![]()
毎日新聞)過疎についての電話インタビューをうけました
2007/07/23
毎日新聞から電話でインタビューをうけました。
いなかものを自認するわたしに国政レベルの話をふられたのでとまどいましたが
参院選がらみだったのですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/archive/news/2007/07/07/20070707ddlk35010268000c.html
やまぐち格差事情:07参院選/1 過疎 /山口
参院選の投票日まで3週間余。長期不況の影響で、所得格差や機会の不平等は依然
進行している。「美しい国」日本の実現を掲げる安倍首相のおひざ元、山口県も例外
ではない。過疎、失業、医師不足……。「格差」に苦悩する現場を歩いた。
◇都市優遇政策を見直し、地方の生活基盤整備を
杉林の山道をうねうね登っていくと、ぽっかり田畑が現れた。県東部の岩国市美川
町、東谷集落。6年前、住民の手で放棄農地約3ヘクタールを再生した「むらまち交
流・東谷さぬきパーク」だ。
美川地区は過疎地だ。70年代に鉱山が閉山し、1万を超えた人口は現在約150
0。細々と農業で暮らしていた東谷の住民も17戸から6戸に減った。平均年齢は6
9歳を超え、このままでは集落自体が消滅しかねない。
県内には19世帯以下で、65歳以上の住民が半数を超える「限界集落」が昨夏時
点で424カ所。6年前の参院選以降も年々増えている。
「人がいないと道も川も荒れるんです」と東谷の自治会長、三浦皓史さん(68)。
放棄農地には雑木が茂り、保水機能の低下を招く。クマやサル、カラスなど鳥獣が増
え、何より荒れていく風景に気持ちがすさむ。
これではいかんと放棄農地の再耕作に取り組んだ。01年、農水省の中山間地直接
支払い制度で年約30万円の交付を受け整備。耕作を再開した。米やソバを作り、そ
ば打ちや農業体験に年間延べ約200人の都市住民を招く。ただ、後継者不在はいか
んともしがたい。
近年、過疎地を巡る国の施策は「援助」から「自立支援」に重点を移した。自治体
の依存体質を改める効果はあったが、尻をたたくピッチの速さに「頑張っている自治
体も意欲をなくしてしまう」と悲鳴が上がる。参院選の各政党の政権公約でも、中山
間地の雇用100万人拡大をぶち上げる民主を除いては「自立的発展の支援」「都市
との対流」といった理念が並ぶ。
自身も山口市内の過疎地域に住む安渓遊地(あんけいゆうじ)山口県立大教授
(地域研究)は「都市の過密をそのままに地方の過疎だけどうにかしようとしても無
理がある」と人口が適度に分散する「適疎適密」に向けた努力を求める。「今の都市
優遇が続けば過密と過疎は更に進む。生活基盤の整備など条件さえ整えば田舎暮らし
を望む人もいるはずなのに」
票田となる都市部に比べ、過疎地への施策は常に後回しにされてきた。改善されつ
つあるものの、下水道普及率などもまだ低い。「政治家や官僚は1年でも過疎地で暮
らしてごらんなさい。どんなに冷たい切り捨てが行われているか分かる」。安渓教授
の言葉は、東谷の三浦さんの「集落の現実を見てほしい」という言葉と重なる。
東谷さぬきパークではもうすぐソバの種まきが始まる。体験会には都会の家族連れ
も訪れる。「魅力ある古里を守っていれば若い人が帰って来るかもしれん。だが、私
たちもあと何年できるか」。三浦さんの悩みは、超高齢化社会への対応や国土保全、
農業振興など、国の諸課題にも通じている。【取違剛】=つづく
〔山口版〕
毎日新聞 2007年7月7日


