自転車再生)07/2/22朝日新聞に載りました
2007/02/24
朝日新聞の山下知子記者が取材してくれました。
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000702220004
からの引用です。
放置自転車に第2の人生/県立大生が再生
2007年02月22日
大学内に放置された自転車のリサイクルに県立大(山口市)の学生たちが取り組ん
でいる。昨年10月から始め、これまでに10台をよみがえらせた。4月、新しくやっ
てくる留学生に貸し出す。
学内では毎年、卒業生が置いていったとみられる放置自転車が約60台出る。2ト
ントラック2台分。処理代は10万円近くにのぼる。「もったいない。何とかしよう」
と、国際文化学部の安渓遊地(あんけい ゆうじ)教授(地域研究・文化人類学)が
担当する授業時間を使い、学生と作業を始めた。
留学生を含む1~3年生13人が取り組んでいるが、自転車の修理経験は皆ほとん
どない。「父親が直しているのを見ていた」という中国人留学生が市内の自転車修理
のプロに教わり、仲間に伝えた。
授業は毎週火曜日。構内の自転車置き場の一角で、まず壊れた個所を点検し、1台
ずつカルテを作った。大学から出た10万円で交換タイヤや部品をそろえ、プロから
贈られた修理道具を使う。最初は道具の使い方すらわからず、エプロンと軍手を真っ
黒にしながら試行錯誤を続け、3カ月で10台を再生した。
授業は1月で終了。2年生の中国人留学生は「日本はゴミが多い。放置自転車はもっ
たいない。環境についていろいろ考えた」。1年生の日本人学生は「使えなくなった
ものを時間と頭を使って再び使えるようにする。本当の意味での物の大切さがわかっ
た」と感想を寄せた。
安渓教授は「放置自転車はアパートなどにもあるはず。この授業が地域との結びつ
きに発展していったら」と話す。来年度も続けていくという。