チェルノブイリ)事故の直前にあった直下型事故についての映像記録や、はじめの爆発から18時間後におこった再臨界についての証言
2009/06/16
YouTube の映像へのリンクなどが
http://www.denik-bise.blogspot.com/2008/07/blog-post_18.html
にまとめられています。
2009年6月9日には、最初の爆発の18時間後に再び臨界事故がおきて被害が拡大したというあらたな証言が毎日新聞で報道されました。
http://mainichi.jp/select/science/news/20090609k0000e040087000c.html
チェルノブイリ原発:「再臨界で事故拡大」安全担当者証言
旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故(86年4月26日)の際、最初の爆発から約18時間後に再び臨界事故が起こったと、当時の安全
担当者が証言した。壊れた原子炉の周辺に残っていた核燃料が、再び核分裂反応が持続する臨界状態となったという。過去最悪の原発事故で、被害が拡大した過
程を考える上で、注目されそうだ。
事故から23年がたつのを機に、京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)が、当時の核安全課副主任のニコライ・カルパン氏(62)=キエフ市在住=から聞き取り、回想記の執筆を依頼していた。
回想記によると、事故当日の朝、カルパン氏が発電所に駆けつけ制御室の計器を見ると、原子炉の核反
応のブレーキ役となる制御棒が半分しか挿入されていなかった。また、原子炉には中性子を吸収して核反応を抑制する原子「キセノン」があったが、この原子は
時間とともに減っていくことから、「このままだと臨界事故になる」と、反応を抑制する物質であるホウ素の投入を上司に進言。状況把握のためにヘリコプター
や装甲車の出動を提案したという。
カルパン氏は爆発事故から18時間後の臨界について「断続的な爆発音とともに火災が発生した。建屋の上部で内側からルビー色の光が立ち上がった。
それから光と炎がわきあがって、間欠泉のように揺らめいた」と説明した。この後にガンマ線量が10倍に増え、核分裂反応で放出される中性子線も検出された
とし、臨界事故だったと指摘している。また、臨界状態は約9時間続いたとした。中性子線は生物に有害で、被害を拡大させた可能性もある。
今中助教は「再臨界の指摘は重大だ。同時に、証言がどの程度確かなのか、事故全体の経過や他の証言との整合性を検討する必要がある」と話している。
回想記全文は、http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/karssh.pdfに掲載している。【大島秀利】
【ことば】臨界
原子核の分裂が連続して起こる状態。原発の燃料のウランは中性子が衝突すると核分裂し、新たに複数の中性子を放出する。それが周辺のウランとぶつ
かって連鎖反応し、エネルギーを出す。原子炉内では、生成される中性子を制御棒に吸収させて制御し、出力を調整している。制御が利かなくなった状態が臨界
事故。国内では99年9月、核燃料加工会社JCO東海事業所(茨城県)で、作業員2人が死亡する臨界事故が起きている。
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毎日新聞 2009年6月9日 14時56分(最終更新 6月9日 15時16分)
以上引用終わり
まだまだあの事故の真相をわれわれは知らされていません。
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