# 田中優 さんから緊急拡散希望)「 #偽装 #停電 の夏」をくいとめよう――私が電力会社ならこうする RT @tiniasobu
2012/05/06
2008年5月に、山口県立大学に講演にきてくださった田中優さんのメルマガを共有します。(http://ankei.jp/yuji/?n=488)
以下引用です。
田中優の“持続する志”
優さんメルマガ 第125号
2012.5.5発行
★今回のメルマガは特に転送転載して頂きたいです!
1人でも多くの方へ拡散をお願いいたします。
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<緊急拡散希望!>
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◇■ 田中優より ■◇
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■「偽装停電の夏」をくいとめよう
5月5日の今日、北海道電力の泊原発が停止し、42年ぶりに原発の稼働していない
日を迎えた。
うれしい日に申し訳ないのだが、この先の不安を伝えたい。
ぼくとしては珍しく、拡散してほしい話だ。
何かというと「偽装停電」の不安だ。市民が「原発なしでも電気は足りる」と言っ
ている最中、
停電させるのは「やっぱり原発が必要なんだ」というPRに使える。
電力会社と政府は、去年も「計画停電」を偽装した。
その前に「需給調整契約*」を使って大口契約者の電気を止めれば足りたのに、そ
れをしなかった。
しかもピークの出ない土日や平日の夜間、街路灯まで消した。
これは偽装だろう。そこまでする人たちが、この「原発は不可欠」と訴えたいこの
タイミングを
逃すだろうか?
もともと家庭の電気消費は少ない。2010年で年間わずか22%にすぎない。
しかも足りなくなるのはピーク消費のある、ごく一時的だけだ。
ピーク時の「夏場・平日・日中」は、家庭の三分の二は不在で、ピークの電気消費
に対する
家庭消費の割合は1割にすぎないのだ。
だからそもそも家庭の問題ではない。節電すべきなのは事業者なのだ。
しかし大阪市の橋下市長はすでに、
「産業には影響を与えず、家庭に冷房の温度設定など負担をお願いすることになる。
安全は
そこそこでも快適な生活を望むのか、不便な生活を受け入れるか、二つに一つだ」と
話し、
大飯原発3、4号機を再稼働の問題を、人々のライフスタイルの問題にすり替えてい
る。
それは橋下が2月に経産省や民主党幹部と隠密裏に意見交換した後のことだ。
とっくに橋下は心変わりをしている。
偽装停電させれば、人々の「原発必要神話」は復活する。なんとステキなプランだ
ろうか。
電気消費の半分を占める上位200社は守られて、中小零細では停電して、コンピュー
タの重要な
データを失う。しかし原発で豊かになるのは200社の側なのだから、これは魅力的な
作戦ではないか。
ぼく自身、その問題があるので、無制限に「原発なしでも電気は足りる」とは言っ
て来なかった。
「こうすれば足りる」と、具体的な節電策やら料金設定やらを提案してきたのはそれ
が理由だ。
日本の電力業界は信用に値しない。日本でなら偽装は可能だと思う。他の先進国より
はるかに情報が
公開されておらず、昨年の「計画停電偽装」の実績もあるのだ。日本で隠しおおせる
可能性は高い。
ピーク時に電気が足りてしまう危険性は大きく四つある。
1.揚水発電の緊急電力
2.他の電力会社からの融通
3.電力需給調整契約
4.自家発電などの余剰電力 だ。
ぼくが電力会社だったらこうする。
まず、揚水発電所が使えないようにするために発電所の稼働数を減らす。揚水発電
は単なる
バッテリーだから、前日までの電気があれば貯めておけば足りてしまう。ここに水を
貯めて
おく余裕はなかった、夜間の深夜電気に余裕がなかったと言っておけばいい。すでに
関電は
使うことのできる緊急用の老朽化した火力発電所は一基だけだと発表済みだから、こ
の点は
カバーできている。
次に、他の電力の融通を受けない仕組みにすることが大事だ。関西電力は、実は中
電・
北陸電力・中国電力と送電線がつながっていて、余剰電力を受け取りやすい位置にあ
る。
実際には、この融通電力は非常に高くつくことが問題だ。「受け取るより原発を動か
