とくぢ)徳地学生工房への期待
2004/10/20
徳地学生工房への期待 安渓遊地
2004年6月に大学と徳地町との提携をということで、学長からの業務命令を
いただいた時に書いたメモです。
参加してくれている学生たちにも、町の担当者にもお示ししました。
徳地学生工房への期待 安渓遊地
背景
地域と大学が手をつな意味について、私は、次のように考えています。
「少子高齢化の荒波にもまれる大学、とくに地方の小規模大学は地域からあて
にされなくなったらおしまいです。地域の側も、若者がそこでのライフスタイ
ルに魅力を感じてくれなければ未来はありません。」(『やまぐちは日本一』
の冒頭のことば)
主人公は学生であり住民です
大学も自治体もコンサルタント会社も、それぞれの存在理由や、経営の目標が
あります。リーダーや構成員の意向もあるでしょう。
しかし、大学の主人公は学生です。地域の主人公は、(そこに骨を埋めるつも
りで真剣に生きている)地域住民です。その人たちの希望や生きる喜び・学ぶ
喜びこそが大切にされなければ、いかなる開発計画や提携のプランも無意味で
す。また、それぞれの組織を存続させる意味もない、と考えています。
目標
だから、いま県立大に在学中の学生のみなさんには、地域とふれあいながらい
きいきと学べて、「もう一度学ぶ機会があれば、またこの大学で」と思えるよ
うな取り組みを展開していただきたいと思います。後輩たちにとってもいい道
を開いてほしい。山口県内の他の地域にもお手本になるような動きを生み出し
てほしいのです。
地域の人たちには、学生がいることで何かが変わる、という実感をもっていた
だく機会があれば、と願っています。どこまで地域の若者を励まし、ともに歩
むことができるか、がその地域の将来を決定することでしょう。