の学習の場が地域の暮らしの現場であることを実感する。
3)問題が根本的に解決するまでの自らの暮らしを守る方法を実践例によって学ぶ。
毎回の予定
(1) 4/15)出過ぎる杭は打たれない―この講義の進め方(安渓遊地)
環境問題といわれるもののほとんどは人権問題です。安心して暮らせる平和な環境
を守るための身近な地球人たちの真剣な、ときに痛快なチャレンジを紹介します。
(2) 4/22)まゆつばの技術―マスメディアのマインドコントロールに負けないために
(県立大教授・新谷明雲さんを迎えて)
放射線から携帯の電波にいたるまで、電磁波との正しいつきあい方を物理学の専門
家からしっかり学ぶ。それを手がかりに、なぜかマスメディアが報道しないことに踏
み込んで考えてみたい。「まゆつば」とは眉に唾をつけると、狐や狸にばかされても
目が覚めるという日本の在来の技術。
(3) 5/6)岩国からのメッセージ―基地被害から生活を守る(元岩国市長・井原勝介
さんを迎えて)
1999年から2007年末まで岩国市長をつとめた井原勝介さんは、2006年 米軍岩国基
地への空母艦載機部隊移転受け入れの是非を問う住民投票を発議して実施。移転反対
が過半数を締める結果となり、計画に反対する意思を表明した。そうした経緯を踏ま
えて岩国から見えてくる山口のそして日本の課題についてお話しいただく。
(4) 5/13)想定されていた地震・津波・原発災害―天災から人災へ(安渓遊地)
「想定外だった」を繰り返す電力会社や政治家たち。しかし、神戸大学の石橋克彦教授(地震学)は、1997年に現在福島第一原発で起こっていることを恐ろしいほど正確に予測していた。http://ankei.jp/yuji/?n=1340 地震は止められない天災だったが、その後に起こったことの多くは人災だったのである。
(5) 5/20)グローバルからローカルへ――「半農半X」の楽しみを生きる(田布施町・
大下充億さんを迎えて)
アフリカの自然の循環の中でいきる人々に出会い、山口の地で自給的な暮らしをし
ながら、本物をお菓子や幼稚園をつくるという仕事に取り組む田布施の大下さんの物
語。
(6) 5/27)あったか村においでよ―人の健康・地域の健康・地球の健康を守る(阿武
町・白松博之さんを迎えて)
萩市に囲まれて合併しない道を選んだ阿武(あぶ)町。そこには「あったか村」とい
う地域おこしの拠点があります。いなかには都市が忘れてしまった大切なものがある。
それをみつけにきて、その知恵を身につけよう。都会的なライフスタイルからの乗り
換え駅への案内。
(7) 6/3)幸せのトイレづくり―タイで見つけた未来型社会(村のトイレ屋さん・安
藤公門さんを迎えて)
安藤きみとさんは、村のトイレ屋さんとして、無放流タイプの水洗便所づくりに取
り組んできました。県立大学の大学院生となることを通してタイ王国の山地少数民族
の生活環境改善の支援もしています。そこで見つけた未来型の暮らしについてのメッ
セージ。
(8) 6/10)スペイン・ナバラの再生可能エネルギーへの取組―わずか20年で70%自給
が可能に(安渓貴子さんを迎えて)
山口県と姉妹提携しているスペインのナバラ州では、グリーン・エネルギーとグリー
ン・ツーリズムの取り組みが盛ん。「持続可能性」を自治政府の政策の柱に据えたと
き、地域がどこまで変わりうるかの例として2005年に5ヵ月滞在してくわしく見聞し
た内容を中心に紹介。
(9) 6/17)知る・愛する・守る―アフリカの森と屋久島の森を守る人々との交流(山
口市・安渓貴子さんを迎えて)
「知らないものを愛することはできない。愛していないものを守ることはできない。
」ケニアの知恵のことばである。1978年からコンゴ民主共和国やケニアに通っている
安渓遊地・安渓貴子の研究と地元の人々との交流を紹介。内戦や貧困など、どのよう
な困難の中でも、希望を失わず自然との共存に生きる人々の生き様に学ぶ。
(10) 6/24)瀬戸内海がよみがえる日―上関の”奇跡の海”を守る(上関町・高島美登
里さんを迎えて)
瀬戸内海最高の海と原発予定地の自然が破壊されていく現状の報告。「長島の自然
を守る会」のこれまでの取り組みをとこれからについて。2010年秋の名古屋で開かれ
た生物多様性COP10や4/10に広島で主催した国際会議の様子にも触れる。
(11) 7/1)大規模開発につける薬はあるか―御用学者・市民科学者・生活者の役割(
安渓遊地)
日本生態学会で3度「大規模開発につける薬」というシンポジウムを主催した。良薬
は口に苦し。しかし、薬がなければわれわれの暮らしが滅びるのである。環境破壊や
公害の本当の原因を隠蔽し、健康をそこない、国を滅ぼしかねないような情報を流し
続けている「御用学者」の実態を知ることこそが庶民にとっての最重要な知識では。
(12) 7/8)安心安全の暮らしのために(1)―本当にこれを食べてもいいのですか?
(安渓遊地)
それはほんとうに安心して食べられるものか、例えば10週間も腐らないポテトチッ
プス。例えば半年もかびないレモン。例えば……。食べ物から暮らしを見直すための
提案。
(13) 7/15)安心安全の暮らしのために(2)―いま何が一番の危機なのか(安渓遊
地)
いま何が一番危機なのか。いま何をしなければならないのか。
(14) 7/22)いま足下からできること―小さな森に県産材で建てた価格破壊住宅で
安渓遊地担当。県産財の産直で建てた価格破壊の自然住宅づくりと「第三種兼業農家」
としての四季の暮らし。そして、そこに突然起こったごみ処分場騒動や目の前の携帯
電話中継基地局建設の顛末。
(15) だまされないために――知るは難く行うは易し(孫文のことば)(安渓遊地
ありもしないことを恐れたり、できもしないことを信じているから不安になるので
す。いろいろな情報の海を泳ぎ切る力をつけましょう。
内容についてのお問い合わせは
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安渓 遊地
大学083-928-5496 (fax兼用)
〒753-8502 山口市桜畠3-2-1
山口県立大学国際文化学部
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