3 学会)土木学会等が緊急声明「想定外という言葉をつかうとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」RT @tiniasobu #genpatsu #hope #professional
2011/03/27
このサイトには、3学会ということばが何度かでてきます。
http://ankei.jp/yuji/?n=908 は、生態学会など生物系の3学会が上関現地の生物多様性保全を申し入れたもの。
http://ankei.jp/yuji/?n=869 は、植物学会などの老舗の生物系3学会の中国四国地区の集まりが山口であったときのもの。
以下は、土木系の3学会が、このたびの震災にあたっての共同声明をだしたものです。
http://committees.jsce.or.jp/2011quake/node/29
からの引用です。太字は、安渓の強調です。
投稿者: 事務局 投稿日時: 水, 2011-03-2
3 13:50
土木学会長・地盤工学会長・日本都市計画学会長 共同緊急声明
(社)土木学会 会長 阪田 憲次
(公益社団)地盤工学会 会長 日下
部 治
(社)日本都市計画学会 会長 岸井
隆幸
「東北関東大震災-希望に向けて英知の結集を-」
北国にもようやく春の訪れが感じられる頃、3月11日の昼下がり、突然の揺れと狂
暴な津波が襲来し、日本の故郷である東北地方を蹂躙し、関東地方など周辺地域にも
大きな爪あとを残した。そこで営まれていた人々の生活も思い出も、家とともになぎ
倒され、根こそぎ押し流された。そして、尊い、多くのいのちが失われた。深い悲し
みと喪失感は、わが国のみならず全世界に拡がった。
犠牲になられた方々に対し、衷心より冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様方
に対し、心よりお見舞いを申し上げたい。
現在、被災地において、寒さと生活物資の不足に苦しみながらも雄々しく立ち上が
ろうとされている被災者の皆様、それらの人々を支えて苦闘されている方々、特に、
原子力発電所において被害の拡大を防ぐため、自らの身の危険も顧みず献身されてい
る方々に対し、満腔の敬意と連帯の思いを表したい。われわれ国土や都市及び社会基
盤を専門とする技術者・計画者として、その列に加わり、この難局に立ち向かいたい。
この度の震災は、近年のわが国にとって例を見ない特徴を有するものであった。す
なわち、広域、大規模、壊滅的地域の存在、そして原発事故による状況の悪化である。
このような震災に対して、われわれ技術者・計画者集団としてなすべきことは多い。
まずは、震災の調査分析および今までに積み重ねてきた対策の再評価である。それは
より信頼性の高い基準や指針の構築につながるものである。次に、急がれる緊急復旧
への実行性のある提言及びどのようにして安心して住めるまちと国土経営の体系を築
いたらいいのかという恒久復興への提言、さらには国土の危機管理を念頭に置いた社
会システムの再編等である。それらは、やがてわが国を襲うことが予想されている、
東海、東南海、南海地震をはじめとする巨大地震への備えとなるべきものである。
今回の震災は、古今未曾有であり、想定外であると言われる。われわれが想定
外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない。このよ
うな巨大地震に対しては、先人がなされたように、自然の脅威に畏れの念を持ち、ハー
ド(防災施設)のみならずソフトも組み合せた対応という視点が重要であること
を、あらためて確認すべきである。また、当たり前のように享受してきた、電力、輸
送体系のマネジメントシステムの見直しもわれわれが取り組むべき課題であろう。そ
して、何よりも皆が待ち望む力強い地域の再生を実現しなければならない。
震災後10日が過ぎ、被災地にも、徐々にではあるが、復旧、復興への兆しが見え始
めたが、途は遠い。しかし、乗り越えられない困難はない。被災者の皆様の悲しみに
寄り添い、手を携えて難局に立ち向かいたい。そして、われわれ技術者・計画者集団、
関連する学協会も、その英知と経験を結集し、難局に立ち向かいたい。それらの営為
が、やがて希望につながると信じる。
以上で引用をおわりますが、
同じサイトから抜粋しておきます。5学会という動きもあるようなので。
5.東北地方太平洋沖地震被害調査連絡会の設置
1) 日本地震工学会、土木学会、日本建築学会、地盤工学会、日本機械学会の 5 学
会で東北
地方太平洋沖地震被害調査連絡会(以下、連絡会)を立ち上げる。適宜、構成員の拡充
を図る。設立:3 月 15日
○ 日本地震工学会:久保哲夫、東畑郁生、中埜良昭、鴫原毅 ○ 土木学会:川島一
彦、小長井一男、若松加寿江、古木守靖、片山功三
○ 日本建築学会:林康裕、平石久廣、腰原幹雄、真木康守
○ 地盤工学会:日下部治、安田進、戸塚弘 ○ 日本機械学会:藤田聡、高田一、森
下正樹、皆川佳祐、古屋治
2) 連絡会は事態がもう少し沈静化した段階で開催する。当面はメールで連絡し合
う。
3) 被害情報を学会間で共有できるように、各学会でHPを立ち上げ、これを相互に
引用する
ことにより相互に見られるようにする。海外からのアクセスも可能なように工夫する。
4) 学術調査が可能となるのはある程度の時間が経ってから(2週間程度?)と考えら
れる。
5) 連絡会では、学術被害調査のほか、合同報告会、報告書、海外からの調査団へ
の対応等
に関して協力しあう。
後半は、
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_earthquake3__20110326_23/story/20110326jcast2011291397/
からの引用でした。
このような学会の従来のありかたについて批判的な見解もありますので、引き続き掲
載いたします。
掲載者
安渓遊地(あんけい・ゆうじ)