沖縄やんばる)目をおおうばかりの森林破壊の報告が届きました
2009/01/31
yanbarunow-19
yanbarunow-01
yanbarunow-02
yanbarunow-03
yanbarunow-04
yanbarunow-05
yanbarunow-06
yanbarunow-07
yanbarunow-08
yanbarunow-09
yanbarunow-10
yanbarunow-11
yanbarunow-12
yanbarunow-13
yanbarunow-14
yanbarunow-15
yanbarunow-16
yanbarunow-17
yanbarunow-18
広島フィールドミュージアムの金井塚務さんから怒りのメールがとどきました。引用します。
やんばるの調査から戻りました。
皆伐された森林での再生状況と原生的自然との比較データの収集ができたのです
が、やんばるの破壊は限界を超えています。
エコツアーを実施できる状で況はなくなりつつあります。
国頭村の新村長は、これまでの破壊をやめ、自然の保全を目指す村政に180度転
換したとの噂も聞きますが、林道工事は一時中断しているものの中止されてもい
ませんし、計画は着々と進行していくようです。
楚州村道の工事も、いったん中止したものがいつの間にか再開され、掘削残土を
多くの沢に埋め、その付近にラン科植物を移植して保全策とするなど、あきれた
ものです。
地元NGOもそのあたりの認識に乏しく、常に行政とくんで条件闘争(交換条件)
に明け暮れているように見えます。
エコツアーで村おこしを考えるならば、森と海岸、沿岸の保全は待ったなしです。
とにかく、保護団体が大同団結して、保護活動に取り組めなければ、エコツアー
など絵に描いた餅に過ぎません。
オキナワウラジロガシの再生メカニズムと動物の暮らしとの関係を探ろうと努力
していますが、この樹種はきわめて皆伐や沢の埋め立てによる破壊にたいして弱
いように見えます。
母樹が消えれば、種の絶滅も必至です。
いったん皆伐した森には、イタジイは辛うじて萌芽更新によって再生はしてくる
ようですが、オキナワウラジロガシはだめなようです。
種子は乾燥に弱く、加えてほとんど、萌芽更新はできない樹種のように見受けら
れました。
詳しい話は、いずれどこかでしますが、とにかく破壊の規模は尋常ではありませ
ん。
ヤンバルクイナは安田周辺の豚舎で採餌するほかはなく、夜間は県道を越えて海
岸の絶壁の茂みで過ごさざるを得ない状況に追い込まれています。
そのことが、県道での轢死につながり、目撃例が増加している原因です。
マングースや交通事故は森林破壊の結果であって、速度規制やマングース駆除は
姑息な対処療法に過ぎません。
金井塚 務
広島フィールドミュージアム
http://www8.ocn.ne.jp/~miyajima/
細見谷に大規模林道はいらない
http://hosomidani.no-blog.jp/
HFMニュース
http://hosomidani.no-blog.jp/hfm/