上関)自然の権利訴訟についての新聞報道(12/3追加)
2008/12/03
12/3 ニュース追加しました。
新聞各社が書いてくれています。12月2日の夕方のニュースでも流れたようです。
(最後の記事の知事発言に関連して)
知事さん、訴状の内容は、すぐにはおわかりにならないでしょうけれど、このHPにものせていますから、優秀なスタッフのみなさまと、できるだけ勉強されてくださいねー。おねがいします。
以下引用です。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20081203ddlk35040554000c.html
上関原発建設計画:埋め立て取り消し訴訟 漁民ら「貴重な海つぶすな」 /山口
上関町長島での原発計画を巡り、県が中国電力に許可した公有水面埋め立て免許の取り消しを求める二つの訴訟が、2日、山口地裁であった。小型イルカ「スナメリ」などを原告として一緒に提訴した環境保護団体のメンバーらはこの日、山口市で記者会見し「貴重な海をつぶす知事の判断は大きな誤り」などと訴えた。【藤沢美由紀、近藤聡司】
「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)など2団体のメンバーや祝島の島民ら111人。建設予定地付近のスナメリやカンムリウミスズメなど生物6種も「長島の豊かな生態系の象徴」として原告に加えた。
会見で高島代表は、「中国電力の環境影響調査は希少生物が見落とされ、生態系全体への考察がないなど不十分にもかかわらず、県は許可を出した」と説明。生物を原告に加えたことについて「人は生物と互いに支え合って環境を享受している」と述べた。
高島代表らは午後、県庁を訪れ、埋め立ての取り消しを求める署名約1万5000人分を渡した。10月には約7万人分を提出している。
一方、同町祝島の漁民74人による取り消し訴訟の第1回口頭弁論もこの日、同地裁(飯田恭示裁判長)であった。口頭弁論では原告を代表し「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸貞夫代表(58)が意見陳述。ヤズ(ブリの若魚)の好漁場だと指摘し「11月下旬から祝島の漁船が多数操業している。一度確認してほしい」と訴えた。閉廷後の会見でも「1隻でヤズが何十キロと水揚げされ、島が活気づく。それに代わる漁場は他になく裁判の他、さまざまな手段で漁場を守りたい」と話した。
次回の口頭弁論(09年3月10日)で、県側が具体的に反論する。
〔山口版〕
毎日新聞 2008年12月3日 地方版
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081202-OYT1T00503.htm?from=main2
原告にカンムリウミスズメら加える…山口の反原発訴訟
山口県上関町で中国電力が計画している原発建設に反対している市民団体「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)や住民が2日、国の天然記念物・カンムリウミスズメ(鳥類)など、建設予定地周辺の野生生物を原告に加え、二井関成知事を相手に、中国電力に交付した公有水面埋め立て免許の取り消しを求める訴訟を山口地裁に起こした。
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原告は、同会メンバーら111人と、カンムリウミスズメやスナメリ(小型イルカ)、ナメクジウオ(脊索(せきさく)動物)、ヤシマイシン近似種(貝類)、ナガシマツボ(同)、スギモク(海藻)の6種類。
訴状によると、原告は人間が自然の価値を代弁して環境を守る「自然の権利」を主張。埋め立てで海の環境が破壊され、原発が海水を取水・排水することで、海中の微生物が死滅し、海水温が上昇するなどして生態系に打撃を与えると指摘。
中国電力の環境影響評価書には、野生生物への影響について十分な検討がなく、過小に評価されているにもかかわらず、二井知事が中国電力に公有水面埋め立て免許を交付したのは違法、などとしている。
(2008年12月2日15時43分 読売新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812020230.html
ウミスズメを原告に提訴 ’08/12/2
山口県上関町で原発建設を計画する中国電力に県が交付した公有水面埋め立て免許の取り消しを求め、計画に反対する住民グループ「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は2日、建設予定地周辺海域に生息するスナメリ、海鳥カンムリウミスズメなど計6種類の野生動物を原告に加えた訴訟を山口地裁に起こした。
野生生物の保護を人が代弁する「自然の権利」訴訟の一つ。原告は、野生生物▽守る会、上関原発を建てさせない祝島島民の会(山戸貞夫代表)の2団体▽国内で自然保護活動をする支援者や同町祝島住民ら111人。
訴状などによると、県は10月22日、中電に同町長島沖の海面を用地造成のため埋め立てる免許を交付。原告側は、国内の原発計画で初めて内海への立地を予定し、海洋生態系に打撃を与える危険性が高いと主張した。
【写真説明】上関原発の公有水面埋め立て免許の取り消しを求める訴訟を起こすため、山口地裁に入る原告
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120201000178.html
原発反対でウミスズメ原告に 山口県上関町の住民
中国電力が山口県上関町で計画中の上関原発をめぐり、反対派住民が2日、建設予定地の海の埋め立ては周辺海域の生態系に悪影響を及ぼすとして、国の天然記念物カンムリウミスズメなど計6種の野生生物を原告に加え、県による埋め立て免許取り消しを求め山口地裁に提訴した。
訴状によると、人が自然の権利を代弁する「自然の権利」訴訟の1つで、野生生物は生態系の象徴。住民側弁護士によると、同種訴訟には国営諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐる「ムツゴロウ訴訟」などがあるが、野生生物などが原告と認められた判例はない。
住民らは、中国電力の環境影響評価は生物への影響をあまりにも過小にみており、県の埋め立て許可は公有水面埋立法に違反するなどと主張している。
山口県は10月、中国電力から申請されていた埋め立てを許可した。
2008/12/02 09:30 【共同通信】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/63231
なぜ免許 県に憤り 上関埋め立て取り消し求め提訴 原発反対派 自然の権利主張
2008年12月3日 09:55 カテゴリー:九州・山口 > 山口
「瀬戸内海の息の根を止める埋め立てをさせてはならない」‐上関町の原発建設問題で中国電力に対し県が出した海の埋め立て免許取り消しを求め、カンムリウミスズメなど希少な生物を原告として自然の権利訴訟を提訴した市民団体。2日、山口市内で行われた会見で予定地周辺の自然の豊かさを訴える一方、県に対する憤りを新たにした。
原告には、希少生物のほか、地元自然保護団体の長島の自然を守る会、上関原発を建てさせない祝島島民の会が加わり、全国から賛同した110人の委任状も添えられた。
原告の1人で地元自然保護団体、長島の自然を守る会の高島美登里代表は会見で「中国電力の環境アセスメントは法改正前の駆け込みで不十分なもの。それに基づいた埋め立て申請を受理し、免許を出した知事の姿勢に非常に憤りを感じる」と述べた。
提訴と同時に、訴訟を学術的に支援するため、上関自然の権利裁判を応援する研究者の会(世話人=安渓遊地・県立大教授)も、全国の研究者約20人で設立された。
●内容よくわからない
▼二井関成知事のコメント 現段階では訴状の内容がよくわからないのでコメントできない。県としては今後、訴えの内容を十分把握した上で適切に対応したい。
=2008/12/03付 西日本新聞朝刊=