したい」
のが再稼働を求める本音だ。だから他の電力会社もひっ迫していることにする。
それはすでに各社発表済だ。
三つ目に大口の大手会社に協力してもらい、停電しない根拠とされてしまう「電力
需給
調整契約」を結んでおく。東京電力はこれで計画停電を避けられたはずのに、それを
せずに
計画停電を実行した。ばれないならそのままでもいいかもしれない。でも万が一のこ
とを
考えて契約数を増やして、「大口の大会社も努力してくれているんです」と主張でき
る
ようにしておく。
四つ目に大企業が持っている自家発電を頼れないものにする。これは電力会社以外
の
電気を買い取る実績になるからもともとしたくない。東京電力もしなかった。とすれ
ば
「系統が不安定になる(電圧が不安定になる)」とでも言っておけばいいかもしれない。
もしくは邪魔になる自家発電を停止させるのがいいかもしれない。「自家発電電気の
ひっ迫」
や「緊急時の発電機は不安定」と言っておけばいいかもしれない。
そして偽装停電させる。中小零細企業は特にバックアップ電源を持っていないから、
当然騒ぐだろう。「どうしてくれるんだ、市民がバカみたいに原発なしでも電気は足
りると
騒いだ結果、我々の業務には大きな被害が出た(実際に大きな被害が発生するだろう)
。
やっぱり原発なしでは雇用も守れない、原発再稼働は生命線だ」と怒りだす。
しめしめ、これで原発は当分不滅のものになる。
これが偽装停電のシナリオだ。橋下市長は上に見たようにすでに主張を変え、現実
には関係のない「市民のライフスタイル論」に責任をなすりつけている。すでに大阪
市を
手伝っている市民活動家は梯子を外されている。彼らの面子に配慮したりはしないだ
ろう。
このことを多くの人たちに知らせてほしいのだ。もちろんテレビも新聞もあてには
できない。
後になってから「検証」なんて言うだけだ。
しかし今の私たち市民には、インターネットとSNSがある。彼らが偽装停電ができ
なくなる
くらいに多くの人に知らせよう。ここは市民の伝達力と、原子力マフィアの伝達力の
勝負になる。
もちろん彼らの方が物量ともに圧倒的だ。しかし市民の小さな伝達が何度も繰り返し
行われることで、
彼らの偽装停電を止められることになるかもしれない。
可能ならチュニジアのジャスミン革命のような伝達力を持って、彼らのもくろみを
失敗させよう!
* 「需給調整契約」とは、大口企業の電気代を割安にする代わりに、電力需給がひっ
迫した際に、
電気利用の削減義務を負う契約。具体的には数時間前に連絡を受けて、工場を止めた
り、冷房を
切ったりする義務を負う代わり、電気料金を安くしてもらう契約。
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◇■ 5月(前半)講演会情報 ■◇
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5月12日(土) 受付 13:30~ 講演 14:00~16:00
会場 相模原市民会館 第一会議室(3F)(神奈川県 ・ 相模原市)
「未来は選べる!~優さんの環境塾~」
参加費 前売 800円 当日 999円 学生 500円
主催 次の世代のための九条の会
市川 042-760-3066 猪口 080-5446-8519 柴田 090-9312-3721 林 090-64
589-3739
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5月15日(火) 開場 9:30 講演10:00~12:00
会場 町田市民フォーラム ホール (東京・町田市)
(JR横浜線町田駅徒歩5分、小田急線町田駅徒歩8分)サウスフロントタワー3
F
「原発?再生可能エネルギー?これからのエネルギーとくらしのはなし」
参加費 無料
主催・問合せ・申込 コープとうきょう参加とネットワーク推進室TEL 03-3382-56
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★その他講演会情報→ http://www.tanakayu.com/calendar.html
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