エンブリー)須恵村の記録から80周年の記念シンポジウム(2016年)
2023/10/01
熊本県の須恵村(現、あさぎり町)に1年間滞在して、文化人類学の記録を残したジョン・エンブリー
をご存じですか。彼の作品は、以下で原文を読むことができます。
https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.274734
ウィキペディア「ジョン・エンブリー」によると、以下のように高く評価される研究です。
生態学者の今西錦司は、奈良県平野村の農村調査をまとめた『村と人間』の序で、「本書は『スエムラ』をモデルにしたものではない」としながらも、同じインテンシヴ・メソッドを用いており、「一村の全貌をつたえるという点で、『スエムラ』の向うを張るようなものは、まだきわめてわずかしかない」と評している。
戦後に須恵村を調査した民俗学者の牛島盛光は、『須恵村』の書評の中で『菊と刀』と比較して「ジックリ腰を日本農家に下され、文献はあく迄も第二義的に取扱われた『須恵村』の中に、より深い日本人への愛情を感得することが出来る」と評し、「訳書出版の順序としては『菊と刀』より先に出るべき名著である」とした。
私が兄として敬愛する ソウル大学校名誉教授の 全京秀 ( Chun Kyung-soo ) 先生が、現地で発表された80年の記念のシンポジウムに関するメモです。
田中一彦さんの訳業を紹介する新聞記事を付け加えます。
安渓遊地
エンブリー・人吉新聞20161221.pdf (3,405KB)
エンブリー・熊本日日新聞20161222.pdf (281KB)