12/7) 「消えた鎮守の森・第二部~岩国くんはへこたれない!」を見た若者たちの感想
2007/12/09
西山正啓監督をお迎えして、2度実施した上映会http://ankei.jp/yuji/?n=414
の2日目のものについての若者の感想が集まりました。
無記名・順不同で掲載します。末尾に卒業生からのメッセージも掲載しました。
○私は今まで岩国の基地問題については全く考えたことがなかったのですが、今回
映画を見て初めて知ることが多くて驚きました。と同時に、住民の声をきちんと聞か
ない県や政府に腹が立ちました。この映画を見てなんとか住民の人達に頑張ってもらっ
て米軍のための住宅が建つことだけは避けて欲しいです。そうしないと次から次へと
米軍の方が入って来られたら岩国市は米軍だらけになって本当にアメリカになってし
まうと思います。そうはなってほしくないので山口県に住んでいる私達にも何かでき
ることがあれば協力してあげたいと思いました。
○映画の最後の方で愛宕山の昔の風景が映し出されたとき、今はもうこの風景は見
れないんだなぁと思うとすごく悲しくなりました。すぐ隣りにあのような場所が作ら
れるなんてなかなか想像できません。付近の住民はとても迷惑してきたのに政府は前
に言っていたことと実際の工事内容とが異なっているし、山口県の役人が全く地域住
民の意見を聞いてくれていないことが信じられませんでした。
○岩国の問題をこんなに近く感じたことはありませんでした。森を奪われた住民の
気持ちを考えるとても苦しくなりました。
○岩国の問題は日本が抱えている問題でもあるのではないかと思いました。何もか
も、アメリカの言う通りにせざるを得ない現状は非常に不快に思います。
○岩国であんなことが起こっていること、全然知りませんでした。自分たちのため
にやったことなのに、実は米軍のためで、しかも米軍はあまり興味がないみたいな内
容でしたよね?あんまりだと思いました。
○同じ県に住んでいるのに、岩国のことは何も知らないんだなと感じました。ニュー
スではよく目にしますが、他人事のように思っていました。アメリカの力は大きく、
日本政府もそれの言いなりになってしまうのかもしれませんが、国は住民の意見をもっ
と聞くべきだと思います。
○岩国でも米軍基地によって苦しめられていることを初めてしりました。長崎でも
佐世保基地で米軍の原子力空母の受け入れを反対する運動が起きていましたが、結局
住民の意見が聞き届けられることなく入港していたことを、地元にいた時にニュース
で見たような覚えがあります。日本の政府は、どこかアメリカに媚びているところが
あるように思われるのはしょうがないことだと思います。住民の意見も多少は反映し
てほしいとも思いました。
○岩国で起こっている事態を今日初めて知りました。テレビで見ていると、実感が
あまりもてませんが、今日の授業で、岩国の人たちの状況や、反対する人たちの気持
ちが伝わってきました。関心を持つことでもっと視野を広げないといけないなと感じ
ました。また、住民選挙の重要性を改めて感じました。自分の意思表示をすることの
できる大切な権利だと思いました。選挙にはちゃんと行こうと思いました。
○同じ山口県なのに普段生活をしていて、「米軍」を感じることはあまりありませ
んでした。もっとこの問題に関心を持たなければいけないと思いました。戦争がなく
なれば、みんなが苦しむことはないのに・・・と思いました。
○テレビで見るどのドキュメンタリー番組よりも、リアルに「いま」が伝わってき
た。すごくきれいに咲いていた桜の木が今はあの山にない。地元の住民の声が届く日
は来るのだろうか。
卒業生が、授業にきてくれました。感想メールをご本人の許可を得て以下に転載し
ます。
○今日は、先生の授業に参加できてとても良かったです。
今まで、話に聞いたり、インターネットで見ていたりしていた岩国問題ですが、
このドキュメンタリーをみて、ぐっと身近な問題に感じました。
映画の中で、気になったのは、映画の中にほとんど20代、30代の人が見られなかっ
たことです。
選挙の投票率は20代が20パーセント、70代が70パーセントということを聞い
たことがありますが、
このことと通じるものを感じました。
恥ずかしいことですが、
私は最近まで、政治はややこしくて、色気がなく、くだらない事ばかりするからと、
興味をもっていませんでした。
けれど、岩国、上関、六ヶ所村、イラク、ウイグル(先生のHPで拝見しましたが、
とてもショックでしばらく呆然となりました。)、フィリピンの問題等、
を知っていくうちに、政治に関心を向けたり、よく調べて選挙に行ったりすることは、
その問題に対して個人的に何か行動するのと同じように意味のあることだと、ようや
く思うようになりました。
オレンジ色の服を着た副自治会長の女性(お名前を忘れました。←福田雅美さんで
す)が、
「私は、今はこうしているけれど、愛宕山開発が始まる時、毎日の生活で一杯で関心
を向けていなかった。若い人達にもっと関心をもってほしい。」
とおっしゃっていたこと、住民投票の様子を見たことが、よりその気持ちを引き締め
ました。
すこしづつ勉強していきます。
国のやることに目をひからせている20代の投票率がもっとふえたら、政治も変わっ
て来るように思います。
それから、
岩国くんは確かにいじめられていますが、騒音問題以外に利益があるとして開発を進
めたという面も感じました。
森はそのことで痛めつけられたと思います。
愛宕山が、米軍の住宅地にされず、開発せず、もとの森に戻ることを思います。
今日は、どうもありがとうございました。