奄美沖縄環境史資料集成)第25回地方出版文化特別賞@鳥取県 を受賞することになりました
2012/07/06
鹿児島で向原よしたか社長さんが知事選最後の追い込みにかかっている、南方新社
から電
話がありました。『奄美沖縄環境史資料集成』が、鳥取県の地方出版文化功労賞の特
別賞に選ばれるという知らせでした。
本の紹介は、→ http://ankei.jp/yuji/?n=1641
鳥取県は、恩師の伊谷純一郎先生の故郷であり、1993年に大山のふもとの東伯町(
当時)で1年間をすごした思い出の場所でもあります。とてもうれしくなつかしく思
います。
近頃書いた本からの鳥取暮らしの部分の引用です。http://ankei.jp/yuji/?n=1635
これがきっかけとなり、一九九三年には、鳥取県の大山のふもとの小さな村で一年
をすごして田畑を借りた。この年は、東北地方を中心に稲が大凶作となった年で、タ
イ米輸入で日本中がパニックになっている中、農薬も除草剤も化学肥料も使わない自
家製の、家族一年分の飯米を枕元に積み上げて寝るという、この上ない幸せを味わっ
た。有機栽培された稲は、冷害に強かったのである。
一度覚えた半農半Xあるいは、第三種兼業農家(農業収入をめざさない農的な暮ら
し)の楽しみは、その他のことには代え難く、山口に戻ってからも、つてを求めて田
を借り、山の中に土地を求めて地元の木で家を建て、自分の家のまわりの山の木を主
な熱源にして暮らすようになるまでには、それほどの大きなギャップはなかった(安
渓・安渓、一九九七)。
過去の受賞本には、中村哲さん『医者、用水路を拓く』や、渡辺京二さん『逝きし
世の面影』などがあり、たいへん光栄に思います。
http://www.bookin-tottori.co.jp/rekidai.html
賞の趣旨です
地方文化のバロメーターの一つともいわれる、地方での出版活動の重要性に目を向
けたブックインとっとり実行委員会では、1987年鳥取県で開催されたブックインとっ
とり´87「日本の出版文化展」いわゆる「本の国体」を機に「ブックインとっとり・
地方出版文化功労賞」を制定しました。
以来23年に亘って、地方と地方そして人と文化の交流を積み重ねてまいりました。
その結果今日では、地方出版への激励や奨励として貢献してきたことが全国から高く
評価されています。
毎年の事業として、その年の各県の代表的な地方出版物を一堂に集めて展示する「
ブックインとっとり・全国各地の本展」と、地方の出版活動のご苦労に対して鳥取県
民が選びそして贈る「地方出版文化功労賞」があります。