現場からの声)原子力発電所で働いていた技術者の証言集 #genpatsu #narratives #gijutsusha RT @tiniasobu
2011/04/07
原子力発電所で働いていた技術者の証言
原発の設計・施工のほんとうの現場のようすは、なかなか分からないものですが、
現場の技術者たちが重い口を開いて語ってくれています。その勇気に感謝するととも
に、その声に学びたいとおもいます。ほかにもおられましたら、お教えください。
◎圧力容器の設計者だった田中三彦さん
田中三彦著、1990『原発はなぜ危険か―元設計技師の証言』岩波新書
チェルノブイリの事故が世界に大きな衝撃を与えたにもかかわらず,日本の原発政
策には何の変化も見られない.日本の原発ははたして安全なのだろうか.原発の心臓
部である圧力容器の設計に携わった著者が,自ら体験した製造中の重大事故を紹介し,
現在運転中の原発の問題点をえぐり出すとともに,脱原発のための条件を探る.
◎GE技術者・菊地洋一さん
講演
;
;「命はほんとうに輝いている」
http://www.stop-hamaoka.com/kikuchi/kikuchi2.html
1941年岩手県釜石氏生まれ。1961年日大(短)卒業後、建築コンサルタントとして様々
な建築設計に携わる。

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; 1973年3月~1980年6月の7年4ケ月、米国の原発関連会社GETSCO(=G
E)の原子力事業部極東東京支社企画工程管理スペシャリストとして東海原発2号、福
島第1原発6号機の建設に広く関わる。
;
;各セクションの調整、日立、
東芝、IHI、ゼネコン等のスケジュールチェック、米本社への現場報告書の作成。古
い原子炉内改造工事の安全管理者の仕事を終え退社。
◎ 現場の親方として作業にあたった平井憲夫さん
「原発がどんなものか知ってほしい」
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page20
1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター
代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原
発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
◎東芝社員として格納容器の設計をした後藤政志さん
北海道新聞の記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/280370.html
「会社はコスト優先」 原発の元技術者ら ネットで自己批判
(03/23 06:55)
(写真)「原発の危険を語るのは、技術屋の最低限の節操」と日本外国特派員協会で
訴える後藤さん=15日、東京都内
東京電力福島原発を造った大手重電の元技術者たちが事故発生以来、インターネッ
ト放送などで自己批判と原発政策の告発を続けている。
「もっと声を大にして言い続けるべきだった」。東芝で放射能を閉じこめる原子炉
格納容器の耐性研究グループ長だった後藤政志さん(61)は話す。 1979年の
米国スリーマイル原発事故などで、格納容器内が異常に高圧になるとわかり、放射能
物質ごと大気に放出する弁を付ける事になった。
「フランスは、内圧が上がりにくく、放射能物質が漏れにくい巨大なフィルター付
き格納容器を造った。われわれも必要、と議論したが、会社は不採用。コストだなと
思った」と後藤さんは言う。
「高台に建てたり、防水構造にしたりしていれば。想像力が足りなかった」。60
年代、国内に技術がなく、津波を想定しない米国の設計図をコピーして第1原発を設
計した元東芝社員小倉志郎さん(69)は悔やむ。
4号機の設計にかかわった元日立グループ社員で科学ライターの田中三彦さんは今
回「政府や公共放送が危機を正しく国民に伝えていない」と感じている。 「格納容
器内が8気圧になった時、普通は4気圧などと流していた。普通は約1気圧で、4気
圧とは事故に備えた設計値だ。8気圧なら異常事態なのに、パニッ クにしないとい
う配慮が多すぎる」
3人はこれまでも匿名、あるいは著作、集会などで原発の危険性を訴えてきた。だ
が国や企業から返ってきたのは「冷笑だった」(後藤さん)。
東京のNPO環境エネルギー政策研究所顧問竹村英明さん(59)は「日本には許
認可権を持つ経産省、学者、電力会社などで作る原発ムラがある」という。 竹村さ
んによると、ムラは強力で、疑問や批判を口にする技術者を村八分にする。3人がそ
うだったという。放送は、動画中継サイト「ユーストリーム」や 「ユーチューブ」
などで見られる。
元東芝、原子炉格納容器設計者、工学博士。
格納容器設計者の観点から、福島第一原子力発電所の事故の分析を行っている。
後藤政志さんのブログ
http://gotomasashi.blogspot.com/
後藤さんが田中三彦さんとともに、ソフトバンクの孫正義さんと話す映像がお勧め
されています。
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2011/04/post-54ce.html
◎GE社の元技術者、デール・ブライデンバーさん(79)
毎日新聞の取材に応じ、原子炉格納容器について「設計に特有の脆弱(ぜいじゃく)
さがあった」と指摘
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110330k0000e030026000c.html
福島第1原発:設計に弱さ GE元技術者が指摘
東京電力福島第1原発の原子炉を設計した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社
の元技術者、デール・ブライデンバーさん=2011年3月18日、(写真)本人が
撮影、提供
【ロサンゼルス吉富裕倫】東京電力福島第1原発と同型の原子炉を設計した米ゼネ
ラル・エレクトリック(GE)社の元技術者、デール・ブライデン バーさん(79)
が毎日新聞の取材に応じ、原子炉格納容器について「設計に特有の脆弱(ぜいじゃく)
さがあった」と指摘し、開発後に社内で強度を巡る議論 があったことを明らかにし
た。
東電によると、福島第1原発はGEが60年代に開発した「マーク1」と呼ばれる
沸騰水型軽水炉を6基中5基使っている。
◇議論封印「売れなくなる」
GEでマーク1の安全性を再評価する責任者だったブライデンバーさんは75年ご
ろ、炉内から冷却水が失われると圧力に耐えられる設計ではないことを知り、操業中
の同型炉を停止させる是非の議論を始めた。
当時、マーク1は米国で16基、福島第1原発を含め約10基が米国外で稼働中。
上司は「(電力会社に)操業を続けさせなければGEの原子炉は売れなくなる」と議
論を封印。ブライデンバーさんは76年、約24年間勤めたGEを退職した。
ブライデンバーさんは退職直後、原子炉格納容器の上部が小さく、下部と結合する
構造が脆弱で万一の事故の際には危険であることを米議会で証言。 マーク1の設計
上の問題は、米原子力規制委員会の専門家も指摘し、GEは弁を取り付けて原子炉内
の減圧を可能にし、格納容器を下から支える構造物の強度も 改善。GEによると、
福島第1原発にも反映された。
しかし福島第1原発の原子炉損傷の可能性が伝えられる今、ブライデンバーさんは
「補強しても基本設計は同じ。水素爆発などで生じた力に耐えられる 強度がなかっ
た」とみる。また「東京電力が違法に安全を見落としたのではない」としながらも、
「電気設備の一部を原子炉格納容器の地下に置くなど、複数の 重大なミスも重なっ
た」と分析した。
ブライデンバーさんはGE退職後、カリフォルニア州政府に安全対策について助言
する原発コンサルタントとして約20年間働き、現在は引退している。
◎ 元東芝社員・小倉志郎さん
冊子「原発を並べて自衛戦争はできない」(著者:山田太郎 ※小倉さん
のペンネーム)
お話の主な内容は、
http://ameblo.jp/sannriku/entry-10285446216.html