現代GP)飛び豚日記vol.2
2008/10/08
跳ばない豚はただの豚 を合い言葉に進めている、現代GP・地域活性化のコーディネータの日記が届きました。
飛び豚日記vol.2
2008年5月7日(水)山口県立大学で、地域共生センターと文部科学省支援事業現代GP(地域)共催の、いま「お金」について考える-景気も石油も環境もつながっている!という題目で、講演会・映画上映会・座談会を開催致しました。
講演会は朝、夕方、夜の3部で構成されており、朝の部は、未来バンクの田中優さんによる講演会「わたし達の貯金が世界を壊す?-おカネで世界を変える方法」、夕方の部はドキュメンタリー映画監督の西山正啓さんの映画「貧者の一灯-子や孫に語り継ぐ闘い」、夜の部は、田中優さんと自然菓子工房・欧舌の大下充億さんによる対談「半農半Xの楽しみ-ワークシェアリングと地域自給の可能性を求めて」と、2度と味わえないと言っても過言ではない、とても豪華な1日でした。
朝の部は公開講座「環境問題」の授業で、もともと受講生が約50名います。今回の講演会はA先生がホームページでお知らせする他、新聞にも掲載されました。さらには田中優さんの講演が聞けるということで、クチコミで話題が拡がり平日の昼間にもかかわらず地域の方がなんと100名近く来られました。
田中さんはご自分のことを「データマニア」と言われていましたが、本当にデータがしっかりしていて、田中さんのお話は説得力があり、具体的な数値で示されるととてもわかりやすかったです。また、数値だけ見ると、地球温暖化についてもとても絶望的になりますが、その原因や私たちがマスメディアから得ている情報と実際のデータの違いのからくりも示して下さるので、どこをどのように改善するべきかがわかり、私にも出来ることが沢山あるし、まだまだ環境への対策方法もあるのだと明るい気持ちになりました。
西山監督の映画は岩国の米軍基地再編問題を、国と地方の問題、お金の問題、過疎高齢化、農業離れ等様々な角度で描かれており、多くの地方での問題はその内側を知るとどれも上記の問題が含まれていることに気づかされます。中央に人が集中し、地方は過疎高齢化する。企業、農・林・水産業も高齢化の為衰退し、財政的にも困難になり、多くの地域で嫌がられる国の事業(基地問題、ゴミ処理場問題等、発電所問題等)においてどのようにお金が動いているのか、国や県が地域の人々にどう説明しているのか疑問が多く残ります。
大下さんは田布施で自然菓子工房・欧舌というお菓子屋さんを経営する傍ら、野菜、小麦も栽培されるお百姓さんです。ご自分ではお菓子屋さんが副業とお話されていました。まさに半農半菓な生活で、とても憧れます。ご自分の若い頃の写真を皆さんに見せてくださいましたが、今からは想像できないほどイケイケな感じでした。ボランティアで行ったアフリカでの人々の暮らしの中に、今までお金を出して欲しいものを買っても満たされなかった部分が満たされたと話されていました。
3人の方からお金のとりまく問題、多くの問題を解決するために私たち自身がお金の使い方を考えることができること。自分の生活を見直すとお金に頼らない方法が多くあることがわかりました。
すばらしい講演を聴講し、私は将来コミュニティートレードが可能な社会になるといいなと思いました。そのためにも、自分のお金の使い道をよく考えなければいけないとおもいました。
飛び子豚S