2/19(土)特定領域科研費の研究会を本学で開催
2005/02/08
2/19)科研費の研究会のお世話をひきうけました
(うちの大学も、独立行政法人化したら、場所代が有料になるところでしょう
が、とりあえずは無料です)
アフリカ研究の仲間の小川了さんから
http://www.tufs.ac.jp/common/is/kenkyu/soran/htm/ogawa_ryo.htm
連絡があって、山口で、科研費の特定領域研究の大きいプロジェクトの分科会を
開きたいということになりました。
タイトルは「資源の分配と共有に関する人類学的統合領域の構築」
(代表:内堀基光)だそうです。
> 領域名
> 資源の分配と共有に関する人類学的統合領域の構築
> -象徴系と生態系の連関をとおして-
>
> 領域代表者
> 内堀 基光(東京外国語大学・アジア・アフリカ言語文化研究所・教授)
>
> 研究の概要
> 人類社会は象徴系資源と生態系資源という連関する二つの基盤のうえに成り
> 立っている。この連関の様相を実証的かつ 理論的に解明する人類学の新たな
> 統合領域を構築することによって、天然資源のみならず、人工的二次的物的資
> 源、さら には無形の知的・文化的資源をも包含する広義の「資源」の分配と
> 共有をもって人類社会の根底的機序とするという視座を 確立する。この基本
> 的視座の確立は、地域社会、国家、あるいは国家を超える広域の人間社会の変
> 容および適応という動 態過程を統一的に分析することを可能にする。逆にま
> た視座の有効性は、こうした動態分析によって保証される。本領域 は、人類
> 学に新たな可能性を拓くとともに、現代世界の周辺における動態的局面の根底
> 的解明を目指す。
>
> 研究期間
> (平成14年度~平成18年度)
大変に広汎な研究会で、次のような注文が出ているようですが、
いろいろな面白い研究が展開中のようです。
> 5.
> 審査部会における所見
> 「資源」の分配と共有という研究軸から象徴系と生態系を統合する「資源人
> 類学」という有効な枠組みにしたがって、それぞれの分野 の活動は順調に進
> められている。個別的成果には見るべきものがあるが、現時点では共通の問題
> 意識に基づいた研究の進展がみと められず、研究班のあいだの相互連携が不
> 足しているように思われる。特定領域研究としての意義を十分に意識した上で、
> 研究を統合していく努力と、「資源人類学」の理論的な体系化をめざしてい
> ただきたい。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/12/04120103/004/001.htm
今回は、以下のような計画です。安渓遊地も少しお話をさせていただくことに
なりました。見学先のアレンジなども貴子とともに、先日小川さんといっしょに
いたしました。
2004年2月18日(金)、山口市宮野を中心に見学
13時:湯田温泉、喜良久(KIRAKU)ホテル前からジャンボタクシーにて
出発
(1)飯田吹きガラス工房(宮野在)訪問・見学・討論
(2)「マロニエの森の会」の会員杉山氏の炭焼き窯訪問・見学・討論
(3)「藍場 田屋」訪問・見学・藍染め体験・討論
2004年2月19日(土)、山口県立大学大学院会議室にて研究会
(1)10:00-11:45 衣笠聡史氏(AA研、非常勤研究員)
「東アフリカ先史時代の石材利用について」
(2)13:00-14:45 石井洋子氏(東京都立大学、日本学術振興会特別研究員)
「国家の商品、人々の商品?━ケニアの資源開発をめぐる動態
的考察」
(3)15:00-16:45 立川陽仁氏(三重大学講師)
「アメリカ北西海岸先住民社会へのサケ漁業の導入」
(4)16:50-17:15 安渓遊地氏(山口県立大学教員)
コメント「山口の小生産物について」
中身は、世界もいろいろまわってみたけれど
「山口は日本一」がうそじゃない、というお話になるでしょう。
夕方、湯田温泉のホテル喜良久にて懇親会
2月20日(日)、山口市の女性起業家による講演、見学・討論
9時、ジャンボタクシーにて出発
(1)9:30-10:00 金子 愛氏(有限会社 net i 代表取締役)の講演
(2)10:00-10:30 近藤紀子氏(学生耕作隊事務局)の講演
(3)11:00-12:00 江川裕子氏、「ゆーたん」(ケーキ・Cafe)見学・討論
その後、ジャンボタクシーにて新山口駅へ。同駅で解散。
県立大の教職員、大学院生で、19日の研究会に参加してみたい方は安渓まで
申し出てください。
数人ならオブザーバーとして加わらせていただいても大丈夫なようです。
疑問の点は、メールで
ankei@fis.ypu.jp までお問い合わせください。