Oさんからのメール)パレスチナ情報2~各国の態度、戦場でうまれる子どもたち~
2009/01/16
パレスチナの署名をと勧めてくれた Oさんから
第二弾のメールが届きました。
以下引用
こんにちは。私のブログより現状報告します。
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署名にご協力してくださったみなさん、この日記を読んでくれているみなさん。
いつもありがとうございます。
心強いメッセージをいただいて、みなさんのメッセージを、パレスチナ(ヨルダン川西岸)、ヨルダンにいる、一緒に闘っている友人たちに伝えました。
日本でも、世界中でも、イスラエルの攻撃の反対デモが起きています。
日本経済新聞の国際面、1月13日朝刊 から、各国の、ガザでのイスラエルによる侵攻についての反応です。
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国連人権理、イスラエル非難決議を採択 ガザに調査団派遣へ
【ジュネーブ=藤田剛】
国連人権理事会は12日の特別会合で、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの侵攻に対する非難決議を賛成多数で採択した。
決議は子供や女性を含め多数の犠牲者が出ており「イスラエルの軍事行動はパレスチナ人への深刻な人権侵害をもたらしている」と強く非難した。人権理事会は詳細を把握するため、今後ガザに緊急調査団を派遣する。
人権理事会を構成する47理事国のうち、アラブやアフリカ諸国など33カ国が非難決議に賛成した。カナダは「(パレスチナ側からイスラエルへの)ロケッ
ト攻撃が明確に盛り込まれていない」として反対に回り、日本や欧州諸国など13カ国も「バランスがとれていない」との理由で棄権した。イスラエルや同国を
擁護する米国は理事国でなく、投票権は持たない。
人権理事会は当初、全会一致での決議採択を目指していたが、調整に失敗した。棄権や反対した国が14カ国に上ったことで、決議の効果が損なわれる恐れもある。(01:05)
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これが、各国の対応です。
日本は、外務省情報では、中東の和平のためになんとかする、はやく終わるために、みたいなことを書いていたのに、「棄権」です。
「バランスがとれていない」との理由、がどういうバランスなのか私はわからないのですが。
基本的にメディアはガザの中に入れません。
なので、日本はイスラエル側からの情報がほとんどになりますが、JVC(日本国際ボランティアセンター)から現地の情報、医療支援のための募金などもでき
ますので、ご協力よろしくお願いします。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine /200812gaza.html#fromgaza
私も、署名活動とあわせて募金活動をしていこうと思っています。
それと、今日はイスラエルの攻撃が始まってから、20日です。
国連の建物と、病院3つが壊されましたね。
関連ニュース
http://english.aljazeera.net/
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2558480/3688646
UNRWA(国連パレスチナ難民救済機関ー私がボランティアをさせてもらっていたところです。)は封鎖されたガザの住民への物資供給など援助活動の中核を担っていますが、攻撃を受けて活動を一時停止しています。
以下asahi.comより
http://www.asahi.com/international/update/0115/TKY200901150241.html?ref=goo
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は15日、イスラエル入りし、オルメルト暫定首相らと会談。バラク国防相に対しては「強い抗議と怒り」を伝え、調
査を求めた。AFP通信によると、バラク氏は「重大な誤りだった」と謝罪したが、オルメルト氏は潘氏に対し「ハマスが国連の敷地内から攻撃したから砲撃し
た」と説明、攻撃を正当化した。
潘氏はリブニ外相に国連安保理決議をふまえ即時停戦を求めたが、リブニ氏は「いつ、どのように大規模な攻撃を停止するかは我々が決める」と述べるにとどまった。
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これだけ国際的に避難をされているのに、イスラエルは攻撃をまだやめようとしないどころか、激化しています。
今までに亡くなった方は、1100人にののぼります。
たった20日で。
下の映像は、戦時中にガザでうまれた赤ちゃんです。
http://www.youtube.com/watch?v=RJaxPtoCGZM&feature=channel
外に出るのが危険で、病院に来るのはとても大変で、来るが遅れたために状態が悪化した赤ちゃんもたくさんいます。
Mohamedのお母さんSaffaは、出産後一度も赤ちゃんに会えていません。
外は攻撃が続いているため、危なくて出られないからです。(映像の中でも、空爆の音がきこえます。)
サファは言いました。
「私は、彼を私のもとで、抱きたい、あやしたい、キスしたい・・・。
あの、質問があるんです。
これは、世界中のお母さんがしていることではないでしょうか?
私ができないのは、私がパレスチナ人だからでしょうか?」
Mohamedは、出生後、酸欠状態だったため、完全には回復はできないかもしれない、といわれました。
ガザにいる4万人いる妊婦さんは、家から病院にかかることができません。
それは、イスラエルによる猛攻撃により、けが人が多く出ており、さらに薬などの物資も滞っており、病院はパンク状態だからです。
今回攻撃された病院には、どんないのちがあったのでしょうか。
亡くなった1000人以上のうち、30%がこどもです。
BBCより http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7828884.stm
もちろん、指摘があったように、子どもなら、女性ならだめで、軍人だったら死んでもよいのか?という感じのことをいわれましたが、
そうではないです。
けれど。
純粋で多感な子どもたちが、いま、どんな気持ちで、人が殺されていく世界をみているのだろうか。
今後、どのような生き方をするのだろうか。
せめて、この戦時中にうまれた貴重ないのちが、のびのびと生きられますように。
そのためにも、攻撃がはやく終わり、ガザの封鎖も解除され、いのちが生き延びるのに必要な物資が届きますように、と願います。
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ちなみに、イスラエル兵の中でも兵役を拒否する人もいます。
イスラエル国内でも反対デモがおこっているように、すべてのイスラエル人が殺戮を望んでいるわけではないのです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-14/2009011407_01_0.html
でも反対に、今回の病院の攻撃に関して、こんな発言がみられています。
Israeli MP and leader Avigdor Liberman stated that ”Gaza has to be
erased from the map by nuclear bombs, like what Americans used in
Hiroshima and Nagasaki.”
つまり、
「ガザは核兵器によって、地図上から消されなければならない。アメリカが広島と長崎にしたようにね。」
と、MP(イスラエルの政党のことだと思う)の党首である、リバーマンさんがいいましたよ、っていう記事です。
http://sabbah.biz/mt/archives/2009/01/14/kawther-salam-warning-israel-plans-to-strike-gaza-hospitals/
さて、このひとは戦場に行くんでしょうか?いかないですね。
ちなみに、パレスチナのひとが次々と亡くなっていく中、ここ数日間、イスラエル側の死者は報告されていないそうです。