地域とのおつきあい)学生と大学が非難された時も、それをプラスにするように考えたいものです
2009/06/07
「地域が大学・地元が先生」という考え方からおこなっている授業で、学生たちとお出かけをして、地域の団体のみなさんと汗を流し、
山に登るというイベントに1泊2日で参加させていただきました。
下山してみたら、先頭を歩いていた学生(たまたま留学生でした)のことを激しくののしっておられる方がありました。
遅れて降りてきた安渓が事情を聞いてみると、
「山登りでは、元気な若者が高齢者や子供などが転んだりした時には背負ってでも降りてあげるべきであるのに、自分勝手に降りてくるとは非常識きわまりない。」
というお考えで、それからはずれた行動をとっていた、としてお腹立ちであることがわかりました。
実際は、山の中で地域の世話人のお一人が、「先におりてもいいよ」と許可したことから学生たちが地域の方々の一部とともに、降りてきたということであって、たまたま先頭を歩いていた学生には何の責任もなかったのですが、
大学からの学生コーディネーター役が二人で、「留学生でもあり、言葉の関係で指導がまだ行き届かないところもありますので」と釈明を試みました。
しかし、
「これまで、県立大学といえばたいしたものだと思っていたが、このことで、自分としては評価がだいぶ下がった!」と言われましたので、
大学について興味を寄せてくださる地域の方からのクレームですから、その時は事情はわかりませんでしたが、とりあえず
「ありがとうございます。今後きちんと指導いたします。」といって頭を45度ぐらいに下げておきました。
「ひどい大学だ、といいふらしてやる」ともおっしゃっていましたが、こういう方は、単純な誤解が解ければ熱心に応援してくださることが多いという経験があるものですから、
こうした出会いも大学としてはプラスにしていきたいな、と思ったしだいでした。もちろん、留学生やその他の学生へ心のケアも心がけます。
地域のみなさんのご指導・ご鞭撻に感謝しつつ
山口県立大学 国際文化学部 教授
安渓 遊地